薫ちゃんが家を買いました。庭だけで150坪とか言っていたかしら。う、羨ましい。しかも破格値で。だけど曰く付き。
こんなの出る豪邸住みたいですか。
曰く付きなんか住みたくないなあ、とだんなが言いますが、私は、値段によります。破格値っていくらぐらいだったのでしょうか。
不動産屋が出てくれば、だんながこいつが犯人だといいますし、カフェのオーナーが出てくれば、この人が怪しいと私が言います。今日は引き分けですね。幼い少女達の写真が出てきたとき、なんだあ、両方じゃないと気がつきました。
アレ、今気がつきました。引き分けではないですね。私の勝ちです。だって、不動産屋の姉に罪はないですものね。
今回は、どんどん先が読めてしまいましたね。面白くても、はずれも隠れている相棒ですので、早くも二回目ではずれかいなと思ったら、やっぱり相棒、納得の最後でしたね。 さすがの相棒です。
薫の買った豪邸は元は糸川興産の糸川の家でした。ワンマンで一代で財産を築き、バブルがはじけると同時に倒産し全てを失った糸川でしたが、豪邸のどこかに財産を隠していると豪語していたのです。
「俺は全てを失ってなんかいない。アレさえあれば、俺は何時だってやり直せるんだ。」金の亡者、糸川は元社員にそう語っていました。セリフは正確ではありません。
何時だって復活できるほどの財産とはなんなのか興味がそそります。
不動産屋とカフェの女主人は、その糸川の娘たちでした。財産のある場所のヒントは「天使の下」。
天使ってこの二人の娘の事じゃないかなと思いましたが、ある意味これは当たりましたね。ただ、私はあくまで何かのお宝と思っていたので、子供部屋だったところとか思ってしまいました。
ローマ人が「天使の木」と呼んでいた月桂樹の木の下にそれは埋めてありました。
もうその木はありませんが、その昔糸川の家族が幸せに暮らしていた頃、二人の姉妹はその木によく登っていました。優しい父親の目で見守る糸川の、その二人を「まるで本当の天使が舞い降りてきているみたいじゃないか。」と微笑む昔が蘇ります。
掘り起こした宝箱の中に入っていたものは・・
二人の娘が子供のとき描いた父の似顔絵やぬいぐるみだったのです。
私の中で、糸川の言った「俺は全てを失っていない。アレさえあれば何時だって・・・」という言葉が違う意味として胸に迫ってきました。そうか、そうだったのか。死ぬ時まで、一家離散になってしまった家族のことを思いながら孤独に死んでいった糸川が哀れに思えました。
「どうやら金に目がくらんでいたのは、あなた方だったようですね」。と、右京がいつもながら優しく諭します。
再生の誓いを立てた姉妹の、いつか家を買い戻すという言葉を信じて薫たちは元のマンションに戻ります。
廊下ですれ違った伊丹が良い事言いましたね。
「大切なのは家じゃなく、家族なんだよ。」
出番少なかったから、量より質でいったのかな。
詳しいあらすじはこちらから
今回は亀ちゃんが大変でしたね。
こんなに危機一髪というのは中々無いですね。特に近年は。上層部の暗躍なので、頭脳戦が多くなるからでしょうか。
レギュラーのみなさんに負傷して欲しいわけではないですが、スリルもあってもいいかなーと、コレを観ると思います。
右京さんの相棒って意外と危ない目に遭っていますよね。尊はバスジャックで人質になるし、カイトも森の中で半殺しな目に遭う。
でも一番いろいろとひどい目にあっているのは、やっぱり薫ちゃんですよね。
最後の何が宝だったのかというオチも含めて好きな作品のひとつです。