古美術 崎陽

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幕末の長崎で活躍した人~「前野良沢」(14)

2012-05-22 04:05:39 | ホームページ更新
補足~10

良沢が跡を継いだ中津藩士前野家は

二百石ないし三百石の家柄であった。

福岡藩黒田家四十七万石に対し、

中津藩奥平家は十万石である。

福岡藩で三百石は中級家臣だが、

中津藩では感覚的には上級に属した。

福沢諭吉は奥平藩士千五百名を上下に分かち、

医師を「上等」に数えている。

諭吉によれば上等は藩士の四分の一、

下等は四分の三ということになる。

中津藩主第五代奥平昌高は

薩摩藩主島津重豪の二男、

福岡藩主第十一代黒田長溥は同じく重豪の十三男。

実の兄弟で、ともに父重豪の影響を受け、

蘭癖大名に数えられたほど、

西洋の文化にあこがれた人たちであった。

福岡藩と中津藩はよくよく縁がある。


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