愛染堂勝鬘院を後に次に信貴山にある朝護孫子寺へとやって来ました。
開祖の聖徳太子御像です。
(飛鳥園の写真から)
国宝「朝護孫子寺絵伝」を所蔵されている事で有名です。
聖徳太子が物部守屋との戦いの前にこちらに来られ戦勝祈願をされました。
その時に毘沙門天王が現れ必勝の秘法を伝授され太子は見事に勝利されました。
その日は奇しくも寅の歳、寅の日、寅の刻でありました。
朝護孫子寺は醍醐天皇の病気平癒のために勅命により命運上人が毘沙門天王に病気平癒の祈願をされたところ、たちまちの内に平癒されたそうです。
先ずは開山堂へお祀りします。
江戸時代享保17年(1722)の建立で信貴山の開祖聖徳太子、真言宗宗祖弘法大師空海、中興開山命運上人と四国八十八ヶ所霊場のご本尊さまをお祀りしています。
ご覧の通り内部は須弥壇の岩座にそれぞれのご本尊さまがおられ、天井にも、それぞれのご本尊さまのご利益が溢れるかのように雲がたなびいています。
朝護孫子寺のシンボル的存在の「大寅」です。
「世界一の福寅」で首は電動で動くようになっています。
開祖の聖徳太子御像です。
太子の愛馬は"黒駒"ですが、こちらの像は白馬に騎乗されています。
本堂への途中には多くの子院があり宿坊も兼ねておられるお寺も多いです。
ご本尊の毘沙門天王は秘仏で毎年7月1日から5日までの五日間のみご開帳されます。
外陣からでは単眼鏡を通してもよく見えません。
内示まで入れる護符を頂き毘沙門天王の目の前でお詣りさせて頂きました。
(飛鳥園の写真から)
左脇侍には奥様の吉祥天が、右脇侍にはご子様の膳賦師童子がお祀りされていました。
信貴山の山頂が近いだけに風光明媚な風景です。
最後に霊宝館を見学します。
平安時代末期の絵巻物「信貴山縁起絵巻」(国宝)です。
霊宝館に展示されているのは複製品でオリジナルは奈良博に寄託されています。
御朱印を授与して頂き、次に聖徳太子の愛犬「雪丸」ゆかりの達磨寺(奈良県王寺)へと向かいます。
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