子どものトラウマ (講談社現代新書)西沢 哲講談社このアイテムの詳細を見る |
たまたまNHKラジオの「社会福祉セミナー(8月26日(日)18時35分~放送。9月2日(日)午後0時30分~再放送有り)」を聞いていて「虐待的人間関係の再現傾向」という言葉を知った。
虐待を受けた子どもが施設などに保護された場合、まわりの「非虐待的」な対応にとまどってしまって自分から周りの人を困らせるような行動に走ってしまい、その「問題行動」への対応に疲れ果てた施設職員が叱ったり厳しい対応に向かい、結果的にその子どもを「虐待」してしまう。そして、その子どもは「ほら見ろ、やっぱりおまえらも僕のことを虐待するのだ」ということで自分を納得させてしまうというのだ。
そんな悲しいことってあるだろうか、と僕は思った。
「虐待的人間関係の再現傾向」という用語でググってみたら「ながの子どもを虐待から守る会」の会報のページに行き当たった。
1998年11月28日に行われた西澤哲さんの講演録「虐待を受けた子どもの心理的ケア」だった。
そしてその講演録の最後に西澤さんがご自身の著書をご紹介されている中にあったのが、この「子どものトラウマ」という新書です。
今度本屋さんに行ったら是非探して読んでみたいと思っています。