かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

佐田岬あっちこっち(6.アコウ樹)

2010-03-16 10:00:00 | 草花・樹木


鶴岡八幡宮の隠れ大イチョウは先日の強風で倒れてしまったけれど(とはいえ、移植して根付く可能性90%だとか)、
この巨木は石垣に根を張り、まだまだ元気です。 


   【2007年9月撮影】

これは、半島の先端付近・三崎の港近くに群生しているアコウ樹で、国内のアコウ樹群生地の北限だとされており、
大正10年に国の天然記念物に指定されています。
ここには現在4本残っているようです。

石垣の石を抱き込むようにして生長しており、もはや石垣と一体化しています。


この部分など、完全に石垣の石を剥がして、包み込んでいます(写真中央)。

こんな複雑な幹周りをどうやって測るのかわかりませんが、
幹周り750cm、推定樹高19m、推定樹齢602年だそうです。
ということは、ここの石垣もそれくらい古いということでしょうか。


どれが幹でどれが根だかわかりません。

アコウ樹は、幹の周囲から気根を出し、時に気根が隣接する樹木に絡みつき、その木を枯らすことさえあるのだそうです。
それゆえ、沖縄地方で見かける同属のガジュマルなどとともに「絞殺木」ともいわれるそうです。
恐ろしいです!

ところで このアコウ、この時期 タブ(正式和名イヌビワ)に似た果実をつけています。
1cmほどの大きさで、タブよりやや小ぶりではあります。



両者ともクワ科イチジク属だから似て当然といえば当然ですが・・。
そして、夏から秋にかけて淡紅色に熟すようです。
が、これを食べる人はいないでしょう。
私も食べたことはありません。
タブは、雌株の果実は少し甘みがあり食べられます(雄株に生る果実は食べられません)。



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