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きまぐれ鳥見んぐ

野鳥たちとの出合いを求めてのきまぐれ鳥見日記

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シギチ祭り2024秋’24.9/17

2024年10月15日 | シギチ日記

一か月ほど前蒲生に行ったが、その時見たシギチは、アオアシシギとキアシシギのたった2種だけだった。これでは、まったく物足りない。不完全燃焼だ。という訳で、9月の半ば、シギチの秋の渡り真っ只中を期待して、2回目の蒲生訪問だ。蒲生に着いたのは朝の6時過ぎくらいだった。まずは、堤防の上を歩いて奥の方に行ってみた。前回、アオアシシギとササゴイがいたところだ。本日居たのは、アオアシシギとソリハシシギ、そしてアカアシシギの3羽だった。ソリハシシギは久しぶりだし、アカアシシギは相変わらず足のオレンジがとってもきれいだった。これは、スタートからいい感じだ。

<アオアシシギ>

<ソリハシシギ>

<アカアシシギ>

次は、土手から下の干潟に降りてみた。ここでは、やや遠いもののチュウシャクシギ2羽を確認できた。

<チュウシャクシギ>

チュウシャクシギを見ていると、そこに大きなシギが飛んできた。ダイシャクかホウロクか?ポイントは、下腹~下尾筒の違い。ダイシャクシギは、無斑で白い。ホウロクシギは、下面全体に褐色味があり、下尾筒にも斑がある。ということで、これはホウロクシギだった。チュウシャクシギと並ぶと、大きさがハンパないことがわかる。

<ホウロクシギ>

ホウロクシギを見ていると、今度はそこにキアシシギが登場。こう次々と現れてくれると嬉しいの一言。

<キアシシギ>

2時間ほど経ち、大体シギが出尽くしたようなので、ここから一旦大沼、赤沼に行ってみることに。大沼では特にこれといった鳥さんが居なかったので、すぐ赤沼の方に移動。ここで、沼の脇の田んぼで鳥撮りしている人がいた。何かいるのかな?車をとめ、ゆっくり歩いて行くと、近くの道路脇に1羽のシギが飛んできた。胸から腹が白いきれいなシギだ。頭が赤茶色で、ウズラシギかヒバリシギかと思った。その場では判別がつかず、家で画像と図鑑を見比べてチェック。上面の色合い等からヒバリシギと判断した。もしかすると第1回冬羽かもしれない。

<ヒバリシギ>

田んぼの脇でシギの出を待っていると、草むらの中にタシギを見つけた。やや遠く写真は無理だったが、確認はできた。次は、沼の方を見ていくと、イソシギが2羽鳴きながら飛び回っていた。そして、沼の中ほどには、お休み中のセイタカシギが・・・。目覚めるのを待っていたが、いつまでたってもお目覚めの気配がなく、諦めて、移動することに。

<イソシギ・セイタカシギ>

大沼近くの田んぼに小さな鳥たちの群れを発見。道路脇に車をとめ、双眼鏡で確認すると、トウネンの群れだった。トウネンを観察する時は、お尻の上げ具合をチェックして、ヨウロッパトウネンが入っていないかチェックしている。残念ながら今回も見当たらず・・・。

<トウネン>

最後にもう一度蒲生干潟に行ってみた。導流堤を渡って、砂浜の方を歩いて行くと、シギを発見。3羽いたが、大きさが少しずつ違っている。一番大きいのがオバシギだった。オバシギは、昨年秋も出会ったが、あまり出会う機会が無いので素直にうれしかった。

<オバシギ>

一番小さかったのはトウネンだった。そして、ちょうど中くらいのシギは、はじめ名前が出てこなかったが、くちばしが微妙に下に沿っているのと、胸に細かな斑点が見られたので、ハマシギと分かった。トウネンとハマシギが1羽ずつ一緒にいるのが意外だった。どちらも群れでいるイメージがあるので・・・。

<ハマシギ>

という訳で、この日は何と何と、13種のシギに出会うことができ、まさに「シギチ祭り」の大盛況ぶりだった。まあ、チドリは見つけられなかったけど・・・ネ。

【出会ったシギたち】 アオアシシギ、ソリハシシギ、アカアシシギ、キアシシギ、チュウシャクシギ、ホウロクシギ、イソシギ、ヒバリシギ、セイタカシギ、トウネン、ハマシギ、オバシギ、タシギ  13種


大石田町田沢大堤②’24.9/16

2024年10月10日 | シギチ日記

先日行った田沢大堤に再度行ってみた。前回は、完全なる逆光で、写真的には全くダメだったので、天気を見て、もう少しましな写真を撮りたいと思い行ってみた。前回近かったアオアシシギは確認できなかった。そして、前回と同じところでエサを取っていたのが、このクサシギ。距離的にはやや遠いものの、何とか証拠写真は撮ることができた。

<クサシギ>

意外と近くにいたタシギ。4,5羽くらいの集団だった。昨年は、たしか2,30羽ほどの大きな集団でいたと思う。これからだろうか。

<タシギ>

前回見られなかったが、今回確認できたのがタカブシギ。2羽しか確認できなかったが、もしかすると、もっと居たかもしれない。

<タカブシギ>

前回サギがたくさんいたところに行ってみた。そこで見つけたのがトウネンだった。4,5羽くらいいたが、結構近くに来てくれた個体を撮った。たぶん幼鳥かなぁと思う。これから越冬地まで長旅なので、十分に栄養と休養をとって、頑張ってほしいものだ。それにしても、よくこんな小さな体で地球の北の端から南の端まで飛んで行けるものだ。

<トウネン>

今回は、前回とはまた違った種に出会うことができ、行ってよかった。


大石田町田沢大堤①’24.9/13

2024年10月01日 | シギチ日記

鳥友人から情報をいただき、田沢大堤に行った。沼の水がだいぶ引いて、いろいろなシギが来ているらしい。山形県内、その中でも村山地方では、シギチの観察できるポイントは非常に少ない。その中で、数種類のシギが観察できるというのは非常にラッキーだ。駐車場に車をとめ、まずは沼全体の様子をチェック。たしかにだいぶ水が引いている。パッと見、まず目に入ったのはたくさんのサギたちだ。とりあえず、ダイサギをペタン。

<ダイサギ>

堤の周囲は散策道があるが、草木が大きく伸び、生い茂る草木の隙間から沼の様子を見て行った。すると、すぐ近くの場所からバタバタとカモたちが飛び立ち、その中にシギの声が混じっている。警戒心が強く、少しでも体が見えると飛び去ってしまう。これは、なかなか手ごわいぞ。しかも、沼の向こう側に朝日が出て、もろに逆光で撮影にはとっても厳しい状況だ。なるべく逆光を避け、順光で見られる位置を探すと、沼の中央に位置する「島」が一番よさそうだったので、そちらに移動した。そこから探すと、まず、遠くにツルシギとエリマキシギを発見。

なかなか近くには来てくれなかったが、一応証拠写真は撮ることができた。

<ツルシギ>

<エリマキシギ>

しばらくすると、近くにアオアシシギが2羽飛んできた。生い茂る草木に身を隠しながら観察撮影させてもらった。一本足で休んだり、頭を掻いたりする様子を観察することができた。

<アオアシシギ>

沼の端っこには、イソシギ クサシギがいた。忙しそうにエサ取りしていたが、カエルを見つけてちょっかいを出そうとしたのか、カエルが飛び跳ね、それに驚くイソシギ クサシギの様子が面白かった。

イソシギ> ⇒ クサシギでした。訂正します。

そろそろ引き上げようと桟橋を歩いていると、なんと、カワセミが飛んできて、すぐ近くにとまった。草が高く伸びているので、こちらの存在に気が付いていないのか?せっかくなので、

じっと身を潜めて、草の間から数枚撮らせてもらった。貼った写真はすべてノートリです。

<カワセミ>

朝日が眩しく、逆光の中の観察撮影は厳しかったが、数種類のシギを観察することができてよかった。今度来るときは、時間帯や観察場所をよく考えないといけないなぁ・・・。


蒲生干潟’24.8/21

2024年09月06日 | シギチ日記

そろそろ秋のシギチ観察の時期だ。本日は、妻を連れての遠征鳥見。家事を済ませてからの出発という事で、家を出たのは8時頃。蒲生に着いたのは11時近くだった。国道48号線の関山峠から作並を通ってきたが、途中途中工事をしていて、片側通行なのでだいぶ時間がかかってしまった。本日の潮は大潮で、12時頃が干潮のようだ。まずは、堤防沿いを歩きながらシギチを探すと、アオアシシギとキアシシギを1羽ずつ見つけた。2羽仲良くエサ取りをしている。並ぶと大きさの違いがはっきり分かる。アオアシシギの上面を見ると、換羽の途中のようだ。夏羽から冬羽に換わる途中。

<アオアシシギ>

アオアシシギを撮っていると、キアシシギがどこかに消えていた。「こっちも撮ってよぉ。」と

へそを曲げたのかも・・・。シギにへそがあるかどうかは知らんけど・・・。

<キアシシギ>

2羽のシギと一緒にいたのが、このササゴイだった。たまたまだろうけど。ササゴイは、身を低くして、魚が現れるのをじーっと待って動かず。結局、魚を獲るところは見られなかった。下面の色や模様を観ると、たぶん幼鳥だと思う。未だあんまり魚を獲るのがうまくないようだ。

がんばれ!ササゴイくん。

<ササゴイ>

車の中でランチタイムをとり、大沼・赤沼に行ってみた。水がたっぷりあって、シギチは見られなかった。なので、これで遠征鳥見終了ということで、帰路に就いた。帰りは、山形自動車道を通って帰った。時間短縮ということで・・・。


春のシギ・チドリ’24.4/23

2024年05月04日 | シギチ日記

ネットで見ると、すでにシギ・チドリのシーズンが始まっているみたいだ。今年は例年と比べてどうなのだろう。早いのかなぁ。とりあえず、まずは行ってみない事には分からない。そういう訳で、この日、春のシギチ観察1回目行ってみた。場所は、隣県宮城の蒲生干潟。

潮見表で調べると、この日は大潮で、朝8時から12時頃までは潮が引いているようだ。なので、出発は朝4時頃。着いたのが6時半頃だった。1,2時間ほど鳥見してから朝食タイムすることに。堤防の上からまずは、鳥がいるかの確認を。やや中型のシギ発見。チュウシャクシギだ。確認すると7羽いた。下に下り、少しずつ近づきながら観察撮影した。飛び立って、向こう側に移ったところで、こちらも、浜の方に様子を見に移動。早くも釣り人が数人いた。これでは、シギチはいないよなぁ。仕方なく、草むらの所で飛び回るヒバリを撮った。こんな時ぐらいしかヒバリを撮ることもない。せっかく浜に居るのに、どうして「ハマヒバリ」じゃないの?とぶつぶつ言いながらのカシャ。「ハマヒバリ」なら、もう夢中で撮ってあげるのに・・・。ただのヒバリです。

<ヒバリ>

このチュウシャクシギたち。結構警戒心が強いみたいだ。以前はもう少し近づいても大丈夫だったような気がするが。今回出会ったシギは、このチュウシャクシギとアオアシシギの2種のみだったので、チュウシャクシギが7羽も見られたのはラッキーだった。飛んでいるところも何とか撮ることができた。

<チュウシャクシギ>

シギチがやや不作気味だったので、たまにはサギでも・・・と、ダイサギを撮ってみた・・・と、ダイサギと思ったが、ダイサギは冬鳥なので、4月下旬には居ないはず。おそらく夏鳥あるいは留鳥の「チュウダイサギ」だろう。そのチュウダイサギの画像を2枚貼ったが、違う事に気づいた方は素晴らしい。まずはくちばしの色。1枚目は黒で、2枚目は黄色い。そして、眼先の色。1枚目は緑青色で、2枚目は黄色にいくらか青緑色のところがある。そして、どちらにも背に飾り羽が出ている。おそらく、1枚目のチュウダイサギは繁殖シーズン用の夏羽で、眼先が緑青色、くちばしが黒の婚姻色になっている。2枚目のチュウダイサギは、まだ冬羽で、そろそろ繁殖シーズンの準備を始めようかなという段階。なので、

くちばしは冬仕様の黄色で、少し黒が出てきている。眼先もまだ冬用の黄色で、少し緑青色が出始めかな?飾り羽は出てきている。いろいろと詳しい人のように書いているが、図鑑をみながら、画像を見比べながら、自分もいろいろと勉強させてもらっているのでした。

<チュウダイサギの夏仕様(婚姻色)と冬仕様>

シギチを探していると、遠くを飛ぶスマートな鳥を発見。コアジサシだった。そして、しばらくすると、少し近くを飛んでくれた。何とか証拠写真程度に撮ることができた。今年もたくさん来てほしいものだ。ここでの繁殖はどうなのだろう。よく分からないが、全国的にも繁殖場所が失われてきているコアシサシなので、何とか無事に繁殖してほしいと願うばかりだ。

<コアジサシ>

水辺の向こうにいるチュウシャクシギを見ていると、手前の水辺に飛んできた2羽の鳥さん。メダイチドリだ。その後、砂山の所で見つけたチドリさん。これは、シロチドリだ。首の後ろが白くつながっているところでメダイチドリと見分けることができる。シロチドリは、なぜかずっと動かずにいてくれたので、ちょっとカメラの機能を試してみた。2倍のデジタルズームで撮ったものを5枚目にペッタン。

<メダイチドリとシロチドリ>

メダイチドリが居なくなったところで、駐車場に戻って朝食タイムにしようと、堤防の方に行くと、ここで、思いもよらない人に出会った。いつも霞城公園で一緒に鳥見するFさんだった。こんなところで出会うとは・・・。なんと、世間は狭いというか、鳥見人の考えることは同じということか。朝食後は、二人でシギチ探しに。Fさんが、先ほどアオアシシギを見つけたとの事。急いで行ってみると、まだ水際に居てくれた。早速本日2種目のアオアシシギを撮ったが、その後、たぶんカメラのボタン操作を間違えたようで、せっかくのアオアシシギの画像を全部消してしまっていた。これは、家に帰ってから分かったことだ。悔しい!

上を見上げると、ミサゴが飛んでいた。急いでカメラを向けたが、何せ遠い。これまた証拠写真という事で。2羽飛んでいたが、もう1羽も撮ってみると、何と、これが魚を掴んでいる。大きな魚を掴んで飛ぶミサゴ。いつか撮ってみたいと思っていたシーンだ。これも結構な距離で、しかも曇天の背景だったが、結構うれしい画像が撮れた。

<ミサゴ>

最後は、堤防のところを歩いている時に見つけたホオアカだ。ホオアカを見たのは、秋の飛島以来かな。何となく久しぶりな感じだ。結構近かったので、ここでもデジタルズームを使ってみた。

<ホオアカ>

本日のまとめとしては、出会ったシギチの種類数が少なく、物足りない感が出まくったが、まあ、今シーズン1回目としては、下見という事では、まあまあかなぁ・・・と思う。次回はどうなるか、次回があるのか分からないが、次回に期待しよう。