長崎で活躍した人~「ケンペル」~17 2013-02-13 05:25:42 | 長崎の歴史 補足~6 幕末における欧米の恫喝的な開国要求を 国家存亡の危機と捉えた人々が、 「日本は強い」などと呑気に構えているはずもありません。 かの横井小楠は、『鎖国論』をさらに深く読んで、 「ケンペルの時代とは状況が変わった」と言います。 「蒸気船の発明によって日本は ケンペルの言う絶海の孤島ではなくなった。 もはや鎖国は、国防上も何ら意味も持たない」 と明言したのです。 横井のこの主張が、徐々に広まって大勢を占め、 「開国論」が当時の「攘夷論」を凌駕して行きました。 古美術崎陽 長崎の歴史