午後はいよいよ実技研修です。実際に政見放送のテープを聞いて通訳します。これが実にきつかったです。
合格年度別に3グループに分かれて、それぞれに政見放送手話技術検討委員会の委員さんがサポートに入り、ビシバシと厳しいチェックを入れてくれました。
私が注意を受けたのは、
(1)語彙の選択が悪い、同じ手話が多い(変わる、良くする、交代、改革、変える)
(2)力強さがない(民主党の岡田代表の演説なのに、その雰囲気を伝えていない)
全員がテープを聞きながら通訳し、その都度容赦なく批評をしていただきました。普段はなかなかこのような機会がないので、本当に勉強になりました。
鋭い指摘がいくつもあったので、以下にメモしておきます。
(3)音に反応しない→ちゃんと内容を伝えなくてはだめ
(4)誤訳をしない。例文「無駄遣いをなくす」→「ムダ/使う/なくす」と表現すると、ろう者は「無駄遣いをしてお金を全部失ってしまった」と読むおそれがある。
(5)空間の使い方を間違えない(誤訳につながる)。例文「北朝鮮拉致事件」→右斜め前に北朝鮮を作って、手前に引っ張ってくると「日本が拉致した」ように読める。
(6)視線の使い方を工夫する。(主語の明確化。誰が、誰にを間違えない。)
(7)話のスピードが速いけれども、文の最初と最後を明確に表現する。→文の最初では「分かりやすい手話通訳者」は「目をむく(見開く)」動作で表現。文末はキチンと間を作る。
(8)話の流れを伝えなければならない。(そのための技術が「緩急」「メリハリ」「強弱」「区切るか、続けて表現するか」など)
(9)手話を「かたまり」で表現しなさい。(ぶつ切りの表現もダメ、単調なリズムも伝わらない)
(10)緊張するとどうしても腕が上がり気味になる。ホームポジションの手が上がって「夢見る少女」か「オペラ歌手」みたいな手の握り位置になってしまう人がいる。
(11)日本語のリズムの人が多い。手話のリズムで表現することが大切。
(12)ろう者がどう見るのかを想像しながら内容・意味を考える必要がある。
(13)口形は、名詞中心に。故事諺は、そのまま口形をつけて表現し、時間があれば解説を加える。
(14)党の政策、キャッチフレーズは絶対に表現し漏らさない。
合格年度別に3グループに分かれて、それぞれに政見放送手話技術検討委員会の委員さんがサポートに入り、ビシバシと厳しいチェックを入れてくれました。
私が注意を受けたのは、
(1)語彙の選択が悪い、同じ手話が多い(変わる、良くする、交代、改革、変える)
(2)力強さがない(民主党の岡田代表の演説なのに、その雰囲気を伝えていない)
全員がテープを聞きながら通訳し、その都度容赦なく批評をしていただきました。普段はなかなかこのような機会がないので、本当に勉強になりました。
鋭い指摘がいくつもあったので、以下にメモしておきます。
(3)音に反応しない→ちゃんと内容を伝えなくてはだめ
(4)誤訳をしない。例文「無駄遣いをなくす」→「ムダ/使う/なくす」と表現すると、ろう者は「無駄遣いをしてお金を全部失ってしまった」と読むおそれがある。
(5)空間の使い方を間違えない(誤訳につながる)。例文「北朝鮮拉致事件」→右斜め前に北朝鮮を作って、手前に引っ張ってくると「日本が拉致した」ように読める。
(6)視線の使い方を工夫する。(主語の明確化。誰が、誰にを間違えない。)
(7)話のスピードが速いけれども、文の最初と最後を明確に表現する。→文の最初では「分かりやすい手話通訳者」は「目をむく(見開く)」動作で表現。文末はキチンと間を作る。
(8)話の流れを伝えなければならない。(そのための技術が「緩急」「メリハリ」「強弱」「区切るか、続けて表現するか」など)
(9)手話を「かたまり」で表現しなさい。(ぶつ切りの表現もダメ、単調なリズムも伝わらない)
(10)緊張するとどうしても腕が上がり気味になる。ホームポジションの手が上がって「夢見る少女」か「オペラ歌手」みたいな手の握り位置になってしまう人がいる。
(11)日本語のリズムの人が多い。手話のリズムで表現することが大切。
(12)ろう者がどう見るのかを想像しながら内容・意味を考える必要がある。
(13)口形は、名詞中心に。故事諺は、そのまま口形をつけて表現し、時間があれば解説を加える。
(14)党の政策、キャッチフレーズは絶対に表現し漏らさない。