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俳優として『オール・アバウト・マイ・マザー』などに出演し、現在はブエノスアイレスで作曲家&歌手として活躍する、フィト・パエスがメガホンをとった残酷な愛の寓話。心に深い傷を負った女性を『トーク・トゥー・ハー』のベテラン女優、セシリア・ロスが熱演。ラテン映画界の貴公子、『アモーレス・ペロス』のガエル・ガルシア・ベルナル相手に、堂々と年上の恋人を演じてみせた。衝撃的な結末があまりにも切ない逸品。[もっと詳しく]
アパートの壁をはさんでの、「声」のよる交歓。
1976年のアルゼンチンにおける軍事クーデター。
ジャーナリストの夫を殺され、宿していた赤ん坊と引き裂かれ、10ヶ月に及ぶ拷問の日々を体験したカルメン(セシリア・ロス)がマドリッドからブエノスアイレスに戻る。
実業家としては成功している彼女だが、家族含め、故郷に心を開かない冷たい女となっている。
モデルであり、高級男娼のダスタボ(ガエル・ガルシア・ベルナル)は、一夜カルメンに買われるがカップルの性行為をカルメンが別室で<声>を聴くという奇妙な依頼であった。
カルメンは次にダスタボだけを指名し、淫靡な小説を読ませ、孤独な快楽に入り込んでいくのだが--------。
映像的には、アパートの壁をはさんで、お互いの姿は見ずに、<声>を通じて、交歓するシーンが美しい。
カルメンは拷問の記憶がトラウマとなり、性行為ができなくなっているが、ガルシアによって、癒されていく。
監督は、地元では、音楽家としても有名で、スペイン・アルゼンチン両国で国民的女優であるセシリア・ロスの夫君でもある。
音楽が素晴らしいと思ったら、夫君が音楽のスタッフにも、名前を連ねていた。
その後監督さんと離婚されちゃったらしいです。
画像見えないのがあるので、gooの方からTBさせて頂きました
この、予告編、なかなかいいつくりでした。抑圧された性愛のシーンは、とてもエロティックだと思いますね。