天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

横綱相撲をとれる二人

2023-05-24 19:04:58 | 大相撲

横綱の器、北青鵬


大相撲夏場所11日目。もっとも注目した対戦が若元春VS北青鵬であった。
きのう明生の再三の寄りを上手一本で残し、最後上手投げで仕留めた北青鵬には度肝を抜かれた。この新人が緻密さを身につけたら間違いなく横綱になると感じた。
2001年11月12日生まれの21歳。モンゴル生まれ母親の語学留学に伴って5歳で札幌に移住し、大相撲の札幌巡業を観戦した時に横綱の白鵬と出会って相撲をやることを勧められて相撲を始めたという。
2020年3月、前相撲をとってからわずか3年目の今場所、20場所目で関脇と対戦するまで上がってきた。10日目で8勝2敗。筍が竹になるような早さの出世である。身長204.0cm体重177.0kg、ただでかいだけでなく身体が動く。明生を上手を摑んだけで屠ったことが実証している。怪物である。

緻密で鋭い若元春


若元春、大関候補の一人である。二人とも左四つですぐがっぷり左四つになった。なにせ身長で17㎝劣る若元春は深く懐に入って身動きできない。北青鵬が果敢に寄って出た。いい寄りであったが、足腰が良く相撲を知っている若元春は左へ身体をひらいて寄る力を排除して行った。きれいなうっちゃりが決まった。両者が左四つでよかった。相四つゆえがっぷり四つを見ることができた。いいものを見せてもらった。
若元春の足腰の良さ、緻密さからくる自力と北青鵬の将来性を1分25秒の相撲が存分に見せてくれた。
二人が横綱になって力の入った四つ相撲をとってほしいと思った。また、そうなる可能性はそうとうある気がする。

現状では霧馬山がもっとも大関に近いところにいる。けれどこの二人もそれにぴたっとくっついている。これに朝之山が加わるだろう。
照ノ富士と貴景勝の落ちた後、大相撲は四つ相撲全盛となるのではないか。ただし、北青鵬が四つ相撲に専念するかどうかはわからない。彼は何をするかわからないほど器が大きいのである。

これぞ四つ相撲の醍醐味。うっちゃる若元春

コメント
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