5月14日(金)に公開される、映画「美しき誘惑─現代の『画皮』─」本編映像がこのほど公開された。公開されたのは、物語の転換となる重要な1シーン。昼間は大手銀行副頭取の秘書として働く一方で、夜は銀座の高級クラブ・clubZに勤めフロアレディとしての顔も持つ山本舞衣子(長谷川奈央)。そんな彼女の自宅に、ある日ゴルフバッグが届いた。
同封されている手紙を手に取ると、送り主は塩村太郎(市原綾真)の父親であり、元内閣総理大臣の塩村歩(永島敏行)からであった。手紙には舞子をゴルフに誘う内容が書かれており、それを読んだ彼女は一言、「意外とチョロいわね」とあざ笑うかのように言葉を発した。
そのまま舞子は、机の前に座りパソコンを立ち上げると、なんとも衝撃的な画面が映る。舞子がこれまで関わった男性たちを見定め、あらゆる項目で数値化し、それを基に格付けしていたのだ。
独自に作成したリストを眺めながら、「親父はそろそろ終わりだから圏外」と、ゴルフバッグを送った塩村歩を一蹴。そして「一番上を狙うなら……」と、ランク化されている男性たちを次々にチェックする。そこには、自分が勤める銀行の副頭取である武井剛(モロ師岡)や、クラブで舞子の常連客であるレコード会社会長の松山一雄(デビット伊東)の姿もあった。
塩村太郎に関しては、舞子のリストの中でまだ格付けがなされていないが、あらゆる項目でトップクラスを誇っているようだ。そして舞子は、現在1位である赤坂製菓御曹司・長田祐也と太郎を比較した末に、長田の名刺をロウソクの炎で静かに燃やすのであった。
彼女の手の内に残る太郎の名刺を見つめて、その名を呟く舞子。舞子の狙いが、いよいよ太郎一人に絞られた! 果たして、舞子はいかにして太郎に近づいていくのか!? その容姿からなされる<美しき誘惑>によって、太郎はどのように翻弄されていってしまうのか!? その後の展開に期待が膨らむ。
<場面写真公開!!>
映像と併せ、本作の場面写真9枚が公開された。今回公開された画像は、法衣に袖を通した太郎が、妖魔(九尾の狐)と対峙する一場面。固い信念を抱き凛とした雰囲気で、眩い光を放っている太郎。愛する人に妖魔が取り憑いていてもなお、立ち向かうその後ろ姿はなんとも勇ましく感じる。
そのほか、主役2人の二面性がそれぞれ表されている写真が特徴的だ。舞子においては、妖艶な表情でこちらに顔を向けている場面や、悲しげな面持ちで太郎に体を預けているシーンもある。
また、太郎は政治家として熱く演説する姿がある一方、手を広げ、強い眼差しでこちらを見据える姿も。2人のそれぞれ持つ二面性が気になるのは勿論のこと、舞子と太郎の関係性の行方も気になる写真が、今回多数到着した!
他にも、太郎の師である橘勝子(芦川よしみ)が、何かを訴えかける目で彼を見つめる場面や、太郎の選挙当選を親子3人で祝杯を上げるシーンなど、登場人物それぞれの関係性を示唆する写真が集まった。
【STORY】
大手銀行副頭取の秘書として働く山本舞子。才色兼備で誰もが振り向く美しさを備え、周囲の憧れの的である彼女には、裏の顔があった。夜は、銀座の高級クラブでホステスとして働き、自分の美しさにふさわしい男性を品定めする顔だった。ある晩、ついに彼女が本当に待ち望んでいた人物がやってきた。将来の総理大臣の有力候補と言われる塩村太郎。太郎が舞子に惹かれるまでにそう時間はかからなかった。すべては彼女の思惑通りに事が運び、結婚の準備が着実に進められていく。しかしそんな中、太郎の人生の師である教祖、橘勝子から、舞子が「九尾の狐」に取り憑かれた妖魔であると告げられる。自分の美しさによって国を滅ぼしてこそ満足をえられる舞子。それでも「彼女にも良心がある」と信じたい太郎の葛藤は膨らんでいく。結婚式当日、果たして二人の運命は──。