東京を経営する
著者は、次期東京都知事選に立候補を表明している渡邉美樹氏。
居酒屋チェーンの和民などでお馴染みのワタミグループの創業者です。
この方、よくテレビ番組のコメンテーターとして出演していますが
個人的には、あまり好みのタイプではなく、今までは彼の著書は読んだことがありませんでした。
今回、東京都知事選に出るということで、彼がどんな考えを持っているのかを知りたくて読んでみることにしました。
(ちなみに、この本を書いたとき、彼はまだ知事選に出ることを決断はしていなかった模様です。)
この本を読むまで知らなかったのですが
彼は幼少時代、家庭的な部分で相当苦労したらしく、そのときから将来は社長になると心に決めていたとのこと。
その思いを実現し、見事な成功を収めているあたりは、たいしたものだなと思います。
彼が描く理想の東京像
基本的には、民間の手法や競争原理を取り入れて、東京を変えていくという論調が多かったです。
これって、これまでも様々な方が言ってきていて、その後知事などの首長になられた方も多いですが、言葉のとおり実現・成功した例はあまり知らないんですよね。
報じられていないだけなのかもしれませんけど。
個人的には、行政の世界では、必ずしも民間の手法等が適切ではない部分もあるのではないかという気がしていますが。
ただ、こんな世の中になればいいなと夢を抱く内容ではありました。
(理想論が多すぎという言い方もできるけど・・・)
先日、現職知事が4選を目指し出馬表明したことで、下馬評では渡邉氏はやや厳しい選挙戦になりそうとのこと。
結果はどうなるかわかりませんが、彼が東京都知事として、この本に書かれていることの一部でも実現していく姿をちょっと見てみたいような気がしました。
まー、私には東京都知事に投票する資格はないので、本当に見ているだけなのですが・・・
東京を経営する
読書期間:2月19日~3月4日
評価:3.5(5点満点)