かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

銀塩写真 ♯1「ここには病院があった」

2009-10-14 11:30:30 | 風景
お盆に来てくれた関西在住の叔父が、若い頃(多分20歳代前半)に自分で撮ったという写真を何枚か置いていってくれた。
その写真を眺めていると、今ではもう見られなくなった当地区の風景が写っている(当たり前といえば当たり前)。
フーン・・」と眺めているだけではもったいないので、
それらの古い銀塩モノクロ写真をスキャニング&アップして、半世紀前にタイムスリップしようと思い立ったしだいです。
そこには、田舎の思わぬ原風景に出会えるかも です。



これは、地区の集会所前の広場とそこで遊ぶ子供たちの写真です。
広い平地は、小学校のグラウンドとこの集会所前広場しかなかったものですから、
学校から帰った、近くの子供たちはよくこの広場で遊んでおりました。
やがて、私もこの場所で遊ぶことになるのです。
 半そでシャツに半ズボン、そして足元はゴム草履でしょうか。
みんな思い思いに遊んでいるように見えます。

向こう側に見える民家風建物は、病院です。
この当時はこの地区に病院があったのです。
そして、玄関左には汲み上げポンプ式の井戸(少し女の子の陰になっていますが)、
さらに左には数本の木があります。
きっとサクラの木だと思います。
現在は1本だけ残っております。
うーん 懐かしい風景です。 

この当時は、この広場に通じる道路(車道)はありません。
それでも、この広場では盆踊りはもちろん、
青年団による演芸会、相撲大会、
野外映画(夏限定)、芝居(いわゆる“どさ回り”)などが行われ、
それはそれは賑わったものです。
地区の文化・芸能・スポーツのメッカだったわけです。 
 
今では道路が取り付き、地面はアスファルトになり、
そして・・病院はなくなりました(週1回の出張診療所となった)。


【現在の集会所前広場】


 本日もご訪問ありがとうございます。

 「プチッ」と応援よろしくお願いいたします。