（オロシャ お栄）
ちなみに日露戦争でバルチック艦隊が日本へ向かっている情報を、
はるかアフリカのマダガスカルから打電したのは、
現地で商売していた赤碕伝三郎です。彼も天草出身の男でした。
彼についても機会があれば記したいところです。
長崎の歴史
（オロシャ お栄）
ちなみに日露戦争でバルチック艦隊が日本へ向かっている情報を、
はるかアフリカのマダガスカルから打電したのは、
現地で商売していた赤碕伝三郎です。彼も天草出身の男でした。
彼についても機会があれば記したいところです。
長崎の歴史
（オロシャ お栄）
ちなみに日露戦争でバルチック艦隊が日本へ向かっている情報を、
はるかアフリカのマダガスカルから打電したのは、
現地で商売していた赤碕伝三郎です。彼も天草出身の男でした。
彼についても機会があれば記したいところです。
長崎の歴史
（オロシャ お栄）
長崎港停泊中のロシア軍艦ポピエダ号をだ捕したのです。
敵の艦隊の戦力を少しでも裂く作戦でした。
まさにお栄は、国際的なスパイとして働いたのです。
日露戦争の激戦地二〇三高地の戦いで乃木大将の敵役として知られる
クロパトキンに、こんな側面があったことも、ちょっと楽しめます。
長崎の歴史
（オロシャ お栄）
国家間は緊迫していても、ここでは和やかな時間が流れていました。
そこでクロパトキンは、ふともらします。
「私は、もう貴方と逢う機会を持ちえないでしょう」
お栄はピンと来ました。ロシアは日本との開戦の決意を固めている！
クロパトキンが去ってすぐ、お栄は官憲にこの言葉を伝えました。
日本政府は、すぐさま反応しました。
長崎の歴史
（オロシャ お栄）
さて、時計の針を少し戻すと、
1904年のこと。
ロシア陸軍の満州駐屯部隊総司令官クロパトキンも
長崎にやって来ました。
ときあたかも日露戦争直前です。
満州の権益を争って、
両国は抜き差しならない関係にありました。
しかし長崎のクロパトキンは
お栄とともに海に舟を出し、魚釣りに興じました。
長崎の歴史
（オロシャ お栄）
お栄さんの一子敬（たかし）さんの長女と田中さんの妹が朝日小学校から
市立高女までずっと同窓であったという個人的理由もあって、
明治の昔、この稲佐にこんな生き方をした女性がおり、
シーボルトの娘で日本初の女医おイネ、
坂本竜馬ら勤王の志士を助けた大浦お慶とともに長崎の女傑と言われた人である
ことを今の子供たちに知ってほしいと願ったから、ということである。
お栄さんの住んでいた家は、石碑から石段を100段ほど上った所にあった。
今は新しい民家が建っている。
長崎の歴史
（オロシャ お栄）
●お栄さんの道
長崎市大鳥町松口商店わきの坂道の上り口に、
国際親善に尽くした道永エイさん（１８６０～１９２７）を顕彰する
「お栄さんの道」の碑がある。碑には、
「ロシアのステッセル将軍・クロパトキン陸相も通った」との文字も刻まれている。
碑は、大鳥町で酒店を営んでいた故田中五郎さんが中心になって、
平成元年（１９８９）に建てられた。
長崎の歴史
（オロシャ お栄）
入港の翌日は、彫物師を呼んで右腕に竜の入れ墨をした。
ジョージと士官たちもこれにならった。ちなみに、
お栄も腕に彫物をした女である。
お栄は県当局の意を受けて皇太子らをもてなした。
3日夜には志賀の波止の将校クラブで丸山の芸妓を呼んで遊興。
お栄はロシア語であいさつし、ジョージとダンスを踊った。
ボルガでは深夜まで2次会。
日本の休日を楽しむニコライは、8日後日本人巡査に襲われる運命
（大津事件）を知る由もなかった。
長崎の歴史
（オロシャ お栄）
翌明治24年（１８９１）4月27日、ロシア皇太子ニコライ（のちの皇帝）が、
おいのギリシア親王ジョージとともに極東訪問の途中、艦隊を率いて長崎を訪れた。
5月4日の公式上陸まで1週間、皇太子はおしのびで上陸しては散策や買い物で
長旅の疲れを癒す。
長崎の歴史
（オロシャ お栄）
ロシア太平洋艦隊は冬期は、
結氷するウラジオストク港を避けて長崎に集結し、
稲佐はロシア海兵の上陸休養地になっていたが、
ロシア語も習得した才色兼備のお栄は将校たちの人気者となり、
その名は次第にロシア本国にまで聞こえた。
長崎の歴史