31日NHKハイビジョンで8時から、「偉大なるミステリー作家『エドガー・アラン・ポー200年目の疑惑』」という番組を見ました。
この番組を見たのは、はっきり言って藤原竜也君目当てと言うのが一番の理由なんですが、実は私は結構、ポーの事が好きなんです。だから番組自体もとっても面白かったですよ。
ポーの事を好きといっても、作品は少しは知っていますが彼自信の事をぜんぜん知りませんでした。あれだけの作品を残した人が、生涯貧乏だったとは思いも寄りませんでした。ポーの不遇な生涯と幼い妻への愛と死。彼の人物像と彼の生涯の謎に迫ります。
江戸川乱歩の名前の由来が、エドガアランポとポーの名前から来ているのは有名なことですが、多くの推理作家がその影響を受けていることが分かります。
江戸川乱歩の依頼を受けて明智小五郎役の藤原竜也君が、NY、フィラデルフィア、ボルチモアなどで調査するという形で案内されるのですが、ポーの住んでいた街は、その息遣いが感じられる街でした。壁に描かれたポーの肖像、街に立つ大鴉の像・・
竜也君がポーの家の書斎で、イスに座る所などワクワクしました。ただイスに座るだけなんですが、ポーのかつていた空間、同じように存在し何かを生み出していた空間に自分がいるというワクワク感がしました。自分がいるというのは大いなる錯覚ですが、代わりを充分に彼が果たしてくれている感じがしました。
「黒猫」のモデルにもなっていると思われる、地下でも同じような感覚を感じました。
今までアメリカってぜんぜん興味がない場所でしたが、行ってみたくなりました。でもこういうマニアックな旅って、なかなか出来ないことですよね。
彼、竜也くんは仕事を通して、多くの事を学んでいますね。
「モルグ街の殺人」の所で、思ったのですが、彼、こういう探偵ものが似合いますね。是非今度はドラマとか映画でやってもらいたいです。今の彼は映画のために体を作っていると思うのですが、あごの線がシャープで綺麗。今なら何でも出来そうだなと思います。(誤解をされそうな文かしら?)
藤原竜也君の魅力を充分に見せて、彼のファンにはたまらない番組でしたが、ポーの謎の魅力も充分で、なかなかの番組だったと思います。夫と一緒に見ていましたが、ロッキーの足あとのところでは、あそこでやらないわけにはいかないよな、と夫婦で盛り上がりましたよ。
夫は「事件は書斎で起きているんじゃない。」が気に入ったみたいですが。
ただ、最初の文献拝読、量が多すぎてほとんど頭の中を通過してしまったことが残念でした。それだけ意気込んで作ったと言うことでしょうか。
「アッシャー家の崩壊」と「アナベル・リー」の事は、いつかブログに書きたいと思っていたことなのですが、そんな気持ちが強くなってしまいました。あまり自分に宿題を課するのは辞めようと思っているので、いつになるのか分かりませんが、その作者の背景を知るということがとても大切なことなのかも知れませんね。