京都つれづれなるままに

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冷泉家-京都非公開文化財特別公開①-

2021年11月06日 07時29分00秒 | 日記
 11月3日は京都御苑の北に位置する冷泉家を見学しました。

冷泉家は藤原俊成・定家父子を遠祖とする「和歌の宗家」です。

定家の孫・為相(ためすけ)を初代に約800年間にわたり伝統を維持されている家です。

住宅は現存する最古の公家住宅として昭和57年に国の重要文化財に指定されています。





今出川通に面した表門です。
屋根には阿吽の玄武の留蓋瓦が向かい合っています。

拝観コースは先ずは西側にある台所へ。





禅宗寺院の庫裏に似ています。
土間の正面上方には「しゃがま」と言われる藁束が釣り下げられています。

祇園祭の長刀鉾に使われたもので、この2年間は巡行が無かったので一昨年のものだそうです。

次に立蔀(たてじとみ)と式台です。
昔は表門が開けられていた為に、目隠しになる様に建てられたのが立蔀です。



玄関はふたりあり、ひとつは内玄関です。
主に日常に使われる玄関で通常(?)の来客や家族の出入り口です。

もう一方の大玄関は式台を備え、当主や貴客の為の出入り口です。





座敷棟の前には「左近の梅、右近の橘」があります。
まだ国風化する以前の姿で中国の古制によるものです。





御文庫です。
冷泉家伝来の貴重な典籍や古文書を保管しているところです。
幕末の天明の大火にも耐えた御文庫です。
この中に「古今和歌集」、「後撰和歌集」、「拾遺愚草」などの国宝5件、重要文化財48件が保管されていると思うと冷泉家の歴代ご当主のご苦労を思います。

冷泉家では、信仰の対象になっています。







正月の御文庫参拝に始まり、歌会始、乞巧奠(きっこうてん)など「和歌の宗家」の年中行事が今も変わらず行われています。

敷地内は撮影禁止なのでネットから転載させて頂きました。




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