懇意にしている古い農家の方が 「ウチにこんな地図があるんだけど、いる？」 と突然古い地図を持ってきてくれました。見てみると明治時代の地租改正（歴史の授業で習いましたね）の時に全ての土地を測量しなおした時の地図でした。これってとても貴重なものです。
土地を扱う仕事柄、測量をするときなどに所有者の昔の記憶にある土地の状況と現在の状況が違っていて近隣トラブルになるケースが多いのです。そんなときは昔の状況はどうなっていたのかが問題となるわけですが、今では役所にもなかなか昔の資料は残っておらず、解決するのにとても手間がかかるのです。
そんなときこの地図は強い見方となってくれるでしょう。なにしろ明治１４年の記録です。西暦でいうと１８８１年。今から約１３０年前の記録ですから。これよりも古い信頼できる記録は他にはないでしょうね。あるとすると秀吉の検地刀狩りの記録かな？ まぁ残っているわけはありませんが。
東名高速も小田急線もない、ただただ田んぼと畑ばかりの地図ですが、見ているとタイムスリップするようで楽しいです。
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