サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

第百十六話

2013年02月13日 | 夢脳

突然、黒塗りの車が迎えに来て、ある屋敷に連れて行かれる。
身だしなみの整った男が出てきて、非礼を侘び、私に依頼したいことがあると言う。
私はとにかく話を聞きましょう、と答え、ソファーに腰掛ける。
男は、私にある「やんごとなき少女」の教育係を頼みたいのだ、と。
そのために、すべての世界中のネットワークを提供しよう、と。
「なぜ、私か」と問うと、男はあなたにはある能力があり、それが少女の能力を引き出すのだという。
そして時間がない、少女しか世界が救えないのだ、と付け加える。
私は、漫画みたいな話だと思いながらも、どんな少女なのか勝手に妄想を広げている。
面白いから会ってみようと思った瞬間、私の体は屋敷から抜け出し、闇夜を飛行していた。

図版:火前坊(かぜんぼう) 

 

 

 


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