サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

赤い靴/本居若葉(童謡歌手)/92歳

2011年07月10日 | 毎日がメメント・モリ

本居若葉さん(童謡歌手)が死去


読売新聞 7月10日(日)0時11分配信

 

 本居若葉さん 92歳(もとおり・わかば=童謡歌手)9日、心筋梗塞で死去。告別式は13日午前11時、神奈川県大和市西鶴間8の10の8大和斎場。自宅は同市南林間8の17の12。喪主は長女、佳子さん。

 童謡「赤い靴」「七つの子」などの作曲家、本居長世の三女。10代半ばまで姉妹3人で父とともに童謡の普及に尽力し、70代で活動を再開していた。

僕の知人が黎明期の日本の童謡・唱歌の作詞家や作曲家のエピソードなどに詳しいので、いつもその随筆を楽しみにしている。
不思議なもので、何千曲もの歌を聞いたり口づさんだりしてきたはずなのに、ソラで歌える曲などは数が知れている。
けれども、僕たちが生まれる前からある童謡や唱歌は、何十年かぶりに出会っても、ソラで歌えてしまったりもする。
本居若葉さんの父親の本居長世は、ひときわ愛してきた作曲家だった。
なんということはない。きっかけは僕は三重県の松阪で育ったのだが、松阪と言えば国学者の本居宣長の居があり、その関係でその6代目にあたる本居長世に興味を持ったのだ。
長世は東京音楽学校本科を首席で卒業したが、同期に作曲家の山田耕筰がいる。耕筰はその後、日本の音楽界を政治的にも牛耳ったところもあるが、長世は洋楽と邦楽の融合を模索したり、『赤い鳥』などの児童雑誌などにも積極的にかかわり、唱歌から童謡への揺籃期に活躍した。
野口雨情などと組んで、次々と名作を残した。
長女のみどりさんは日本の童謡歌手第一号とされる。そして次女の貴美子さんとともに三女の若葉さんも童謡の普及に努めたのである。
本居長世の童謡でやはり一番好きだったのは「赤い靴」。
いつも港町にいくと、ついついこの唄を口づさんでしまう・・・合掌!

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