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特攻隊員とその遺書。

2015年09月09日 | 日記

 昨日のラジオ深夜便の「明日への言葉」は、特集・昭和史を味わう太平洋戦争の日々「特攻隊員とその遺書」と題してノンフィクション作家保阪正康氏の話。
特攻隊員の話は、父親が兵隊だったことや、死を目前にどういう心境であったかなど以前から興味があった。
特攻隊員の多くは、学徒兵、少年兵の若い人が多かったとのこと。悲惨な70年前の出来事。

この番組では二人の遺書が紹介されていた。その中の一人はクリスチャンで林市造という人。
福岡県出身の学徒兵で父は早く亡くなられ、母の手で育てられたらしい。

以下「きけわだつみのこえ・日本戦没者学生の手記」より

林市造 京大経済学部学生。昭和二十年四月十二日特別攻撃隊員として沖縄にて戦死。二十三歳

元山より母へ最後の手紙
 お母さん、とうとう悲しい便りを出さねばならないときがきました。  
親思う心にまさる親心  今日のおとずれ何ときくらん、この歌がしみじみと思われます。
ほんとに私は幸福だったのです。わがままばかりとおしましたね。
けれどもあれも私の甘え心だと思って許して下さいね。
 晴れて特攻隊員と選ばれて出陣するのは嬉しいですが、お母さんのことを思うと泣けてきます。
母チャンが私をたのみと必死でそだててくれたことを思うと、何も喜ばせることができずに、安心させることもできず死んでゆくのがつらいのです。
 私は至らぬものですが、私を母チャンに諦めてくれ、と言うことは、立派に死んだと喜んでください、と言うことはとてもできません。
けどあまり こんなことは言いますまい。母チャンは私の気持をよくしっておられるのですから。・・・・・・・・・・・・・・・・
この手紙は出撃を明後日にひかえてかいています。・・・・・・・・・・・・・・
私は技量抜群として選ばれるのですからよろこんで下さい。私達ぐらいの飛行時間で第一線に出るなんてほんとは出来ないのです。・・・・・・
お母さんが楽しまれることは私が楽しむことです。お母さんが悲しまれると私 も悲しくなります。みんなと一緒に楽しく暮らしてください。・・・・・・
洗礼をうけた時、私は「死ね」といわれましたね。アメリカの弾にあたって死ぬより前に汝を救うものの御手によりて殺すのだといわれましたが、これを私は思い出しております。
すべてが神様の御手にあるのです。神様の下にある私達には、この世の生死は問題になりませんね。
エス様もみこころのままになしたまえとお祈りになったのですね。
私はこの頃毎日聖書をよんでいます。よんでいると、お母さんの近くにいる気持がするからです。私は聖書と賛美歌と飛行機につんでつっこみます。・・・・・
私はお母さんに祈ってつっこみます。お母さんの祈りは、いつも神様はみそなわして下さいますから。・・・・・・
私は賛美歌をうたいながら敵艦につっこみます。・・・・・・


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