【大阪市なくす住民投票～「二重行政」論の破たんは明らか】

【大阪市なくす住民投票～「二重行政」論の破たんは明らか】
橋下市長や維新の会は、大阪市をなくす理由を「大阪府と市の二重行政」があるからだなどとしています。

その例として挙げられているのが、府・市の病院、大学や中小企業への融資です。
しかし、実際に病院も大学も中小企業への融資もそれぞれニーズがあり、それぞれで十分な役割を地域や経済の中で果たしてきたものです。

これらの課題は、各自治体がそれぞれ独自に大いに取り組むべきことで、重なってもまったく問題ありません。

ところが、橋下市長が決定した住吉市民病院の廃止については、「大阪都構想とはまったく関係ありません」「市立病院と府立病院を一緒にして新しい病院をつくる」と明言しています。

一方では「二重行政は都構想でなければ解決しない」と主張しながら、他方では二重行政の代表としてあげる住吉市民病院の廃止は都構想と無縁だと主張する。さらには、西淀川区の住民説明会で「二重行政とよべるものは今はない」と認めています。

時と場所で言うことが一貫せずに、くるくる変わる。「二重行政」論の破たんは明らかです。