阿国は銀鬼との間合いを、素早い足運びで詰めた。
恐れる様子はまったく無い。無表情で斬りかかる。
銀鬼は勢いに乗った阿国の攻めを、両腕で受け止めた。
斬れはしないが、打撃による痛みが走る。
的確に骨を折ろうと狙っているようだ。
まるで舞台で舞っているかのような阿国の刀捌きには、無駄な動きが無い。
一定の拍子で攻めながら、油断すると唐突に、無拍子で喉や目を突いて来る。
殺気を知らぬのか、隠しているのか・・・全ての動作が颯爽としている。
銀鬼は楽しんでいた。
こういう戦いこそが彼の好む戦いなのだ。
あの黒猫との戦いに比べ、別の意味で楽しい。
配下の鬼が金棒で、阿国を背後より襲う。
それと察知した阿国は、反転しながら小太刀で一閃、金棒を真っ二つ。
返す刀で鬼の首を狙う。
斬れはしない・・・はずが、刀身が喰い込み、すっと首を斬り捨てる。
斬った阿国が驚いてしまう。
確かめる為に、近くの鬼の金棒を斬り捨て、その懐に跳び込み、鳩尾を刺す。
これも深々と突き刺さる。鬼の膝が落ちる。
手早く抜いて、首を斬り捨てる。
自信を得た阿国は、立て続けに3匹の鬼を斬り捨てた。
銀鬼は阿国の一挙手一投足に、神々しいものすら感じた。
こうまで美しい剣舞は始めてだ。
目の前の女は人では無い。人の顔をした鬼神だ。
衝き動かされたのか、銀鬼が、真っ二つにされた金棒を左右に持ち、
森に入って大樹を太鼓のように打つ。
阿国の小太刀を振るう拍子に合わせる。
その音が紅葉ヶ原に響き渡る。
鬼達は人間との戦いは重視していない。
腕自慢の鬼は正面から僧兵を蹴散らし、森に分け入る。
弱い鬼は包囲の目を掻い潜って、次々と森に逃げ込む。
四方八方へ散り、鬼社会を再建することが全てに優先するのだ。
森の中には狐と狸が、連合して包囲網を敷いていた。
鬼を発見すると狐火で鬼の首を吹き飛ばす。
修行の至らぬ狐は狐拳で挑む。
狸も千畳敷きで鬼を押し包む。あるいは狐拳に対抗して狸拳を誇示する。
戦いの最中であるが、踊り好きの狸が銀鬼の紡ぎ出す音に敏感に反応した。
自らも傍の樹を叩き始めた。
「ポンポコリン」
1匹が始めると、もう止まらない。
他の狸達も負けじと続いた。
「ポンポコリン」
森のあちこちから「ポンポコリン」と響く。
これに銀鬼が対抗するかのように、拍子を変えた。
「鬼さんこちら、手の鳴るほうへ、チャチャッチャ」
森から抜け出せないと察した鬼達が、銀鬼の方へ集まる。
そして手拍子、唄い始めた。
慶次郎が鬼達を斬り捨てながら、銀鬼に迫る。
それを阻止するかのように、槍を構えた鬼5匹が前に立ち塞がった。
巧みな槍捌きと連携で慶次郎を囲もうとする。
しかし慶次郎は動じない。
力技で1匹目を、金棒ごと斬り捨てる。
さらに2匹目、3匹目・・・
佐助と若菜が宙を跳んできて、銀鬼に斬りつけた。
銀鬼は周りを配下に囲まれ、一心不乱に樹を叩いていた。
そこを気配を消して接近し、狙ったのだが、銀鬼は相手にならない。
樹の反対側に廻り、叩き続ける。
「鬼さんこちら、手の鳴るほうへ」
代わりに周辺にいた鬼達が2人に反撃した。
佐助と若菜は交互に援護しながら、その場から退いて行く。
それでも執拗に10数匹が追ってくる。
見かねた白狐・コスモと配下のぴょん吉が助けに入る。
コスモが神速の技で、一番大きな鬼とすれ違いながら、狐拳で鳩尾を突き破る。
さらに手刀で首を斬り捨てる。
ぴょん吉も同様の速さで動く。
飛び膝蹴りで、顎を割り、勢いで首に絡みついて骨を一瞬で折る。
佐助と若菜も踵を返し、逆襲した。
2人と2匹で体術を駆使し、鬼達を追い払う。
コスモが2人の前に立つ。
「佐助、鬼達を一ヶ所に集めよう」
「どうする」
「私とぴょん吉の狐火で一挙に葬る」
「できるのかい」
「たぶん」
「たぶん・・・」
「そう突っ込むな」
ぴょん吉がコスモの代弁をする。
「狐火には限りがあるから、できるだけ手間を省きたいんだよ」
バロンは岩場で蘇らせた鬼12匹を率い、島へ向かう。
鬼達が軽々と海面の上を駆ける。
重い身体ながら、沈まないのだ。沈む気配すらない。
蘇る前であれば、完全に沈んでいる筈だ。
宙からバロンは12匹に指示を飛ばす。
行き先は洞窟の他なし。
途中で白犬の群れの気配を捉えた。
姿を隠し、追って来ているようだ。
バロンは死鬼達の力量を測るべく。手頃な空き地に着地した。
周囲に死鬼達を配置し、待ち構える。
予想通りに、白犬の群れが襲って来た。
防御している死鬼達に噛み付くが、効果は無い。
逆に捕まり、首を捻り潰される。
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ガソリンが高い。
これじゃ遠出できないよ。
そんなこんなで、油田開発したいと思います。
まずは季節柄、油蝉から。
油と蝉の分離作業です。
集めて油だけを搾りましょう。
(なんだか・・・なあ)
恐れる様子はまったく無い。無表情で斬りかかる。
銀鬼は勢いに乗った阿国の攻めを、両腕で受け止めた。
斬れはしないが、打撃による痛みが走る。
的確に骨を折ろうと狙っているようだ。
まるで舞台で舞っているかのような阿国の刀捌きには、無駄な動きが無い。
一定の拍子で攻めながら、油断すると唐突に、無拍子で喉や目を突いて来る。
殺気を知らぬのか、隠しているのか・・・全ての動作が颯爽としている。
銀鬼は楽しんでいた。
こういう戦いこそが彼の好む戦いなのだ。
あの黒猫との戦いに比べ、別の意味で楽しい。
配下の鬼が金棒で、阿国を背後より襲う。
それと察知した阿国は、反転しながら小太刀で一閃、金棒を真っ二つ。
返す刀で鬼の首を狙う。
斬れはしない・・・はずが、刀身が喰い込み、すっと首を斬り捨てる。
斬った阿国が驚いてしまう。
確かめる為に、近くの鬼の金棒を斬り捨て、その懐に跳び込み、鳩尾を刺す。
これも深々と突き刺さる。鬼の膝が落ちる。
手早く抜いて、首を斬り捨てる。
自信を得た阿国は、立て続けに3匹の鬼を斬り捨てた。
銀鬼は阿国の一挙手一投足に、神々しいものすら感じた。
こうまで美しい剣舞は始めてだ。
目の前の女は人では無い。人の顔をした鬼神だ。
衝き動かされたのか、銀鬼が、真っ二つにされた金棒を左右に持ち、
森に入って大樹を太鼓のように打つ。
阿国の小太刀を振るう拍子に合わせる。
その音が紅葉ヶ原に響き渡る。
鬼達は人間との戦いは重視していない。
腕自慢の鬼は正面から僧兵を蹴散らし、森に分け入る。
弱い鬼は包囲の目を掻い潜って、次々と森に逃げ込む。
四方八方へ散り、鬼社会を再建することが全てに優先するのだ。
森の中には狐と狸が、連合して包囲網を敷いていた。
鬼を発見すると狐火で鬼の首を吹き飛ばす。
修行の至らぬ狐は狐拳で挑む。
狸も千畳敷きで鬼を押し包む。あるいは狐拳に対抗して狸拳を誇示する。
戦いの最中であるが、踊り好きの狸が銀鬼の紡ぎ出す音に敏感に反応した。
自らも傍の樹を叩き始めた。
「ポンポコリン」
1匹が始めると、もう止まらない。
他の狸達も負けじと続いた。
「ポンポコリン」
森のあちこちから「ポンポコリン」と響く。
これに銀鬼が対抗するかのように、拍子を変えた。
「鬼さんこちら、手の鳴るほうへ、チャチャッチャ」
森から抜け出せないと察した鬼達が、銀鬼の方へ集まる。
そして手拍子、唄い始めた。
慶次郎が鬼達を斬り捨てながら、銀鬼に迫る。
それを阻止するかのように、槍を構えた鬼5匹が前に立ち塞がった。
巧みな槍捌きと連携で慶次郎を囲もうとする。
しかし慶次郎は動じない。
力技で1匹目を、金棒ごと斬り捨てる。
さらに2匹目、3匹目・・・
佐助と若菜が宙を跳んできて、銀鬼に斬りつけた。
銀鬼は周りを配下に囲まれ、一心不乱に樹を叩いていた。
そこを気配を消して接近し、狙ったのだが、銀鬼は相手にならない。
樹の反対側に廻り、叩き続ける。
「鬼さんこちら、手の鳴るほうへ」
代わりに周辺にいた鬼達が2人に反撃した。
佐助と若菜は交互に援護しながら、その場から退いて行く。
それでも執拗に10数匹が追ってくる。
見かねた白狐・コスモと配下のぴょん吉が助けに入る。
コスモが神速の技で、一番大きな鬼とすれ違いながら、狐拳で鳩尾を突き破る。
さらに手刀で首を斬り捨てる。
ぴょん吉も同様の速さで動く。
飛び膝蹴りで、顎を割り、勢いで首に絡みついて骨を一瞬で折る。
佐助と若菜も踵を返し、逆襲した。
2人と2匹で体術を駆使し、鬼達を追い払う。
コスモが2人の前に立つ。
「佐助、鬼達を一ヶ所に集めよう」
「どうする」
「私とぴょん吉の狐火で一挙に葬る」
「できるのかい」
「たぶん」
「たぶん・・・」
「そう突っ込むな」
ぴょん吉がコスモの代弁をする。
「狐火には限りがあるから、できるだけ手間を省きたいんだよ」
バロンは岩場で蘇らせた鬼12匹を率い、島へ向かう。
鬼達が軽々と海面の上を駆ける。
重い身体ながら、沈まないのだ。沈む気配すらない。
蘇る前であれば、完全に沈んでいる筈だ。
宙からバロンは12匹に指示を飛ばす。
行き先は洞窟の他なし。
途中で白犬の群れの気配を捉えた。
姿を隠し、追って来ているようだ。
バロンは死鬼達の力量を測るべく。手頃な空き地に着地した。
周囲に死鬼達を配置し、待ち構える。
予想通りに、白犬の群れが襲って来た。
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