昨日の記事でご紹介した安達太良山の麓に「岳温泉」という温泉場があります。
実は今年のお正月に親元へ行った際、近いうちに安達太良山へ行くことを話すと親父が強い反応を示したのでした。何かと思ったら
「オレが高校生の時、毎年部活の合宿(ハンドボール部でした。国体にも出場したそうです)を岳温泉でやってたんだよ。そこの旅館の娘が可愛くて親切でなぁ。破れたユニフォームを繕ってくれたり・・・。なつかしいな~。」
なんて珍しく思い出話をしてました。そこで愚息としてはこれも親孝行のひとつと思って下山後にその娘さん(今では80歳近いであろう)を捜してみる事にしたのです。
まずは親父にいきなり電話
「実は今、岳温泉にいるんだ。親父の言ってた旅館ってなんて名前?」
すると驚いた様子で
「なんだよー!そうか! 日野屋っていうんだ。坂を下って右側の真ん中辺だった」
よ~し! じゃ探してみましょう! ということで捜索開始。以下ちょっと長いですが顛末記を・・・。
温泉街を一通り歩いても「日野屋」は見当たらない。雪掻きをしていた他の旅館の従業員2人に尋ねてみたが「日野屋?そんなの無いよ」とつれない返事。これはかなり以前に廃業してしまったのか?と思ったが、聞いた相手が比較的若い人だったのでもっと昔のことを知っていそうな年配の人にも聞いてみようと思って坂の上の古い酒屋のご主人に聞いてみた。
「昔、日野屋さんって旅館はありませんでしたか?」
「あ~、日野屋さんは場所を移って今はあそこだよ。」
と上へ向かって指を指す。そこには立派な旅館があった。
「昔はこの下にあったんだけど、そこを売ってあそこへ移ったんだよ。名前も光雲閣って変わったんだ。でも経営者は同じだよ。」
と教えてくれた。でもおばあさんのことは良く知らない様子であった。
これは光雲閣まで行かないわけにはいかないぞ。てくてく歩いて光雲閣を目指す。程なく到着。目に付く場所に日帰り入浴用の小さな入口があったが、今回の訪問は入浴だけが目的ではないので、山姿の汚い身なりながらもここは堂々と正面から入ってやろうと立派な正面玄関へ向かう。
「ごめん下さい。少々お尋ねしたいことが・・。こちらは昔の日野屋さんですよね。実は私の父が55年前後の昔、その日野屋さんの娘さんに大変お世話になったそうで、岳温泉に行ったら是非寄ってみてくれ、と言われたもので。今では7~80歳になるであろうおばあさんはいらっしゃいますか?」
応対に出てきた若い女性従業員に問いかけてみた。突然のことで困惑した表情を浮かべていたが、奥から別の若い女性従業員が出てくるのを見て
「あっ、こちらの者にお聞きになってみて下さい。」
と言う。それでは、と同じ質問をしてみると・・・
「それは多分大女将だと思います。私はその孫です。今はちょっと体調を崩して病院に入っていますが、2年前まで現役でした。もう80歳になりますから・・。」
と言う。大当たり! ちょうどそこに年配の男性が通りかかると
「あっ、会長!ちょっと!」
と呼び止めた。会長ということはご主人であろうか?○○高校ハンドボール部の話をすると
「あぁ~、なんとなく憶えとるよ。そんなことあったなぁ~。」
と言っていた。
ご本人には会えなかったが、夕方お孫さんが大女将の病院へ行くとのことなので親父の名前と○○高校ハンドボール部のこと、そして自分の住所氏名を書いたメモを渡した。その後コーヒーをご馳走になり、温泉へ入ってお暇してきた。
ご本人の名前は・・・大内キヨさん 今年81歳になるそうです。
お元気でいてくれてありがとう!
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ししょ~って親孝行な息子さんなんですね
お父さんとキヨさん、再会して昔話に花を咲かせたり・・出来ないかなぁ~
とっても素晴らしいお話ですね。
その行動力がとっても素敵です。
きっとキヨさんもきっと喜んだでしょうね。
人とのつながりを大切にするってとっても大事ですよね。
素敵なお話をありがとう!!
はじめまして、nekoです
鶴巻に住んでマス!!
最近ここに出没させてもらっているのですが、
以前から松屋さんのコメント読ませて頂いてたので、勝手にお知り合いみたいな気分になってマス
馴れ馴れしい奴でスミマセン・・
松屋さんのブログもここから辿って読ませてもらったことありマス
宜しくお願いします・・