サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

骨太/滝平二郎(切り絵作家)/88歳

2009年05月19日 | 毎日がメメント・モリ

訃報 切り絵作家・版画家の滝平二郎さん、88歳


5月19日10時54分配信 毎日新聞











訃報
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切り絵作家・版画家の滝平二郎さん
 詩情あふれる農村風景や庶民の生活を表現した切り絵作家・版画家の滝平二郎(たきだいら・じろう)さんが16日、がんのため死去した。88歳。葬儀は近親者で済ませ、お別れの会を後日開く。連絡先は東京都千代田区三崎町3の2の13秋和ビル「滝平きりえ版権事務所」。喪主は妻普美子(ふみこ)さん。

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 茨城県生まれ。独学で絵を学び、戦後、故郷の風景などを題材に、農民画の伝統を継いだ骨太な切り絵作品を発表。児童文学作家の故斎藤隆介さんと組んだ「べロ出しチョンマ」「モチモチの木」など、児童書や絵本のロングセラーを世に送った。70年「花さき山」で講談社出版文化賞。

切り絵作家は多くおられるが、滝平さんの作品は、人目でそれとわかる画風を持っている。
農民画や民俗画のトーンなのであるが、日本のある時代、近代以前のまだ日本が独自のなにものかであった価値観が通用していた時代を懐かしく思い起こさせられる。
もちろん、童話の切り絵などで、現代をモチーフにしたものもあるが、この人はいつも生まれ育った茨城県の農村の風景を、生涯愛した人ではなかったかと思う。
その骨太な線は、どこかで棟方志功や岡本太郎を思わせるところもあった・・・合掌!


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