サラリーマン活力再生

対米追従の政治家・官邸・マスコミ等と闘う「民族派」「国益派」を応援し、「安心して暮らせる社会」を目指すブログ

246851 国債価格の暴落を防ぐためFRBが国債を大量に買い付け、紙幣の増刷によって賄われる

2011年03月11日 | 経済破局か?市場の軟着陸は可能か?
246851 国債価格の暴落を防ぐためFRBが国債を大量に買い付け、その資金が紙幣の増刷によって賄われている
 
猛獣王S HP ( 不惑 営業 ) 11/03/08 PM03 【印刷用へ
『アメリカの紙幣増刷』(本間宗究 相場の醍醐味)リンクより転載します。
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アメリカの「紙幣増刷」については、現在、「徐々に、金額が増えている」という状況だが、2月24日時点では、「9953億ドル」にまで増え、間もなく、「1兆ドル」を突破しようとしている。そして、「SOMA」という「NY地方連銀の口座」についても、「国債などの買い付け残高が、2兆3000億ドルを突破した」という状況であり、これらのことが意味することは、「国債価格の暴落を防ぐために、FRB(米連邦準備制度理事会)が国債を大量に買い付け、しかも、その資金が、紙幣の増刷によって賄われている」ということである。

また、このような「無謀な金融政策」がもたらしたものは、「穀物や貴金属、そして、原油などの価格高騰」であり、このことが、ひいては、「貧しい人々に対して、大きな影響を与え、世界的な暴動を引き起こしている」ということである。つまり、「エンゲル係数」という「可処分所得に対する食料費の割合」が急上昇し、一説では、「8割前後にまで上昇している国があるのではないか?」とも言われている。そのために、「日本の米騒動」のような状況が世界的に起き、しかも、「あっという間に、広がりを見せている」という状況でもあるのだが、このことは、「金融資本主義が、完全に崩壊を始めている」ということを意味し、今後、ますます、混乱が広がっていくことが考えられるようだ。

また、今回は、「日米共に、国家予算が組めないような状況」にもなっており、今後の「政府の資金繰り」が、たいへん気にかかる段階にも差し掛かってきたのだが、結局のところは、「先進国のすべてが、紙幣の増刷を行う」というような状況が考えられるようだ。そして、結果としては、「前代未聞の規模で、ハイパーインフレが引き起こされる」ということも想定できるようだが、この時の注目点は、やはり、「紙幣は、コンピューター・ネットワークを流れない」ということであり、そのことが理解されたときには、「現在の韓国」のように、「自分の預金を確保しよう」というような「取り付け騒ぎ」が起きることも考えられるようである。

ただし、これらのことは、以前から、多くの識者が指摘してきたことであり、実際には、「最後の大混乱が起き始めている段階」とも言えるのである。つまり、今後想定される「ハイパーインフレ」や「デノミ」、そして、「通貨制度の変更」という、歴史上からは、過去に頻繁に起きていたことが終了すると、その後には、「新たな時代」が訪れることが予想されるのである。そのために、最も過酷な期間である「約6カ月間のハイパーインフレ」を切り抜けるための「金や銀への投資、そして、食料の備蓄」を、再度、お勧めする次第である。

金価格が、史上最高値を更新してきたが、今後の価格上昇については、規模とスピードの面で、前代未聞の事態が想定されるようだ。
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246828 ハイチの人々は今

2011年03月11日 | アメリカ:闇の支配勢力と略奪闘争
246828 ハイチの人々は今
 
猛獣王S HP ( 不惑 営業 ) 11/03/08 AM00 【印刷用へ
『ハイチの人々は今』(私の闇の奥)リンクより転載します。
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ハイチで、私が最も恐れていたことが現実になろうとしています。北アフリカと中東の反乱に直面してオバマ大統領は「我々は歴史を目撃した」と言いましたが、いまハイチで進行していること、間もなく表に現れてくる事態は、奴隷制度、植民地支配、人間集団が他の人間集団に加え得る底知れぬ残忍行為の恐怖を、あたかもジュラシック・パークの凶暴なティラノザウラスが突然われわれの目の前に躍り出てきたかのような生々しさで、我々に与えます。

 ~中略~

いまからハイチで起ろうとしている、私には、まことに信じ難い事態とは、完全に過去の記憶に属すると思われたデュヴァリエ独裁体制の事実上の復活です。それを強引に推進しているのはアメリカ、具体的にはスリック・ウィリー・クリントン、ヒラリー・クリントン、それに今や完全に米欧の走狗となった国連事務総長バン・キムンです。デュヴァリエ独裁体制とは、1957年から1986年まで30年の長期にわたってハイチを支配した恐怖の政治体制です。

 ~中略~

エジプトのムバラクも米欧の支持の故に30年間君臨を続けましたが、デュヴァリエ父子の支配はムバラクのそれに比べ物にならないような無茶苦茶なものでした。その支配の終焉も、エジプトとは異なり、人民の反抗運動によってではなく、宗主国アメリカにとってもその横暴無謀が手に余るようになったからだったのです。

いまオバマ大統領を戴く“自由と民主主義の守護国”アメリカは北アフリカと中東の反政府運動を支持するかのような欺瞞の仮面を着けていますが、それと同時進行の形で、ハイチでは、白昼の下、30余年前の恐怖の支配体制を復活させようとしているのです。これこそ「真昼の暗黒」と呼んでしかるべき事態でしょう。

昨年11月28日に大統領選挙が行なわれましたが、そのインチキ選挙について、2011年1月12日付けのブログ『ハイチの今とこれから』で,私は次のように書きました。:

# 選挙が強行されてから一ヶ月後の今、私の観察の要点を言えば、アメリカ政府/国連は、再選の許されない現大統領に代わる傀儡として、Jude Celestin (セレスタン) という中年の男を選び、インチキ選挙の当て馬として70歳の知名女性 Mirlande Manigat (マニガ)を当てがい、第一回投票の後、2011年1月16日にセレスタンとマニガの間で決戦投票が行なわれるというシナリオを作り上げてから、11月28日を迎えたと思われます。ハイチの人々だけではなく、世界中の人間を全く馬鹿にした暴挙の計画でしたが、投票が始まってから,眼前に展開された余りにもメチャクチャな状況を目にして、立候補者18名中の12名(マニガをふくむ)がその日の午後には、選挙の無効を宣言し、多数の投票所で民衆が暴動を起こし、MINUSTAHによって数人が射殺されました。投票現場でおおっぴらに行なわれた不正投票行為がどんなに凄まじいものであったかをカナダ公営放送CBCのテレビニュース(www.cbc.ca/news/)で、Paul Hunterというベテランの記者が詳しく報道していますので、関心のある方は是非ご覧下さい。#

申し訳ないことに、この読みにはいささかの誤りがありました。セレスタン候補はアメリカがプレヴァル大統領に選ばせたと私は読んでいたのですが、これは誤りで、投票日当日に、“インチキ選挙”の抗議をしたマニガ元大統領夫人とホップ歌手ミシェル・マーテリの二人の候補こそがアメリカ/国連が究極的候補者として選んでいた人物であったのでした。この選挙が極貧下層民を含む一般大衆が圧倒的に支持する政党ファンミ・ラバラスが始めから除外された選挙であったことは前にも何度か指摘しましたが、プレヴァルはアメリカの言いなりになる男に落ちぶれてしまっていたとは言え、元をただせばファンミ・ラバラス出身であったのです。

12月18日、投票結果なるものが発表され、マニガ女史が31.37%、現大統領プレヴァル、つまり、アメリカ/国連が推すセレスタン氏が22.48%の得票で、2011年1月16日に二人について決戦投票が行なわれることになったと報じられたのですが、わけの分からない票の数え直しとかで、第3位のマーテリが第2位に浮上し,1月16日の決選投票は取り消され、3月20日に、マニガとマーテリとの二人の間で決選投票が行なわれることになったようです。しかし、推定される有権者総数の1/4しか投票しない、あるいは出来ない状況では民意を反映した選挙結果がでることは始めから絶望です。

こうした騒ぎの真っただ中の1月16日、「ベビー・ドク」ジャン=クロード・デュヴァリエ(59歳)がひょっこりハイチに帰って来て世界を驚かせました。息子デュヴァリエは1986年米軍機でフランスに亡命してそこで暮らしていたのです。首都ポルトープランスの空港に降り立った悪名高い前独裁者デュヴァリエが、ハイチの現在の支配階級の代表と思われる身なりの良い黒人紳士たちによって、歓声をもって迎えられる様子を報じる写真が流布されました。「私は祖国ハイチを助けるために帰ってきた」というのがデュヴァリエの帰国の言葉でした。デュヴァリエのこの動きがアメリカの主導でフランスやカナダの密な了解の下に行なわれたことは火を見るよりも明らかです。こうなると3月20日に予定されている大統領決定投票の結果は見え透いたものになります。いまのハイチを牛耳っているビル・クリントンは、去る2月15日に、大統領の座を争うミルランド・マニガとミシェル・マーテリの両者と会談しましたが、実は、両者ともデュヴァリエと密接な関係を持つ人物なのです。ミルランド・マニガの夫レスリー・フランソワ・マニガは「パパ・ドク」デュヴァリエに育てられた政治家で1988年2月から6月までの約5ヶ月間ハイチの大統領を務めました。夫人のミルランド・マニガはデュヴァリエ父子の独裁政治体制でハイチのゲシュタボの異名をとった恐怖の暴力集団トントン・マクート(Tonton Macoutes)の創設に加わったという説があります。もう一人の大統領候補者で歌手のミシェル・マーテリは若い頃その秘密警察トントン・マクートの一員だったそうです。二人とも、大統領になった暁には、今回帰国したジャン=クロード・デュヴァリエを政治顧問にすると言っています。

これは全くあきれて物が言えない状況です。ハイチ国家に対する犯罪が明確に立証されているデュヴァリエの帰国が現実となった今、ハイチの民衆の大多数が依然として支持するアリスティドの帰国こそが実現されなければならないという声がハイチ国内でもアメリカ国内でも強く上がっていますが、オバマ政府がそれに応じる気配はありません。
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