名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

山里のハサ干し

2011年09月26日 | セカンドルーム

 

24日に稲刈りをした稲束は、ハサに掛けて天日干しをしている。
天気にもよるが、2週間前後かけて乾燥した後に、ハサから外して脱穀をする。
天日干しは重労働で手間ひまが掛かるので、高齢化が進む山里の農家では年々減少し、自家用米ぐらいになってしまった。
一般に流通している米のほとんどは熱風による人工乾燥で、保存に適した含水率15%程に落として出荷される。
天日干しは干物と同じで、太陽の熱と風の力を借りてじっくり乾燥するので、旨味や食味が凝縮されると言われている。
また吊るして干すので、刈り取った後も稲は生きていて、その養分や甘味が籾へ下りてくるとも云われる。
人工乾燥は天気に関係なく大量に処理できるが、天日干しは雨が続くと芽が出たりカビが発生することもある。


天日干しのご飯は確かに旨いが、大変な手作業を強いられるため、山里のハサ干し風景は年々少なくなっていく。

コメント (6)
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