
京都洛北にある曼殊院門跡は京都五箇所門跡のひとつで大変に格式のある寺院です。
































平成24年には当時の明仁天皇陛下、美智子皇后陛下が行幸されています。
もとは伝教大師最澄が比叡山西塔北谷に東尾坊を草創したのが始まりで後に曼殊院と寺名を改めています。


明暦2年(1656)に桂離宮を造営された八条宮智仁(としひと)親王の次男良尚(りょうしょう)法親王の代にこの地に移転しています。
上の写真の大妻屋根の額「媚竈(びそう)」は良尚法親王の筆によるものです。
親王の美的感覚が生かされた建物、庭園で大変に見応えのある寺院です。



虎の間の襖は狩野永徳と伝わります。
竹の間の襖は江戸時代の版画です。
孔雀の間の襖絵は岸駒(がんく)筆です。


堂内にお祀りされている元三大師の像です。
お名前は良源、諡号は慈恵大師ですが、正月三日にご誕生になられた事から元三大師の名で親しまれています。
第18代天台座主で比叡山延暦寺中興の祖、
また、"おみくじ"を始められた僧としても名が知られています。



大書院、小書院の前には鶴島、亀島を配した枯山水庭園(名勝庭園)が広がります。

小書院前には有名な「梟の手水鉢」があり四箇所に梟が、下の台石は亀、傍の石は鶴をかたどっています。






夜の帳も降り、ライトアップされた庭園は幻想的ですね。







寺宝もたくさん所蔵され、その一部は堂内で公開されています。

曼殊院門跡では明治に接収されて以来無かった宸殿の再建を始められ工事の関係でこの秋のライトアップは今月13日までとなっています。

堂内や寺宝の写真はネットから転載させて頂きました。
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