
5月13日は、大阪天王寺にある大阪市立美術館に来ました。






























2回は行く予定なので当初、前売のペアチケット券を購入する予定でしたが、500組限定と言う事もあり、早々に売り切れてしまいました。
(展示期間は6期に分かれています。)
前評判の高さがわかります。
開館時間の9時30分に着きましたが、既に入館待ちの行列が凄い事になっていました。
約30分待って入館する事が出来ました。
エントランスから2階の展示室に入ると日本史の教科書に載っている国宝やかって特別展や所蔵されている神社仏閣で見た国宝がズラリです。

① 日本美術の巨匠たち
京都大徳寺聚光院が所蔵する狩野永徳筆「花鳥図襖」
室中の間は狩野松栄とその子永徳との合作です。

京都智積院が所蔵する長谷川等伯筆「楓図」

東博所蔵の岩佐又兵衛筆「洛中洛外図屏風」

東博所蔵の本阿弥光悦作の舟橋蒔絵硯箱

石川県立美術館が所蔵する野々村仁清作の色絵雉香炉


皇居三の丸尚三館が所蔵する伊藤若冲筆の動植綵絵全30幅のうち3福
と日本の国宝中の国宝が展示されています。
② いにしえ文化きらきらし

5月7日までは、福岡市博物館が所蔵しる金印「漢倭奴國王」が展示されていましたが、1期だけの展示で見逃してしまいました。

京都東寺が所属する女神坐像。
9世紀平安時代の作とされているので、日本最古の女神像ではないでしょうか。
改めて日本は神仏習合の国である事を思います。
③ 祈りのかたち

東博所蔵の孔雀明王像
平安時代・12世紀の絵画がこんなに綺麗に伝えられてきた事に驚きを覚えます。
何度も修復を繰り返し、その時代時代の先端技術を使って守り伝えられています。


奈良・薬師寺東院堂のご本尊聖観音菩薩立像。(白鳳時代)
変化しない本当のお姿という意味で、聖(しょう)観世音菩薩と呼ばれます。
薬師寺の聖観世音菩薩はとても美しいお姿として知られています。
こちらも360°鑑賞する事が出来ます。
④ 優雅なる日本の書

高知県立高知城歴史博物館が所蔵すれる古今和歌集 伝紀貫之筆(平安時代・11世紀)
⑤ 和と漢


京都妙心寺退蔵院が所蔵する瓢鮎図(ひょうねんず)如拙筆
将軍足利義持の命で,「瓢箪(ひょうたん)で鯰(なまず)を捺えるには?」という題に,如拙(じょせつ)が画を描き,大岳周崇(だいがくしゅうそう)ら五山の禅僧31人が賛を寄せたもの。応永年間(1394~1428)の制作。
お馴染みの瓢鮎図ですが、お寺にあるのはレプリカです。
⑥ サムライ・アート

奈良・春日大社が所蔵する沃懸地獅子文毛抜形太刀 中身無銘です。
○ 大阪の歴史と文化

大阪・獅子窟寺蔵 薬師如来坐像(平安時代)
ボリュームたっぷりな平安初期の名像です。

大阪・道明寺が所蔵されている十一面観音立像。
本像は、彫技の精巧さと檀像彫刻中特筆すべき優品として、昭和27年国宝に指定されています。
毎月18日と25日には、厨子の扉が開かれ、本尊を拝観することができます。
○ 紡ぐプロジェクト

プロジェクトは、文化財修理への助成、展覧会や公式サイトの運営といった複合的な取り組みを通じて、「保存、修理、公開」という一連のサイクルが永続する仕組みか作られています。

奈良・新薬師寺所蔵の本尊薬師如来坐像光背附属の化仏。
○ 皇居三の丸尚三館収蔵品にみる万博の時代


皇居三の丸尚三館には約6100件もの日本の素晴らしい工芸品や文書などが収蔵されています。
その中でもトップクラスの美術品は伊藤若冲筆の動植綵絵30幅で、その内の3幅が今回公開されています。
伊藤若冲の《動植綵絵》は、若冲が40歳を過ぎたころから10年程度をかけて描き継ぎ、数度にわたって京都・相国寺に寄進した大連作です。
若冲の画業の中核に位置する作品です。
ガラス越しですが「群鶏図」は色彩の美しさだけではなく、鶏の精密さ、脚の力強さには圧倒されます。
こんな精巧な動植綵絵を描く伊藤若冲と言う人部はどのような枝子だったのでしょうか?
想像が膨らむばかりです。
令和3年(2021)には国宝指定されています。
なお、三の丸尚蔵館の収蔵品はこれまで文化財指定の対象外として扱われており、今回が初の指定となりました。
大阪市立美術館の日本国宝展はあと4期分が残されています。
全てを見てみたくなる充実ぶりです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます