サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

気骨の明治女と番外地/中川イセ(網走監獄保存財団)/105歳

2007年01月08日 | 毎日がメメント・モリ
中川イセさん(網走監獄保存財団名誉会長)

 中川イセさん(なかがわ・いせ=網走監獄保存財団名誉会長、本名中川いせよ)1日、老衰のため死去、105歳。自宅は北海道網走市南10条西4丁目。親族のみで密葬を行い、後日、市民葬をする予定。日時は未定。喪主は長女、光岡愛子(みつおか・あいこ)さん。


(2007/01/05 07:15)


この中川イセという女性は、なかなか苦労人であり、尊敬を集めた人物のようだ。天童市出身であるが、幼くして里子に出され、小学校を出た後は、生家に戻されたが継母との折り合いが悪く、家を飛び出して各地を転々とし、17歳で娘を出産している。その娘も里子に出さざるを得ず、その養育費を稼ぐために渡ったのが北海道網走の中川牧場。そこで、結婚するが、認められず夫の前妻の子も連れて樺太で働く。勘当が解けて、牧場に戻り、そこで、夫に勧められ網走市議選に立候補として初の女性議員として当選。以降、多くの社会活動に邁進し、90歳で名誉市民の称号が与えられている。


中川イセ(参考サイト


網走監獄は、僕たちの世代には石井輝夫=高倉健の「網走番外地シリーズ」で、親しいが、他にも多くの映画の舞台に使われている。


網走監獄保存財団(参考サイト


そして保存されたこの施設には、毎年多くの人が訪れ、それぞれが歴史を思いやることになった。・・・合掌!


 




 



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