古美術 崎陽

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長崎で活躍した人~シーボルト関連補足~楠本イネ

2010-02-20 11:35:37 | 長崎の歴史
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シーボルトの娘「楠本イネ」



楠本 イネ(くすもと いね)

文政10年(1827)~明治36年(1903)

日本人初の女性で西洋医学を学んだ産科医。

オランダ商館医であった

「フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト」

の娘である。「楠本」は母・楠本瀧の姓。



母の瀧(お滝)は、商家の娘であったが、

当時、出島へ入る事が出来た女人は遊女に限られており、

丸山町遊女で源氏名「其扇」として出島に出入りし、

シーボルトとの間にイネを産む。

イネの出生地は長崎銅座町とされており、

シーボルト国外追放まで、出島で居を持った。

当時の出島での家族団欒の様子が

川原慶賀の絵画に残っている。

父シーボルトは文政11年(1828年)、

国禁となる日本地図や

数多くの日本国に関するオランダ語翻訳資料の

国外持ち出しが発覚し(シーボルト事件)、

イネが2歳の時に国外追放となった。



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