京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

KYOTO歴史散歩〜東山・時宗寺院と旧跡めぐり

2019年05月29日 08時14分25秒 | 日記
5月20日は、表題のイベントに参加しました。
京都国立博物館で開催中の「国宝 一遍上人聖絵と時宗の名宝」展の関連イベントで朝日新聞社が主催されています。

講師は時宗研究の第一人者 長澤昌幸さんです。先生は京都西山短期大学で教鞭を執っておられる一方、大津市にあり時宗寺院 長安寺でご住職も務めてられておられます。



円山公園を東に進みます。その中心が安養寺です。かっては六つの坊を持つ大寺院でしたが、今は「左阿弥」だけが残り料亭として営業されています。

その円山公園はかっては祇園感神院(今の八坂神社)と安養寺の境内地でしたが明治19年(1886)その多くが京都府に接収され明治19年(1886)公園として整備されました。安養寺の山号"慈円山"から円山公園と名付けられ、庭園は6代目小川治兵衛の作庭です。





円山公園の東側には六阿弥の跡と思われる痕跡が点在しています。寺院の庭園 滝組みと思われる石組みもそのままの状態で存在しています。





今回、特別に六阿弥で唯一現存している左阿弥の敷地にも入れて頂きました(現存は料亭左阿弥として営業されています。)敷地内には織田有楽斎の子 長頼の大きな供養塔があります。こちらで雲生寺道道八と号し、茶道を楽しんだ風流人でした。











次に円山公園の最高位置にある安養寺を訪ねます。すぐ北側には、大晦日の除夜の鐘で名高い知恩院の大鐘楼があります。



安養寺は平安遷都時に桓武天皇の命で伝教大師最澄が、平安京の守りとして創建した寺院です。鎌倉時代には法然が庵を結び暮らした「吉水草庵」の旧跡で、親鸞聖人もこちらで法然上人に専修念仏を学んでいます。





夕暮れ時には西山に日が沈み美しい光景が眼下に広がります。

次に長楽寺を訪ねます。こちらは5月9日の記事に詳しく書いています。よろしければご覧下さい。





最後に円山公園内にある円山野外音楽堂近くにある双林寺を訪ねます。





円山野外音楽堂のある場所は、池 大雅の居住跡です。柵越しに「大雅堂跡」の石碑が建っています。



双林寺は金玉山と号し、元時宗国阿派の本山でしたが現在は天台宗の寺院です。桓武天皇が伝教大師最澄のために伽藍を建立したのが始まりと伝わります。ご本尊さまは釈迦如来ですが、歓喜天さまが前面に出ていますね!







京博の展覧会を鑑賞していたので長澤先生の解説がよく解り、大変に有意義なイベントでした。

イベントは予定通りに終わり、向かいにある「無碍山房」で一息することにしました。


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