かえるネット木津川南

大阪市南西部で活動する日本共産党の青年後援会のブログです。

【最低賃金に世界が注目】

2014-07-29 23:58:20 | 労働・雇用
【最低賃金に世界が注目】
この間、全国的に最低賃金引き上げが続いているアメリカ。

カリフォルニア州ロサンゼルス市と隣接する自治体で構成するロサンゼルス統一学区と、同区で働く学校職員が加盟するサービス業国際労組第99支部が職員の最低賃金を引き上げていく労働協約に合意しました。

職員の最低賃金を現行の時給8~9ドル(約870円)から2016年までに時給15ドル(約1530円)に引き上げていく内容です。

今回の合意で賃上げになる学校職員は、食堂従業員や警備員など2万人近く。
その約半数は同学区に通う児童・生徒の親です。

教育委員会の幹部会議でも「教育の向上、景気回復のための前進だ」との声が上がっているそうです。

一方、ドイツでは連邦議会が法定最低賃金制を導入する法案を圧倒的多数の賛成で可決。

2015年から17年にかけて段階的に時給8.5ユーロ(約1200円)の最低賃金が実施されることになります。

EUでは法定最低賃金導入は23か国目。

ドイツでは経済が好調な一方で、低賃金労働者が増え、法定最低賃金の導入の声が高まっていました。

選挙でも争点となり、メルケル第二次連立政権が導入を決めていたもので、低賃金労働者の賃金引き上げが、社会的格差是正をする柱の一つになると期待されています。

世界は労働者の賃金を引き上げることが、単純に企業の利益を減らし、景気悪化につながるとは考えていません。

むしろ、労働者のちゃんとした賃金を保障することで、物が売れるようにする景気対策、労働者の意欲をたかめ社会サービスの向上を図ろうとしています。

その流れからみれば、派遣労働者を増やし、残業代ゼロ、労働時間無制限に突っ走る安倍政権の向かう方向が、いかにおかしなものであるかわかります。