富士通とパナソニックの対戦となった今年のジャパンXボウルは、互角の戦いになるとの戦前予想通り、4Qにもつれ込む緊迫した好ゲームとなりました。惜しむらくは、この国内最高峰のゲームが地上波で放映されない、ということと、なぜか1Q12分計時のルールに逆戻りしてしまったこと。
放映については言うまでもなく、これだけマイナーな競技が世間の注目を浴びる数少ないチャンスなのに、地上波での放映がなくなって久しく・・・しかも間違いなく学生よりも高いレベルの試合を行なっているのに観る人が限られている、という残念な事実があります。
計時については、アメリカンフットボールの魅力を損なうような形になってしまったように思います。数年前のルール変更で、現在のアメリカンフットボールは前後半の残り2分を除きサイドラインを割ってもレディフォープレーのホイッスルでまたすぐに時計が動き出します。そのため、実際の試合で使えるプレータイムはどんどん減少し、放っておくと総プレー数も削減してしまいます。たまたま、今はノーハドル攻撃が流行しているため、ハリーアップですぐに次のプレーをオーディブルで入れるチームが多いため、そこまでプレー数が減る印象はないかもしれませんが。
せっかくハイレベルな戦いを制して富士通が4連覇を成し遂げたのですが、この快挙を知る一般の方がどのくらい増えたのか、というと、かなり残念な結果になってしまっているのではないかと思うのです。せめて、このゲームだけでももっと世間から注目されるような仕立てにできないものでしょうか。