金色銀色茜色

生煮えの文章でゴメンナサイ。

(注)文字サイズ変更が左下にあります。

白銀の翼(四面楚歌)142

2012-05-31 21:42:05 | Weblog
 張良率いる騎馬隊が倒されてゆく。
大遊牧民族、月氏の騎馬隊を倣って軽装にしたのだが、
本家である月氏最強の騎馬隊、黒曜家騎馬隊には敵わない。
少しでも隙間を見せれば、そこに付け入られ、隊列を分断されてしまう。
そして各個に撃破される。
その手際の良いこと。
  張良には敵の全体の動きを見定める暇はなかった。
自分の周りで次々と倒される味方騎兵の穴を埋めるのに必死であった。
なんとしても防御の円陣を守り抜き、反撃の機を見出さねば。
 が、甲斐もなく、騎兵が不足してきた。
そこで円陣を一回り小さくした。
 敵は嵩に懸かって攻めて来た。
手を緩めない。
その様子を敵の老指揮官が表情を緩めて見守っていた。
ここで張良を仕留めるつもりらしい。
 分断されてしまった張良率いる騎馬隊は、隅々にまで命令が行き届かない。
潰走する者達が出始めた。
こうなると組織だった抵抗は不可能。
部隊の体を成さなくなった。
 危機的状況に置かれたにも関わらず、張良は臆しない。
味方騎兵の数不足を埋める為に己も槍を取り、防御陣の輪に加わった。
馬を巧みに操り、槍を縦横無尽に振り回した。
突く、払う、薙ぐ、弾く、そして穂先の刃で斬る。
剛というより柔。技の冴えを見せつけた。
軍師以前に武人でもあった。
 穂先が血で濡れるにつれ、己の感覚が冴えてゆく。
相手の攻撃が読み取れた。
緩慢にさえ思えた。
自分の胸元に繰り出される槍を、最小限の動作で払いつ、
そのまま相手の喉仏に穂先を突き入れた。
 いつの間にやら戦場が拡散していた。
逃げる味方騎馬隊を敵騎馬隊が執拗に追い、猫が鼠を弄ぶように、
楽しみながらも確実に仕留めていた。
当然のように、近場での戦いが減少してゆく。
 張良は自ら率いる殿部隊が全滅するのを覚悟した。
だからといって、「悔しい」とは思わない。
これが殿を受け持った部隊の運命。
敵の別部隊に奇襲されるであろう劉邦本隊を助ける為、既に八千を送り出した。
彼等が間に合いさえすれば、それは張良の勝ち。
二千の命より劉邦一人の命の方が重い。
 それにだ、殿部隊が全滅しても、自分だけは死なないと確信していた。
まだ死す時ではないし、ここが最期の場所でもない。
寄せて来た敵兵を次々と屠った。
 張良の巧みな槍捌きに敵兵が前進を躊躇う。
これ幸いと張良は生き残った部下達に命令した。
「今の内に逃げろ。私が敵を足止めしておく」
 部下達は戸惑った。
指揮官を残して逃げるなんて、・・・。
全員が仙術の弟子でもあるので、素直には頷かない。
 張良は時間を惜しんだ。
「命令だ、逃げろ。お前達がいては足手纏いでしかない」
 誰も動かない。
思わず頭に血が上った。
我慢にも限度がある。
 素早く槍を一閃。
鮮やかな槍捌きでもって傍の弟子の首を撥ね飛ばした。
そして怒鳴る。
「行け」
 師匠の果断な行動に弟子達に震えが走った。
驚愕の表情で師匠と転がり落ちた首を見比べた。
 張良は二人目を探すように弟子達を見回した。
それが功を奏した。
強迫観念に駆られた弟子達が次々と逃走を開始した。
 それを数人の敵兵が追おうとするが、その前に張良が立ち塞がった。
鬼神を思わせる顔で容赦なく屠ってゆく。
 敵の老指揮官の顔が怒りに染まった。
急ぎ新たな騎兵を呼び寄せた。
槍が二十数人。弓が十数人。




 大飯原発問題です。
これまで難色を示していた関西広域連合が、何やかやと言い立て、
実質は再稼働容認に転じました。
 まあ、それは置いといて、私は思うのです。
節電を各家庭にまで強いるのは無理があるのでは、と。
勿論、原発の再稼働にも無理があります。
信頼の置けない専門家が安全と言い募り、素人の政治家が決断するからで、
そこには何の合理性も哲学もありません。
・・・。
 まず節電は企業からではないでしょうか。
これまで企業は電気料金で大きなメリットを得ていました。
長い期間、低料金を支払うだけで済んでいたのは、
全国の家庭が代わって高い料金を支払っていたからです。
となればデメリットを最初に喰らうのは、彼等企業でなくてはなりません。
 企業が節電を強力に推し進め、
それで足りないとなれば、そこからが家庭の出番です。
でも、夏ですし、企業が長期バカンスを推進すれば問題は事足りるのです。
需要が逼迫するのは年に十日前後という話もありますし、
無理難題ではないですよね。
・・・。
「それじゃあ、海外に工場を移転するぞ」と言う企業もあります。
そんな企業は日本での仕事を畳めば良いのです。
己の利ばかりを追求し、国民に奉仕しない企業は和の国に必要有りません。
海外に企業ごと移住してもらいましょう。
代わりとなる企業は一杯あります。
日本は企業が多すぎるのです。
少子化を見据えて、企業数を減らすのに良い機会です。




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白銀の翼(四面楚歌)141

2012-05-27 09:22:29 | Weblog
 漢国軍の軍旗と、張良の隊旗が風ではためいていた。
 張良が選んだ軽装騎馬隊は弓隊五千、槍隊五千で編成されていた。
この日の為に編成された部隊と言っても過言ではない。
大遊牧民族、「月氏」の騎馬隊を模し、とことん軽量化が図られていた。
お蔭で戦場での進退が驚くほど早くなった。
 槍隊三千を分厚い横隊にして正面に押し立て、
その後方に弓隊五千、残った槍隊二千を後尾に配し、敵の出方を待った。
 なだらかな丘の上に布陣した黒曜家騎馬隊は、
こちらを見下ろす好位置にあるのだが、地の利を生かそうとはしない。
整然と馬首を並べているだけ。
時折、馬の嘶きが聞えてきた。
 張良の周りを仙術の弟子達が固めていた。
いずれも武術だけでなく、馬術にも長じている者ばかり。
今では戦慣れし、兵士以上に冷静であった。
 その内の一人が問う。
「どうして攻め寄せて来ないのでしょう。
このままでは我が本隊は遠ざかるばかりです」
 確かに劉邦の騎馬隊は並足で原野の細い道に消えようとしていた。
「他に策があるのだろう。
おそらくは伏兵か別働隊。
・・・。
別働隊臭いな」
「それを陳平どのには」
「敢えて言わずとも分かっているだろう。
あの者に抜かりはない。
問題なのは、どこで襲って来るかだけだ」
 奇襲を行なうのは敵なので、その場所と刻は敵の手の内にある。
「それを承知で我等は睨み合うのですか」
「時には無駄にも意味がある」
 それは敵も同じだと考えねばならない。
彼等が姿を晒して存在を誇示するのには何か理由があるはず。
彼等の兵力は多くはない。
大遊牧民族、「月氏」の小さな一支族にしかすぎない。
全兵力でも五千を越える事はないだろう。
こんな中華のど真ん中にまで遠征して来るにしても、
部族本体には、ある程度の留守部隊を残して置かねばならない。
派遣出来るのは、どう見繕っても精々三千か。
 誰しもが別働隊の存在を予期し、兵力は多くても千余と読むに違いない。
そこに付け込む策だとしたら。
・・・。
黒曜家が縁続きの部族を雇っているとしたら。
彼等遊牧民族の結束は固いので、困難な遠征でも否は無い。
それに黒曜家と裏で繫がる諸侯がいるようなので、長期遠征するにしても、
駐屯する場所には事欠かない。
 張良は内々に主だった武将達を集め、
自分の危惧する事を説明し、納得させた。
 部隊を三つに分けた。
三千、五千、二千。
 先鋒の三千を先発させた。
次は中堅の五千。
 張良は自ら二千を率い、殿部隊とした。
槍と弓、それぞれが千。
動くのは夕暮れ。それまでは丘の上の敵を牽制し続けなければならない。
 ところが彼等が先に動いた。
痺れを切らしたのか、頃合いと見たのか。
一塊になり丘を駆け下って来た。
黒曜家騎馬隊の軍旗を棚引かせ、まっしぐらに押し寄せて来た。
 張良は声を張り上げた。
「ここが踏ん張り所だ。漢軍の底力を見せてやれ」
 間合いと見るや、弓隊に采配を揮った。
敵の先頭に矢を雨のように見舞う。
下って来る敵の足を止めさせるのが目的だ。
 敵は下りの勢いがあるのに、軽々と左右に分かれた。
矢雨を避けながら、前方で待ち受ける槍隊に突入した。
敵味方互いの馬と馬がぶつかり、驚愕と怒りの嘶きが上がった。
槍の穂先と穂先が重なる。
 張良は弓隊に大刀に持ち替えるように合図した。
その千を率いて前方に押し出す。
 双方の兵力は互角だが、直ぐに違いが分かった。
我等が相手しているのは黒曜家の縁続きの騎馬隊と思っていたのだが、
戦い振りは黒曜家騎馬隊そのもの。
力強い槍捌きと、少数の弓隊の働きで、張良の率いる騎馬隊に穴を開けた。
 敵の一部隊が張良に目をつけ、向かって来た。
先頭の偉丈夫が槍を振るって、邪魔する者達を薙ぎ倒した。
どうやら彼が指揮を執っている様子。
左右に檄を飛ばしながら、こちらに急接近するではないか。
 敵指揮官と視線が絡み合った。
不敵な顔で張良を睨み付けてきた。
その顔立ち、月氏系とも中華系とも違う。
二つの血に、さらに西方の血も混じっているのだろう。
目鼻立ちがはっきりくっきり。
精悍にして、異様に鋭い眼光。
まるで獲物を狙う鷹そのもの。
ただ、よくよく見れば、老けていた。
 張良は彼の目の色から、事情が理解出来た。
その狙う獲物とは自分であると。
劉邦に付随する自分も邪魔者であるらしい。
 張良の周りの者達が次々と倒されてゆく。
それでも、劣勢にも関わらず、仙術の弟子達が押し寄せる敵勢に立ち塞がる。
師を守ろうとする気概だけで戦っていた。




 生活保護費の不正受給が話題となっています。
お笑いコンビ、「課長次長」河本の問題です。
記者会見では涙を流し、頭を下げたようですが、どうでもいいことです。
 母親だけでなく、加えて姉と二人の叔母もとか。
合せると一億近いとか、・・・。
それもどうでもいいことです。
難波では普通のことらしいので、・・・。
 問題なのは、今回の事を切っ掛けにして、
「支給基準を下げようとしないか」ということです。
なにしろ2012年度の支給総額は3兆7000億円。
生活費だけでなく、家賃補助、医療費の無料化で大きく膨らんでいるのです。
 でもですよ。
厚労省の2007年度調査によると、
生活保護を必要とする世帯は337万世帯なのに、
実際に受給しているのは3割ほどだとか。
 多くの方は、「恥だと思い申請すらしない」。
あるいは、「窓口で追い返される」のです。
申請しないのは個人の信条なので、どうこうは言えません。
そういう生き方もありますから。
 深刻なのは、「窓口で追い返される」にあります。
彼等彼女等は生活に窮しており、恥を忍んで申請に訪れるのです。
しかし冷たい対応で、二度、三度と追い返されると、
ついには心まで挫けてしまいます。
窓口に向ける足が重くなります。
孤立死せざるを得なくなるのは、そんな方々です。
 不正受給を防止するために審査の厳格化は必要ですが、
窓口には暖かみと、審査のスピードが欲しいものです。
人は水のみでは何日も生きられないのですから。

 こんな日の音は小谷美紗子サンですかね。
彼女は、「WHO-08-」で知られています。
他には、「儚い紫陽花」とか、
「線路」「わたしを返して」「真」。
ことに、「自分」が良いですね。
  
 悲しいNEWSを見て涙を流して ~♪
 自分は暖かい奴だと満足してる ~♪






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白銀の翼(四面楚歌)140

2012-05-24 22:16:44 | Weblog
 劉邦の本営に続々と戦況がもたらされた。
いずれも敗戦の報ばかり。
夜も明けぬうちから開始された項羽軍の反転攻勢は、全く止まらなかった。
昼も過ぎたというのに、すでに五つの陣地が突破された。
伴う空馬は二万を越えているという。
当初は西楚騎馬隊の数が千余に減少したので甘く見ていたが、
この戦い振りは理解を越えていた。
空馬を巧みに誘導し、数を圧力として有効に活用しているのだ。
 渋い顔の劉邦を張良が慰めた。
「項羽殿の最後の足掻きです。何の心配もいりません」
「そうは言うが、心配でならん」
「陣地を突破した代償に、項羽殿は百近い兵力を失っています。
このままだと長江に着く頃には二、三百には減っているでしょう」
 劉邦の目に力が戻った。
「そこを我等が討つわけか」
「手柄は諸侯に譲りましょう」
「やっぱりそうなるのか」と劉邦は諦めの溜め息。
「そうです。
諸侯が手柄を立てるのを邪魔してはなりません。
漢王様の仕事は、手柄を公平に裁いて恩賞を与える事です」
 張良は劉邦に、項羽の二の舞を演じさせたくなかった。
封建が成るか成らないかは、恩賞が公平公正であるかどうかに掛っていた。
最初の一歩である恩賞で躓けば、これまでの苦労が無に帰してしまう。
 各陣営は項羽軍の現在地の把握に悪戦苦闘していた。
だが張良の手配りは万全で、抜かりがなかった。
追尾している大偵察部隊だけでなく、少数の偵察部隊をも増強し、
主要な街道に派遣していたからだ。
それらから項羽軍の現在地が次々ともたらされた。
舞い込む報告を検証すると、項羽軍の大雑把な進路が理解出来た。
やはり長江を目指していた。
 張良が各陣営に伝令を飛ばしている脇で劉邦が呟いた。
「しかし二万もの空馬の圧力で突破して行くとは、流石と言うべきかな」
「いいえ、愚かとも言えます。
二万もの空馬を率いるからには、
夜ともなれば、それ相応の収容場所が必要になりますからね。
充分な水源と草原がある場所は必ずや人目に付きます。
・・・。
項羽殿が空馬を率いている限りは、我々の目を欺く事は出来ません」
 各陣営への手配りを終えた張良は劉邦に進言した。
「そろそろ我々も諸侯に続いて長江へ向かいましょうか」
「ゆっくりで良いんだな」
「はい」
 昨夕、反項羽連合軍の中核を成す韓信と彭越を呼び寄せ、
項羽軍の反転を予想し、一足先に長江へ南下するように指示して置いた。
最初は訝しげな表情の二人だったが、張良の丁寧な説明に納得し、
そのまま競うように長江へ向かった。
それを知っているから劉邦も必要以上に追撃に固執しない。
 騎馬隊のみで構成された漢軍本隊が腰を上げた。
およそ五万。
遅れている本隊の歩兵部隊にも長江への反転の伝令を飛ばしておいた。
それに途中で合流すれば兵力は十万を越える。
 北を回っていた偵察部隊から気になる知らせがもたらされた。
「おかしな騎馬隊がいます。
数は二千余。
軍旗は英布殿ですが、英布殿の部隊は既に長江に向かっており、
あの辺りには一兵も残していない筈です」
「軍装は何色だ」
「防具が黒ずくめでした。
前に襲って来た黒曜家騎馬隊に似ています」
 劉邦や周りに居た者達がざわめいた。
全員が彼等の手強さを知っていた。
たとえ無勢でも項羽の西楚騎馬隊に比肩しうる。
 劉邦の最側近の一人、夏侯嬰が進み出た。
「それがしに一部隊を与えて下さい。迎え撃ちます」
 夏侯嬰を劉邦の傍から離せる分けがない。
 二千余が早々と、向こうの丘の上に現れた。
英布軍の軍旗を打ち棄て、
黒地に白抜きの小さな三日月を染め抜いた旗を掲げた。
正真正銘の黒曜家騎馬隊に違いない。
 張良は覚悟を決めた。
同僚の軍師、陳平に指示した。
「私が一万余で迎え撃つ。
その間に、漢王様を連れて歩兵部隊に合流してくれ。
騎馬隊と歩兵部隊を巧みに組み合わせれば、奴等も簡単には手出し出来ない。
その隊列のまま反項羽連合軍の真ん中に位置取りするんだ」
 劉邦が張良を止めた。
「まてまて、全軍で迎え撃とう。こちらは五万だ」
「いいえ、油断は禁物です。何が起こるか分かりません。
ここは大事を取って歩兵部隊に合流することを優先すべきです」
 張良は素早く劉邦に拱手すると、軽装の騎馬隊一万を率い、
黒曜家騎馬隊に向かい合うように布陣した。




 電力会社の収益の仕組みが批判の的になっています。
家庭向けと企業向けでは料金が違うからです。
東電の場合、大口利用者の平均単価は、一キロワット時が十二円八十銭。
比べて家庭向けは二十三円三十四銭。二倍です。
 電力十社を平均すると、
企業向けに電力量の62%を販売しているにも関わらず、
企業からの収益は31%。
対して家庭向けの販売量は38%なのに、
そこからの収益は69%を占めるそうです。
 全国の家庭が電力会社のみならず企業までも支えているのです。
あぁぁぁぁ、・・・。
 誰かが申しておりました。
「金持ちになるには、貧乏人から搾り取るのが鉄則」と。

 スカイツリーの話題を一つ。
大事な見所があるのですが、それにはどこも触れていません。
たぶん、触れていません。
全てのニュースをチェックしている分けではないのですが、・・・。
 それは落雷です。
東京タワーに比べて雷に好かれる高さなのだそうです。
「年間で少なくとも十回は落ちる」と聞きました。
避雷針があるので実害はありません。
雷雨の日には体感しましょう。
落雷を。




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白銀の翼(四面楚歌)139

2012-05-20 09:13:58 | Weblog
 項羽が目覚めたのは奉藏の砦跡。
辺りは戦場特有の静けさに包まれていた。
天幕から出ると、半分焼け落ちた櫓に上った。
月明かり、星明かりが、足下を照らしてくれるので、
上るのに何の不自由もない。
 見張りに立っていた二人の兵が項羽に気付いて緊張した。
項羽は、「静かにな」と二人を落ち着かせ、周囲を見回した。
 砦跡は東西を小川に挟まれた小高い丘の上にあり、眺望が利いた。
一番近い南に見える明かりは臧茶軍の夜営地。
その後方には幾つもの明かりが見えた。
小川を挟んだ東も、西も、まるで篝火の海。
反項羽連合軍の勢いが見て取れた。
 北側は明かりが少ない。
幾つか篝火が見えるのだが、南側に比べると疎らに近い。
だからといって包囲網が薄い分けではない。
わざと兵力を少なく見せている気配も感じ取れた。
どう誘おうとしているのだろうか。
北か、南か。それとも西、東。
 それに、北側に回り込んだ筈の英布軍の所在が分からない。
何を企んでいるのやら。
 項羽は全軍を密かに起床させた。
唐突であったにも関わらず、みんなは無言で直ちに集合した。
戦慣れしているので、どこでも寝られるし、いつでも起きられた。
緊張感の中にも余裕を持って行動が出来るのが、西楚騎馬隊の気風。
楚国の武人の習い性とも言えた。
 僅か二千余で反項羽連合軍百万を相手にしたにも関わらず、
今もって千余の兵力が健在であった。
これは奇蹟以外の何ものでもない。
 彼は将を集めた。
「これより反転し、百万を断ち割る」
 ということは敵中突破を意味するのだが、誰一人として臆しない
かえって破顔し、双眼を輝かせた。
無勢も無勢。
それを承知で項羽に付いて来た者ばかりなので、怯む者はいない。
 歴戦の馬達も同様であった。
連日の戦いで疲れているのに、それを全く感じさせない。
人馬ともに戦の病にかかっていた。
 項羽率いる千余の騎馬隊が無音で砦跡から出撃した。
無勢を満天の星明かり、月明かりが味方してくれた。
 先頭の項羽は、前方の臧茶軍の見張りに気付いた。
まだ連中は、こちらの接近に気付いていない。
 気力に満ちた青鹿毛の騅の首筋を撫でてから、高らかに号令を掛けた。
「突撃」
 千余が意気揚々と応じた。
西楚騎馬隊の雄叫びと蹄の音が夜空に響き渡った。
 慌てふためく敵方の見張り番。
数人が右往左往始めた。
騅に跨った項羽が馬止めの柵を跳び越えて、彼等を蹴散らした。
 臧茶軍の触れ太鼓が連打された。
敵は夜襲に備えてはいたようだが、西楚騎馬隊の速度が勝っていた。
本陣前で二重になっていた馬止めの柵を迂回し、
臧茶軍そのものではなく、臧茶軍の軍馬を狙った。
邪魔する敵兵を斃し、それらを次々と解き放った。
 万を数える臧茶軍の騎馬隊だけに、全ての騎馬を解き放たなくとも、
この攻撃で優に五千余は手に入れたであろう。
これらを従え、羊飼いのように巧みに誘導し、次の諸侯の軍に向かった。
 項羽は後方から接近する敵騎馬隊の蹄の音を聞いた。
万を越える数。
おそらくは英布軍であろう。
臧茶軍に手間取っていたら背後を衝かれていたに違いない。
 西楚騎馬隊は臧茶軍が敵であるから強引な事も出来た。
しかし英布軍にとっては味方。
乱れた臧茶軍陣地を強引に突破しようとすれば、
死傷者が出る上に後々の恨みを買う。
それに夜であるので味方軍同士の同士討ちの懸念もあり、
容易に追撃出来ないだろう。
 各所で触れ太鼓、銅鑼が打ち鳴らされていた。
夜襲に備えて篝火も足されてゆく。
 西楚騎馬隊が次の陣地に、五千余の空馬とともに雪崩れ込む。
歩兵が同行していない騎馬隊陣地は脆い。
無人の野を行くが如き。
そしてここでも敵の軍馬を奪った。
忽ちにして万を数える空馬を手にした。
 項羽は馬足を止めない。
ここで止めれば勢いを無くすからだ。
無謀かも知れないが、疲れるまで駆けるしかない。
休み時は馬が教えてくれる。




 「ホルムアルデヒド」だそうですね。
最初は、「ホルムアルデ人」かと思いました。
「ネアンデルタール人」「北京原人」の仲間かと。
 利根川水系を利用している各浄水場で、ホルムアルデヒドが検出されたとか。
濃度が基準値を越えていた為に各浄水場での取水が停止され、
野田、柏、流山等では断水にまで発展したそうです。
現在は上流のダムが緊急放水したので、濃度が薄まり、取水が再開されました。
でも、発生源は特定されていません。
おそらくは、「群馬県上流の化学工場ではないか」と言われています。
 私は埼玉なので、これは身近な問題です。
浄水場が利根川水系を利用しているので。
幸いなのは今は炊事をしていない事ですね。
マンションの水が臭ったことがあったので、それからは自炊を止めました。
 あの時の臭いは酷かったです。
まるでドブの臭いそのもの。
たぶん屋上のタンクが原因ですね。
掃除をしてなかったのか、何かの死骸でも入っていたのか。
 今では風呂、トイレで使うだけです。
あっ、洗濯は近所のコインランドリー利用です。
 朝昼夕いずれの三食とも、
コンビニ弁当か、ファミレスのお世話になっています。
お蔭でかどうかは知りませんが、お腹がちょっと出てきました。
そこでダイエットに挑戦しています。
朝昼は仕様がないので、夕食のみのダイエットです。
寝るだけなのでヨーグルトか豆腐のみにしています。
・・・。
 水の問題なので水に流しましょうか、この話題。

 ドナ・サマーさんが亡くなりました。
彼女の代表曲といえば、「 Hot Stuff 」 でしょう。
時代と共に歌うテンポが速くなってきましたが、
その歌唱力、存在感は圧倒的でした。
でも彼女にはそれ以外にも数々の名曲がありました。
「ラスト・ダンス」
「情熱物語」
・・・。
 自分の持ち歌だけでなく、他人の歌をも、まるで自分の持ち歌のように。
才能の塊でした。
ご冥福を祈っています。

 最近、注目しているのは、「小南泰葉」です。
「コウモリの歌」
「世界同時多発ラブ仮病捏造バラード不法投棄」
なかでも、「 Soupy World 」が好きです。
 誰々の、パクリとか評されていますが、
アートはパクリからスタートするのです。
真似て真似て、師を越えて、それまでを破壊して、新しく創る。




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白銀の翼(四面楚歌)138

2012-05-17 20:25:25 | Weblog
 反項羽連合軍は西楚騎馬隊を包囲しよう躍起になった。
だが包囲網を形成するより早く、
西楚騎馬隊によって、北側に回り込もうとする諸侯の部隊が断ち割られるのだ。
それでも交戦の度に相手の兵力を確実に削っていた。
四日目にして当初の半数にまで。
 劉邦自身も漢軍を率いて項羽を追った。
歩兵を帯同しては速度が落ちるので騎馬隊のみを率いて先を急いだ。
勿論、歩兵も遅ればせながら付いて来ていた。
それは諸侯の軍も同じであった。
何れの軍も騎馬隊が先行し、遅れて歩兵部隊が付いて行く。
この別行動が包囲網に厚みを加えた。
昼間は見渡す限り、反項羽連合軍の立てる砂塵が舞っていた。
百万の軍勢から立ち籠める軍気が、北へ北へと向かっていた。
 偵察隊の一つが報告に戻って来た。
南に向かった西楚軍本隊を追尾していた部隊だ。
「真っ直ぐに長江に向かいました。
たぶん今頃は先頭が川岸に到着している頃です」
 西楚軍が籠もった垓下の屯所を軍師、陳平が調べ上げていた。
各陣所跡には大量の糧食や装備品が残されていた。
行軍の速度を上げる為に置き去りにしたらしい。
検分した彼は、
「垓下を捨てたようです。おそらくは楚国に戻るのでしょう」と。
みんなは半信半疑であったが、もう一人の軍師、張良は彼の言葉を疑わなかった。
「それも有り得ます」と。
 これで全てが腑に落ちた。
今さら西楚軍の本隊が進路変更をする筈はない。
そのまま真っ直ぐに帰国するだろう。
 項羽は我等を甘く視て囮となった。
我等の目を欺き、充分に日数を稼いだ。
西楚軍本隊が長江に到着しようとする今、
項羽も騎馬隊を率いて楚国へ戻ろうとするに違いない。
だが易々と逃しはしない。
さらにその兵力を削りに削って追い詰める。
そして決着をつける。
 項羽を追尾していた紀誉から報告が来た。
「西楚軍が奉藏の砦跡を占拠しました。
おそらくは、このまま夜営するつもりかと」
 確かに西日の頃合いとなっていた。
項羽は無理して北上せず、砦跡に留まるつもりなのかも知れない。
 劉邦に代わって張良が問う。
「一番近い諸侯は」
「臧茶殿です」
 対秦戦争で項羽に従い、功績によって燕王に取り立てられた男だが、
今は項羽を見限り、劉邦の軍師の一人、韓信に帰順していた。
元々の出自が武将であるので、戦勘は働く。
「それで臧茶殿はどう対応している」
「距離を置いて対峙しています。そのまま夜営するつもりではないかと」
「こちらから攻めるつもりはないのか」
「臧茶殿は、西楚軍の夜襲を待ち構える態勢です」
「双方の兵力は」
「西楚側は千余。臧茶殿は騎馬隊だけで三万余」
 三万も率いていて夜襲待ちとは。
隣で聞いていた劉邦が苦虫を噛み潰したような顔をした。
 張良は側周りの者に指示した。
「この近くに英布殿が率いる騎馬隊がいた筈だ。
探して、
夕闇に紛れて奉藏の砦跡の北側に回り込み布陣し、
項羽軍が臧茶軍に夜襲をかけたら、直ちに項羽軍を後方より襲え、と伝えよ」
 英布も臧茶同様に元々は項羽の配下であった。
 張良は別の者にも指示をした。
「韓信殿と彭越殿に使者を出し、ここにお越し願え」
 韓信は劉邦の軍師の一人であるが、今一つ信が置けない。
そして彭越は、
その項羽嫌いは広く知られているが、これまた今一つ信が置けない。
だからといって粗略にも扱えない。
その二人は反項羽連合軍の中では、劉邦に次ぐ兵力を率いる存在なのだ。
張良は劉邦に言われずとも常に二人を注視していた。
それは、密かに偵察部隊に追尾させる念の入れよう。




いよいよ金環日食が迫ってきました。
五月二十一日だそうです。
その日、私はどこで見るのでしょうか。
・・・。
朝の二度寝をしてなければ、どこかで見ている筈です。
 気になるのは、「日食網膜症」という言葉です。
裸眼で日食を直視すると、網膜を痛めるというのです。
 んー、私は子供時分に、よく太陽を直視してました。
実家の裏山が果樹園なので、
何もやることが無い時は裏山の雑草の上に寝そべり、
空を見上げて時間を潰していました。
 雲の動きを見るのが好きでした。
よく飽きずに見ていたものです。
高い位置にある雲。
低い位置にある雲。
高度によって風の強さが違うので、雲の流れる速度も違います。
また、変形もします。
馬の頭部であったり、魚を思わせたり、キリンのようであったり、・・・。
時には女体であったり、とか。
 そして太陽が真上に来ると、裸眼で直視しました。
太陽本体は白く輝き、
その周りには橙っぽい色彩の炎のようなものが揺れ動いていました。
私の目が炎症を起こさなかったのは、
あの頃の太陽の光度が弱かったからでしょうか。
もしかして、今の太陽は見る者の目を痛める程に凶暴化したのでしょうか。
 今の私の視力は両眼ともに、「1.5」です。
よく見えます。
でも、私の未来は見えません。
 
 おお、「ジョイフル」が関東に侵攻していたのですか。
ニュースでやってました。
嬉しいです。
九州モンとしては。
ただ、私の住む地域にまでは展開していません。
待ってます、ジョイフルさん。




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白銀の翼(四面楚歌)137

2012-05-13 09:14:35 | Weblog
 漢軍の武将、紀誉は百騎を率いて項羽達を追尾していた。
軍師、張良から、
「項羽を追尾し、その都度報告するように」と命じられたからだ。
 項羽達が森に入るのを見て、率いる騎馬隊を手前で停止させた。
直に日が暮れる。
森の中の道では尚更だ。
すでに暗く、足下も覚束ないだろう。
それでも項羽達が森の道を選んだという事は、何らかの成算に基づく筈。
この森に明るい者がいるのか。
あるいは、先乗り部隊が存在し、
案内のために、この森の中で待ち構えているのか。
項羽は勝算のない行動はしない。
 迂闊には、これ以上の追尾は出来ない。
本営への報告に騎兵五騎を走らせ、
自分達は夜襲の恐れのない場所を選んで夜営する事にした。
 ところが、自分達の直ぐ後にいた部隊は違った。
紀誉達を尻目に、騎馬隊五千余が歩兵の先導もなく、森の中に入って行く。
なんとも大胆な、いや無謀か。
どこの部隊かと見れば、景章の軍旗が翻っていた。
諸侯の一人ではあるが、山賊崩れで評判が悪い。
それでも戦には強いので、存在を無視は出来ない。
戦慣れした景章であれば、この時刻に森に入る愚は犯さない。
おそらくは、突出した先陣の武将であろう。
功を焦っているに違いない。

 項羽の騎馬隊から離脱した者達は十六人いた。
深傷を負い、これ以上の騎乗は無理と判断し、自ら伏兵での最期を望んだ。
彼等は森の入り口付近に散開した。
 既に森も道も暗い。
伏兵には最適ではある。
問題は、そこを承知で西楚騎馬隊を追撃しようとする敵部隊が現れるかどうか。
現れなかったら彼等の覚悟は無駄になる。
ここで、そのまま息絶えるのを待つしかなくなる。
 嬉しいことに現れた。
功を焦ったのか、戦を知らないのか。
続々と敵騎馬隊が騎乗のまま森に入って来た。
足下が暗いので行軍速度は遅い。
かなりの兵力である上、森の道が狭いので長蛇の列になった。
 森に潜む十六人は、
それぞれが木陰や藪陰に身を伏せて、ジッと機を窺っていた。
暗さにも慣れてきていたので、敵兵の様子が手に取るように分かった。
先鋒が警戒しながらも前へ前へと進む。
道側から鬱蒼とした森を見ても何も見える分けがない。
 彼等が待っていたのは敵部隊の中核。
それらしい集団が現れた。
長蛇の列の丁度中段あたりにいた。
 十六人を纏めていた兵が木陰から立ち上がって弓を構えた。
それを待っていたかのように八人が弓を持って立ち上がった。
最初の兵が弓を引き絞り、矢を放った。
それを合図に伏兵の攻撃が開始された。
矢が次々と射られ、木々の間を擦り抜けて敵騎兵に命中した。
敵隊列から悲鳴と怒号が上がった。
 立ち上がる体力のない兵の一人が、藪陰で小さな触れ太鼓を持ち、
味方の奇襲を待ち構えていた。
そして、敵騎兵の悲鳴が聞えるや太鼓を激しく叩いた。
西楚軍の総攻撃の触れ太鼓。
味方伏兵を鼓舞し、同時に、
安南山麓に着いたであろう味方に間近に迫った敵の位置を知らせた。
 敵騎馬隊の中段が乱れに乱れた。
矢で射られて落馬する者だけではない。
馬が驚いて暴走する始末。
指揮していた武将は部下の馬の体当たりを喰らい、
落馬した上に蹄にかけられた。
まさに混乱の極み。
 それでも気の利く将はいるもので、その者は率いる百騎を下馬させて、
反撃に転じた。
矢の飛来する方向を見定めて部下を投入した。
それを見て、他の兵士等も続いた。
 と、それを嘲笑うかのように反対側から西楚軍の残りの六人が現れた。
槍を構えて、路上に倒れている敵指揮官を目指す。
斃すはただ一人。
負傷した身体に鞭を入れ、最後の戦。
指揮官を介抱している数人の敵兵の抗戦に遭いながらも、
敵指揮官に止めを刺した。
そこに敵兵が殺到した。
一人として捕らえるつもりはないようで、次々と槍が繰り出された。

 項羽らは森を抜け、安南山の麓に辿り着いていた。
ここには山肌を刳り抜いた岩穴が無数にあった。
かつて、ここは住居として使われていたのだそうだ。
その下の草地は広く、飲むのに適した泉と小川があり、
騎馬隊を休めるのに申し分なかった。
 草地では、反項羽連合軍に擬装した騎馬兵二十余が先乗りし、
既に夜営の準備を整えていた。
項羽達が現れるや、次々と火が焚かれた。
森と山が邪魔し、明かりが外に漏れる事はないだろう。
 簡単な食事を摂っていると、森の中から西楚軍の触れ太鼓が聞えてきた。
伏兵達から仲間達への別れの太鼓なのであろう。
西楚軍を西楚軍たらしめている総攻撃の触れ太鼓。
食事していた騎兵達の手が止まった。
伏兵達の最後の戦いを悼む。
堪えきれずに啜り泣く者もいた。
親密な交友の者がいたのだろう。
 項羽の双眼が潤む。
「誰か、触れ太鼓で応えよ」と。
 泣いていた者達が真っ先に駆けた。
荷物置き場から騎馬隊用の小さな触れ太鼓三つを持ち出し、
同じ総攻撃の触れ太鼓で応えた。
 その拍子に合せるかのように、項羽が立ち上がり、太刀を持ち出して踊る。
得意の剣舞。
いつもだと隣に虞姫や女兵士達がいて乱舞するのだが、今夜は項羽一人。
見かねたのか、側近の宋文が太刀を抜いて剣舞に加わった。
 やがて森からの触れ太鼓が聞えなくなった。
項羽は剣舞を止め、全員を見回した。
「勝ち鬨で送るぞ」
 麓から勝ち鬨が上がった。
皆々が声をあらん限りに張り上げた。
英霊となった者達を送る為に何度も何度も。
何度も。
勝ち鬨が鬱蒼たる森に響き渡っり、山肌を上って行く。




 昨夜のNHKでサンリオのキティちゃんをやってました。
海外で成功したクール・ジャパンのお手本とか。
 多くのアニメや漫画は有名なのに収益があげられない。
それは、海外には宗教上、文化上のタブーがあるそうなのです。
色々と、・・・。
特に萌え的なものは。
対してキティちゃんは見事に海外展開して収益を上げているのだそうです。
 そのキティちゃんがクラシック・ロックのKISSとタイアップしていたとは。
驚きと同時に、キティちゃんと自分が無縁である事を知りました。
まあ、一つも買ったことがないから、・・・。
 でも懐かしい名前ですね。KISSなんて。
まだ現役とは知らなかったけど。
 昔々、あれは弥生時代だったかな、それとも室町時代だったかな、
コンサートのチケットがチケット店売りだった頃の話しです。
KISSのチケットを購入する為に銀座通りで徹夜の列に並びました。
あれはチケットショップの赤木屋、・・・でしたっけね。
寒かったけど楽しかったです。
大半が女の子達だったので、・・・。
 人通りがなくなる深夜には、
それぞれが用意したビニールシートを歩道に敷きました。
疲れた人はシートで寝ましたが、大半は眠れずに起きていました。
私は、列の前後は知らない人達ばかりでしたが、朝まで色々と話しました。
ロックの話し、ロックの話し、・・・。共通項はそれだけなので。
KISSのコンサートで思い出すのは徹夜の列だけです。
果たして私はKISSのコンサートを見たのでしょうか。
・・・。
 でもKISSの「Hard Luck Woman」は大好きです。
「I Was Made For Loving You」なんてのは最高。




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白銀の翼(四面楚歌)136

2012-05-10 22:35:37 | Weblog
 夕陽が項羽の槍を照らした。
返り血で映える穂先から数滴の血が滴り落ちた。
青鹿毛の騅の顔面も返り血に染まっていた。
 項羽と騅は一心同体。
無勢の味方騎馬隊を鼓舞すべく、常に先頭を駆けていた。
敵部隊の第二陣を切り裂き、中核である第三陣に突入した。
どんなに厚い守備陣だろうが躊躇いはない。
小当たりしただけで脆い部分を見抜き、そこに兵力を集中した。
それから先は力業であった。
項羽の槍捌きと、騎馬隊の勢いでもって押し切った。
敵部隊指揮官の居場所を特定するや、
素早い方向転換を行い、全兵力を差し向けた。
逃げる暇を与えない。あっと言う間に指揮官の首を刎ねた。
 首を刎ねた騎兵が、その首を差上げて雄叫びを上げた。
これに周囲の味方が勝ち鬨で呼応した。
夕焼け空に西楚の騎馬隊の勝ち鬨が響き渡った。
 敵部隊がそれを合図にしたかのように瓦解した。
指揮する者のいない悲しさ。
てんでばらばらに逃げて行く。
 項羽の傍に側近の宋文が馬を寄せて来た。
「みんな疲れています。
それに、もうじき日が暮れます」
「そうか。
しかし、漢軍は手応えがない。
劉邦も高台に腰を据えたままで、動く気配がない。
詰まらぬ奴等だな」
「さあ、参りましょう。
先乗りの連中も首を長くして待っている筈です」
 項羽の合図で西楚の騎馬隊は北に進路を取った。
諸侯の一人が布陣していたが、委細構わずに突入した。
漢軍の後方に居る事で油断していたのか、馬止めの柵の組み方が緩い。
瞬く間に蹴破った。
 なにしろ名を聞いても覚えが無い諸侯の一人。
顔すらも思い浮かばない。
どういう経緯で諸侯にまで上り詰めたのであろう。
要領の良さ、・・・。
とにかく戦が弱い事は明白。
それを承知で劉邦が自分の後方に配備したという事は、
「例の黒曜家騎馬隊が出現した場合の捨て石」としか思い浮かばない。
 これを断ち割ると他に陣所はなかった。
それでも警戒は緩めずに北上を続けた。
後方に上がる砂煙は反撃に転じた反項羽連合軍に違いない。
正面からは挑まないが、
西楚軍が撤退を開始したと知ると、空元気で追跡して来る。
まったく面倒臭い連中だ。
日暮れ前に追い付かれる心配はないが、項羽は念の為に殿についた。
 後方から配下の者達を観察すると、
その疲れている様子が手に取るように分かった。
気概だけで騎乗しているようだ。
項羽は余力を残していたが、配下の物達は限界だったのだろう。
あのまま戦いを続行したら、
多くの者達が疲労で落馬の憂き目に遭ったかも知れない。
宋文が馬を寄せて来たのは、良い判断だった。
 安南山が見えた。
手前の森を抜けると、その麓に辿り着く。
森に入った途端だった。
騎乗の者達のうち、十数人が下馬を始めた。
戦で傷付いた者達ばかり。
何も言わず、弓や槍を持って森の中に姿を消した。
足手纏いになるのを嫌い、ここに伏兵するつもりなのだろう。
覚悟を決めた彼等に掛ける言葉が見つからない。
項羽は彼等の後ろ姿を黙って見送るしかなかった。




酷い天気でした。
突然の雷雨に強風。
千葉の方でしたかね。強風で大型トラックが横転したのは。

 関西電力が、「夏場は電力が不足する」と脅すような言い方をしています。
高飛車ですよね。
何様なんだか。
しかしですよ、
彼等は地域独占を許されてる代わりに、
電力を充分に供給する義務があるんです。
責務です。
昨年の夏の経験から、今夏の状況を予測する必要があったのです。
最悪の状況を想定すべきでした。
 もしかして、知ってて頬被りを決め込んでいた。
原発再稼働の為に。
原子力村の村人達なら、・・・。
かもですね。

 悪い、悪すぎるニュースが続きます。
AIJ投資顧問による年金資金消失。
関越自動車道での陸援隊バスの死亡事故。
そして、つくば市の竜巻。
どうにもならない政治の停滞。
まるで積年の膿が吹き出したかのようです。
 どうなっちゃったのでしょう。
日本は限界にきたのでしょうか。
経済優先のツケですかね。
 代議士を選ぶ間接民主主義よサヨウナラ。

 IT技術を利用して直接民主主義にするしかないようです。




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白銀の翼(四面楚歌)135

2012-05-06 08:46:54 | Weblog
 張良は改めて項羽の戦振りに見惚れてしまう。
殿部隊の正面を守っていたのは、およそ一万。
その守備陣に小さな穴を開けるや、
自ら二千余の騎馬隊の先頭に立ち、強引に突入して行く。
鬼神かと思わせる槍捌きで立ち塞がる漢軍の将兵を弾き飛ばして行く。
それもこれも愛馬、騅との一心同体だから出来る技。
敵ながら感心してしまう。
 隣で肩を並べていた劉邦も溜め息をついた。
「上からだからよく分かるが、敵には回したくないな。
一人で守備陣を切り裂いてしまう。恐ろしい男だ。
・・・。
でも敵に回してしまっていたか。
張良、必ず首を獲れるな」
「勿論です。
百万が一つの首を狙い、包囲する網を幾重にも広げます。
今回こそは、万が一にも逃す事はありません。
・・・。
この中華を治められるのは劉邦様のみ。
項羽殿は生ける武神ですが、治世の人ではありません。
これからの新しい中華には不要の人です。
それが分かっているから諸侯も劉邦様に従っているのです」
 項羽を楚に逃がしては、これまでの全てが無に帰してしまう。
劉邦もだが、諸侯も必死なのだ。
 全体を見回せばあちらこちらで砂埃が舞い上がっていた。
西楚軍本隊の攻勢もあるが、それのみではない。
反項羽連合軍参加の諸侯軍が、張良の策に従って動いているのだ。
「今は西楚軍本隊ではなく、項羽の首一つ」と。
遠巻きに包囲の網を広げ、
項羽を中心に置いて、じんわり締め上げるつもりでいた。
 下では正面の一万を切り裂いた西楚軍騎馬隊が第二陣に挑む。
敵陣の内で一旦止まれば死を意味するので、騎馬の足は全く緩まない。
一騎も遅滞することなく、項羽の速度に付いて行く。
本当に呆れるくらいに戦慣れした騎馬隊ではないか。
これが西楚軍最高の騎馬隊なのであろう。
これを何としても最後の騎馬隊にしなくてはならない。
張良も劉邦も、その為には十万、二十万の将兵を犠牲にする覚悟であった。
「泥水を飲む事になろうとも今回は何としても逃さない」と。
 張良は劉邦の名で諸侯に使者を出したみのならず、
偵察の騎馬隊をも多数出していた。
機動性を考えて十騎一組で、全部で三十組。
「敵軍の動きもだが味方の動向にも子細に目を配るように」と念を押してある。
彼等が次々と現況を報告に舞い戻って来た。
 諸侯は張良の策通りに動いているようで問題はなかった。
疑問を抱いたのは西楚軍本隊の動き。
南口から出撃したのは今や敵将軍の筆頭である李布将軍の弟、李心。
五千余の騎馬隊を率いて強襲攪乱し、辺りの諸侯の衆目を集めた。
その間隙を突くようにして李布将軍が東口から出撃した。
「全軍では」と思わせる大軍で正面に布陣していた諸侯軍を蹴散らし、
その勢いのまま通り抜けたのだそうだ。
現在、その兄弟率いる両軍の足取りを数組の偵察部隊が追尾していた。
直に兄弟は合流するものと思われた。
その時の位置で狙いも判明する。
 張良は偵察の、「全軍では」と思える表現に引っ掛かりを覚えた。
近くに居た同じ軍師の陳平を呼んだ。
「陳平殿、頼みがある」
 同じ軍師ではあるが、
陳平は張良に畏敬の念を抱いているので、直ぐに駆け寄って来た。
劉邦に拱手してから、張良に向き直った。
「如何しました」
「偵察の報告を信じると、敵本隊は全軍出撃ようだ。
垓下の屯所を捨てたかも知れない。
済まぬがここから一万ほどを引き抜いて、
垓下の敵陣に小当たりし、具合を調べてはくれないか」
 陳平に否はない。
「承知しました。
下の陣所で右往左往している者達を纏め上げ、それらを率いて参ります」
 陳平は拱手もそこそこに、
己の供回り百余の将兵を呼び集め、高台を下って行った。
西楚軍の去った下の陣所なら立て直すのも容易いだろう。
 傍で聞いていた劉邦が目を丸くした。
「垓下を捨てたと思うか」
「あるいは」
「どういう事だ」
「味方を逃がす為に項羽殿が自ら囮となった可能性も無きにしも非ずかと」
「本隊と離れすぎては囮も支障をきたすだろう」
「我等を振り切る自信があるか、あるいは漢王様に狙いは定めたか」
 劉邦は丸くなった目をさらに丸くした。
「何れはここへ攻め上って来るというのか」
 劉邦は首を捻った。
「ここの防御は完璧です。
守備兵力も十万。大軍で攻め寄せても簡単には落とせません。
おそらくは漢王様の出方待ちかと」
「それなら待たせて置こう。
その間に諸侯、百万が駆け付ける」
 張良は劉邦側周りの若い武将、紀誉を呼ぶ。
歳こそ若いが目先の利く武将である。
それに何より、
敗戦した劉邦を脱出させる為、自ら劉邦に化けて項羽陣に投降し、
時間稼ぎが露見して火刑に処された武将、紀信の弟である。
武将としてもだが、出自からしても信頼が置けた。
 紀誉が劉邦に片膝ついて拱手し、傍らの軍師に向き直った。
「御用でしょうか」
「殿部隊を切り裂いたら項羽は新たに動く。
こちらに攻め寄せて来るのなら、何の問題もないが、離れられては困る。
その場合、お主に追尾して貰いたい。
騎馬隊百を与えるから、率いて待機して置け。
大偵察部隊だ。見つけられても交戦はするな。
付かず離れずだ。良いな。
位置を正確に把握する事が第一だ。けっして忘れるな」
 紀誉の顔が綻ぶ。
「承知しました」
 張良は念を押した。
「けっして兄の仇だとは思うなよ。
漢王様を帝位に就けるのが、お前の兄の願いであり、我等の願い。
個人として戦うのではなく、漢軍の将として戦いに臨め」
 紀誉はスックと立ち上がり、拱手しながら深々と低頭した。
「そのお言葉、頭に刻みつけます」




昨日の夜半、ついに原発がゼロになりました。
北海道電力の泊原発三号機が定期検査の為に、停止したのです。
徐々に出力が下がり、七日には冷温停止状態になるそうです。
(泊まりが停まります)
 気になるのはマスコミです。
今もって、「原発は総発電量の三割」とか言っています。
でも、三割も動いた日はありません。
常にどこかが定期検査で停まるか、故障していた筈です。
ここ最近は大幅に低下していたのでは、・・・。
彼等の真意はどこにあるのでしょう。
広告を大々的に出してくれる顧客に阿っているのでしょうか。
 冷温停止で停まっていても原発の危険性は変わりません。
稼働していた時と全く変わらないのです。
地震や津波で壊れたら、どこでも福島の二の舞になる可能性はあるのです。
 廃炉のみが唯一の道です。
しかし、最終的な保管場所が決まっていません。
それに、廃炉費用は誰が負担するのか、
保管場所の管理費用(数千年から数万年単位ですが)は誰が負担するのか。
難しい問題です。
 だから原子力村の人々や政治家達は、
「再稼働させて、問題を先送りしようとしている」としか思えません。
面倒事は子々孫々に、・・・。
「自分達の任期さえ無事に乗り切れば、後は神様任せ」ですか。
 
 こんな日は、
「ピンク・フロイド」の、「吹けよ風呼べよ嵐」が聞きたくなります。
四十年くらい前ですか、プログレッシブ・ロックと呼ばれる時代がありまして、
通称プログレ、その当時を代表する曲です。
今聞いても新鮮なままです。
 本当に風が吹いて欲しい。
嵐が欲しい。
みんなの願い。
この澱んだ日本の空気を吹き飛ばして欲しい、です。




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白銀の翼(四面楚歌)134

2012-05-03 20:41:42 | Weblog
 高台から見下ろしていた劉邦は地団駄を踏む思いでいた。
下の陣所には漢軍が五万余もいたのに、
項羽率いる二千近い騎馬隊の突入を易々と許したのみか、追い遣られる始末。
 高台から弓隊で射させようにも、多数の漢軍が邪魔して手出しが出来ない。
「殿の五万を投入しますか」と陳平。
 後方に備えとして殿部隊五万を配備しておいた。
しかし張良に彼等の動員は禁じられていた。
「漢王様の命が危ない時以外は動かさないで下さい」と。
 張良は劉邦の命だけに拘る。
漢の国よりも劉邦個人に重きを置いている感すらした。
 その張良が駆け寄って来た。
「遅くなりました」
「使者の手配りは上手くいったか」
「上手くかどうかは分かりませんが、各諸侯に使者を走らせました。
大方は承諾する筈です。
今回の戦の手柄に関係無く領地が約束されるのですからね。
それで下の様子はどうですか」
 言葉と同時に張良は木の柵から身を乗り出した。
「予想通りだ。呆気なく最前線が破られた」と劉邦は自嘲気味。
 その言葉を背中に聞きながら、張良は敵騎馬隊の中に項羽を探した。
直ぐに探し当てた。
遠くからでも簡単に識別出来るのは、
項羽の武芸の冴えが他とは一味も二味も違うからだ。
鬼神の如き槍使い。
素早く突き刺し、抜いては穂先で相手の首を掻き切る。
さらに横に払っては、柄の部分で一時に三人の漢兵を弾き飛ばす。
まったく、「生ける武神」そのもの。
 項羽は高台からの援軍が無いと判断したのか、次の獲物に狙いを定めた。
西楚軍の騎馬隊が、項羽の合図で一糸乱れぬ方向転回をした。
その動きから、「高台後方の殿部隊に狙いをつけた」と分かった。
下の陣所の敗残兵を追い込むようにして殿部隊に接近して行く。
 劉邦の目が燦めいた。
「後尾から襲い、挟み撃ちにするか」
「それは項羽殿も承知です。
漢王様が出撃したと知れば、全力で反転して迎え撃つでしょう。
別の武将が出撃すれば、高台の防備次第では、こちらに上ってくる筈です。
今は我慢してください。直に反撃の機が訪れます」
 劉邦は天を仰いだ。
「何もせぬのが上策か。
・・・。
殿部隊も見殺しにするのか」
「いいえ、殿部隊には指示を出しておきました。
項羽率いる騎馬隊と敵本隊を引き離すのが最大の目的であるから、
騎馬隊が攻めてくれば最小限の被害で、ジリジリ後退を続けろ、と」
 張良は劉邦と共に殿部隊の戦い振りが見える場所に移動した。
劉邦の側周りの者達も大勢が同行した。
 西楚の騎馬隊が敗残兵を殿部隊の陣地に追い込んで行く。
しかし、馬止めの柵が邪魔していた。
項羽の判断は早い。
僅か十数騎を率いて隊列を離れ、迂回するようにして殿部隊の脇腹に突入した。
馬止めの柵と並べられた盾の隙間を見逃さなかったのだ。
その場を守備していた槍兵三人を愛馬、騅でもって跳び越えた。
唖然とする三人に西楚の十数騎が襲い掛かった。
周辺にいた漢軍の将兵達が、慌てて加勢に駆けつけるのだが、
それを項羽一人が押し留めた。
槍と騅で巧みに立ち回った。
五人、六人と斃した。
間近にそれを見た漢軍の将兵達に怯えが走った。
西楚の十数騎が項羽に合流した。
馬上から穂先を揃えて敵を睨み付けた。




憲法記念日です。
左右両派が集会を開きました。
色々と対立軸があるようですが、古色蒼然。
旧態依然とした感が拭えません。
 現憲法はアメリカさんが作成したものですが、よく考えられています。
市民を主権者とし、政治家や官僚が独善に走らぬようにを縛りを入れています。
憲法は権力者の暴走を防ぐ砦なのです。
 ところが大震災を契機とし、
「今の憲法では非常時に対応できない」という意見が噴出しています。
憲法改正しようというのです。
根底には、「国家を主とし、市民を従属させよう」という思想が垣間見えます。
 でも、それは間違いです。
国家は便宜的なものです。
必要悪と言っても過言ではないでしょう。
けっして主とすべきものではありません。
主はあくまでも市民です。
 それに非常時も現憲法で充分に対応出来るのです。
出来ないのは、今の政治家、官僚が無能である為です。
 もし、「憲法改正するならば」ですが、
無能な、あるいは不正腐敗している政治家や官僚の人権を剥奪し、
死刑にするように改正にして欲しいものです。




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