高校公民Blog

高校の公民科(現代社会・政治経済・倫理)教育に関連したBlogです

赤の担任

2008-01-10 23:48:41 | HR
 少し前にクラスの個人面談をしたのですが、

「どうしてもしなければいけないか」

 という方がいて、私はこう、答えました。

「おやりになりたくなければ、けっこうです。そのかわり、木村は業務をしたということを証明してくれますね。木村としてはしようとした。しかし、あなたは応じなかった、そうあなたが証明していただければ木村はしません。これは仕事です。したがってサービスを提供しなかったというのでは、私の立場がありません。それに対して、必要ないという認めの印を打っていただければ、私は助かります」

と、さもうれしそうに申し上げたのですが、

「冷たいですね」

というお言葉でした。

「ええ、私はあなたににとって赤の担任(笑)ですから」

 誤解のないようにお願いします。木村はご必要とあれば、全力であらゆるできることをさせていただきます。
 中央高校は単位制高校です。したがって、こういうことで成り立っています。あなたがどのように卒業にまで漕ぎつけたいかを自覚していただくご相談に応じます。したがって、何が何でも授業に出なさいとはいいません。最低74単位に到達するためにはどうするのか、そして、できる限り自発的に授業ができるにはどうするのか?あなたの性格やあなたの趣味にできるかぎり沿う教員を探しましょう。無理のための無理をするぐらいばかげたことはないのです。無理は意味のある行為になら有効です。し、その無理は意味があります。しかし、興味をそそることもない、くだらない干渉はする、おまけに努力のかけらもないような教員とあなたが評価するだろう授業はできるかぎり事前研究して避ければいいのです。その調査には全力でご協力します。
 作戦を立て、みすみすはまる落とし穴は避けるのです。
 いま、あなたはX単位とっています。卒業まであとY単位です。そこをきっちりみながら、計画しましょう。
 ところで、現在、交通事故に遭ってしまったという担当者はありますか?なぜ、そのような授業をとってしまったのです?・・・

こうして、自分の責任を強調してゆくのが、この学校の売りです。選ぶのです。そして、後悔するのです。後悔したとき、来年の成功への志向がはじまるのです。過去の中から未来を探すのです。それが選択制の意味です。大体、なんでいやいや私の総合学習をとったのです????


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3 コメント

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Unknown (海野掃除大臣)
2006-12-13 19:53:12
個人面談をやりたくねぇだぁ?あたしなんて、その必要がなかったからなのかもしれないけど個人面談なんてなかったもんねー(笑)ま、上行くってなってりゃ別だったかもしれないけど!あのねぇ、木村先生が担任で個人面談するってこたぁ神様が担任になったって事なわけよ!神様との面談ぶっちしちゃまずいでしょ!罰ん当たるぞ罰が(笑)あーあ、あたしも在学中に無理して時間作ってもぅちぃっと神様と接点持っときゃ良かったなぁ!っと・・・
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拝啓 海野掃除大臣殿 (木村正司)
2006-12-14 21:10:59
■神様です。このたびは過分なるお褒めのお言葉を賜り恐縮至極であります。ところで、掃除大臣におかれましては、いかがお過ごしでありましょうか?いつぞやのお話ではありませんが、そのうち老後のこと(笑)をまた、お話ししたいものです。■私こと神様はしかし、よく考えると、鷲Zさんとか、小長Yさんとか、広Sさん、山Nさん、そして、掃除大臣と一週間にいっぺんのたった15分程度のHRをもっているときから、掃除大臣がグラサンをかけて卒業式の体育館を闊歩してジャンパー姿でお去りになられるまで、なんとなく副担任みたいな気分でおりましたね。それは本文でも書きましたが、掃除大臣ができるかぎ有利に学校で過ごされるように(「学べるように」と書けないのが残念!)ということでした。でもね、総理、それは、掃除大臣がやはり社会をくぐって学ぶってことを身にしみていらっしゃったからだと思うね。■いま、神様は、このガキどもを鍛えています。けっして、彼らは鍛えられたくないのではないんです。今の教育が鍛えられる意味を奪って居るんです。ここに神様の不毛とも思える戦いがあるんですけどね。もう、このごろ、ちょっと疲れ気味ですわ。神様も、疲れるんですわ。
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Unknown (setuna)
2008-01-11 17:13:05
 これは、一昨年のエントリィですね。
 木村支持派の意味と、『赤の担任』発言の意図はしっかり理解しました。
 先生のゼミ・・・入ってみたいですね。
 私が真にやりたかったことが、そこにあるから。
 でも、選択したくても出来ないという壁が、妖怪塗り壁のように立ちはだかっているのですよ。

 在校生に色々な質問をすると、本当に面白いですよ。
 不満の影には、人間を見つめるという未熟な人間達なりの人としての本質があって楽しいです。
 そして、それを引き出したいと思っている木村先生を支持する生徒がいることは、頷ける現象です。

 
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