名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

「ほだ木」の伐り出し

2009年01月21日 | セカンドルーム

 

今年は例年に比べると、雪がずいぶん少ない。
この集落で屋根の雪を下ろす家はまだ見かけないし、せいぜい軒先の雪を落とす程度で済んでいる。
いつかの年は明けても暮れても雪が降り続き、雪の重みで夜中にみしっと家鳴りがしたり、戸の開け閉めが出来なくなるようなこともあった。
地面に積もった雪と、屋根から下ろした雪に閉ざされて、薄暗くなった家の中で心細く思ったこともある。
玄関先に立ててある看板は、いつもの年ならアルファベットの部分まで雪で埋まってしまうが、今年は大寒に入った今でも文字部分が全部読める。


雪解けを待って山へ入る人たちも、今年は雪が少ないので早くも仕事を始めている。
きのこ栽培用に去年の秋に伐倒してあったナラの木を土場まで下ろし、「ほだ木」や薪作りなどをしている。

 
原木栽培のシイタケやナメコの人気が出てきて、栽培用の「ほだ木」の需要も増えてきたようだ。
菌床栽培に比べて味は良いが、手間がかかるし収穫が不安定なので、大きな市場に出回ることは少ないが、朝市や道の駅、農産物直売所などで人気商品になっている。
薪ストーブもペンションやホテル以外に、一般家庭でも使う人が増えて薪の需要もあるようだ。
雪国では欠かせない「雪またじ」(雪の始末)は、苦労が多く生産的な仕事ではなかったが、それが減った分収入につながる仕事も出来るようになった。
これも温暖化の影響で、素直には喜べない。

 

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