我が地区の集会所前の広場の片隅に、とても重い石がころがっている。測ってみると、21×40×42cmほどの大きさがある。この石は、私が子供の頃からこの広場にあった。そして、時々若い衆がこれを持ち上げたりして、力比べをしていたような記憶があるのだが・・・。 相撲大会、あるいはお祭りの時だっただろうか。試しに、先日持ち上げてみようとしたが、丸みを帯びているので、ほんの少しずり動かす程度はできたが、私の力では持ち上げることは全く不可能だった。やや扁平な卵形をして、表面が結構つるつるしており、なにやらありがたそうな印象を受けるので、かつては神社かお寺に飾られていたのかも知れない。しかし、残念ながら片方の端が欠けている(写真右端)。私が子供の頃から欠けていたかどうかは定かでない。最初から欠けていたのだろうか、それとも力比べの時に、割れたのだろうか?
この石は暗緑色であるが、この半島でよく見られる青石(緑色片岩)とは明らかに異なっており、かんらん岩だろうと思われる。鉄やマグネシウムを多く含んだ鉱物からできているので、御影石(花崗岩)などよりうんと重いはずである。それにしても、いつ、誰が、どこから、何の目的で持ってきたのだろうか?半島付け根の八幡浜あたりから持ってきたのではないだろうかと想像している。それとも、我が地区から偶然見つかり、珍しいので奇特な方が運んできたのだろうか?
今は、この地区の人からもほとんど忘れかけられた存在になっているようなので、なんとかもう少しこのちから石の生涯を知りたいと思う今日この頃である。
この石は暗緑色であるが、この半島でよく見られる青石(緑色片岩)とは明らかに異なっており、かんらん岩だろうと思われる。鉄やマグネシウムを多く含んだ鉱物からできているので、御影石(花崗岩)などよりうんと重いはずである。それにしても、いつ、誰が、どこから、何の目的で持ってきたのだろうか?半島付け根の八幡浜あたりから持ってきたのではないだろうかと想像している。それとも、我が地区から偶然見つかり、珍しいので奇特な方が運んできたのだろうか?
今は、この地区の人からもほとんど忘れかけられた存在になっているようなので、なんとかもう少しこのちから石の生涯を知りたいと思う今日この頃である。
〒519-0211 三重県亀山市川崎町3075-3 ・高島愼助
<四日市大学・健康科学研究室教授>
URL http://www.za.ztv.ne.jp/takashim
力石に関して記載しております。
E-mail takashim@za.ztv.ne.jp