神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている。(ローマ書八・二八)
宇宙はその細目に至るまで、神の支配したもうところのものであります。
神の許しなくしては、一羽のすずめすら地に落ちません。
また私どもの頭の毛までがみな数えられるとのことであります。
かかる世にありて、かかる神を信ずることでありますれば、
私どもは何事にかかわらず安心しておるべきであります。
私どもの兄弟が私どもに逆らって私どもを苦しめましょうが、
私どもの友が私どもを売って私どもを死地におとしいれましょうが、
私どもの事業に大妨害が起こりましょうが、これみな愛なる天の父の主宰の下に成ることでありますれば、
私どもに益なすことであって、決して害をなすことでないに相違ありません。
「万事(すべてのこと)は、神の旨によりて招(まね)かれたる神を愛する者のために、ことごとく働きて益をなす」
とは実に慰藉(いしゃ)をもって充(み)たされる言辞(ことば)であります。(信八・一九五)
続一日一生 内村鑑三著より