天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

巨人という多国籍軍

2017-03-02 16:39:20 | 野球

V9時代を象徴する3人 長嶋選手、川上監督、王選手


ワールドベースボール・クラシックの壮行試合で台湾に2連敗した日本が菅野の好投で1勝したといって新聞が騒いでいる。
壮行試合なんてペナントレースにおけるオープン戦ではないか。騒ぐ理由がわからない。
そもそもメジャーの選手たちが軽視するこの企画を「世界一決定戦」と煽る意味を感じない。
プロ野球はメジャーと日本のペナントレースがあれば十分おもしろい。必要にして十分であろう。

プロ野球の一番の関心事は讀賣ジャイアンツである。ストーブリーグの主役は派手な補強をしたこのチームに尽きる。
投手では、吉川光夫(日ハム)、森福允彦(ソフトバンク)、A.カネミロ(マリナーズ)。
内野手では、C.マギー(メジャーのタイガース)。
外野手では、陽岱鋼(日ハム)。
大物だけで以上の補強をした。うち3人はフリーエージェント。いわばよその台所に手を突っ込んで食材を調達したようなものである。これで優勝できなかったら高橋監督に来年の職はないのでは、というような金の掛け方である。

野手のポジションは八つしかないのに選手はあふれている。
たとえば二塁手に入る予定の選手は以下のとおり。
L.クルーズ(千葉ロッテ)、片岡治大(西武)、脇谷亮太(西武から出戻り)、、吉川大幾(中日)、中井大介(生え抜き)、藤村大介(生え抜き)。
どう考えてもムダとしか思えぬ。
巨人は1軍をAチーム、Bチームと二つ作れるほどの選手の数を持っている。さらに二軍がある。
ふつうに考えれば優勝して当然である。しかしやってみないとわからない。去年だって選手の数はほかのチームよりあったが広島の独走を許した。

ぼくが16歳のころの巨人(V3、1967年)は、今のようにごろごろ出て来ない選手が大勢いなかった。その年のとある試合のオーダー。
1柴田勲(中堅)
2土井正三(二塁)
3王貞治(一塁)
4長嶋茂雄(三塁)
5高倉照幸(左翼)
6国松彰(右翼)
7黒江透修(遊撃)
8森正彦(捕手)
控え:森永勝也、末次民夫
投手:城之内邦雄、金田正一、渡辺秀武、堀内恒夫、菅原勝矢、高橋一三、中村稔、高橋明、宮田征典

5番だけが固定できずよそから毎年いい選手を漁っていたが、ほかはかなりの確率で固定できた。巨人純潔主義みたいなものがあった。

王と長嶋が引退してから巨人という高峰は瓦解した。
とにかく勝つために何でもする、誰でもいいから連れて来る、というふうに多国籍軍化してきた。いまがそれが最高潮か。
混血したなりふり構わぬ巨人軍はメジャーみたいでおもしろいのだが優勝しなことにはさまにならないだろう。

巨人軍は腐っても鯛なのか。
よそのチームの大物が最期に骨を埋めるべく寄ってくる。まあ金をたくさんくれるからでろうが、金田も落合も清原もやって来た。みな金に転んだんだよなあ。
巨人を捨ててソフトバンクで王国をつくった王さんは偉いと思う。
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