きまぐれ鳥見んぐ

野鳥たちとの出合いを求めてのきまぐれ鳥見日記

*掲載している画像の無断複写・転用は固くお断り致します*

西川町志津地区’24.5/5

2024年05月20日 | 月山

西川町志津地区にある自然博物園。ここは、月山の中腹に位置する豊かなブナ林のあるところ。例年7,8mの雪に覆われ、5月中旬になっても雪の上を歩きながら鳥見できるポイントだ。しかし、今年は雪が少なかったので、早目に行ってみることにした。行ってみると、雪がだいぶ少なくなっていた。ギリギリ間に合った感じだ。気温が高いので、日中は雪が柔らかくなってぬかるようになる。なので、早朝から8時頃までが勝負だ。当日は、志津の手前の弓張平で朝食をとった。そこからは、月山と姥ヶ岳が見えた。また、緑が濃くなった樹をバックに咲く桜も見ることができた。

<弓張平の桜と月山>

ネーチャーセンターに着いたのが5時半頃。カメラ機材を準備し、早速山の斜面を上って行った。雪の上はひんやりして寒いくらいだ。だいぶ雪が消えているが、ブナ林の新緑と残雪が作り出す「雪紅葉」は相変わらずきれいだ。ブナの樹が淡く緑色に芽吹き、その芽を包んでいた赤い皮が残雪の上に落ち、雪の上に一面赤い色が広がったのが「雪紅葉」だ。

<ブナ林と残雪>

昨年はコルリの声が響き渡っていたが、今年は全然聞こえない。すでに到着はしていると思うのだが・・・。代わりに聞こえてくるのがクロジのさえずりだった。昨年はすでにクロジのペアができていたので、さえずりは聞かれなかった。遅かったという事だが、逆にコルリがさえずり真っ只中という感じだった。という事は、コルリのさえずりはこれからという事かな?ただ、おそらくその頃には残雪はほぼほぼ消えているのではないかと思う。・・・と言う事で、次はクロジの画像をペッタン。画像を見ると、この個体はまだ若い雄のようだ。

<クロジ雄若>

クロジの次は、キビタキ雄に出てほしいところではあったが、キビタキのさえずりは遠くの方で聞こえ、結局近くには来てくれなかった。ただ、運よく雌を見つけることができた。ワンカットしか撮れなかったけど・・・。

<キビタキ雌>

散策道を歩いていると、ヤマツツジが咲いていた。まだ咲き始めのようだが、とっても綺麗なので、撮ってみた。今日のレンズは、携帯用という事で300mmF4に2倍テレコン付きだが、これが、最短撮影距離が1.4mということで、テレマクロ撮影ができてしまうのでした。撮ってみた画像がこれです。

<ツツジ>

さらに歩いて斜面を下る道と交わるところに来た時、近くで動く鳥さんを見つけた。あまりに近かったので、大木の陰に隠れるようにして撮影。撮ったのはヒガラでした。飛ばれる前に何とか2,3枚撮ることができた。

<ヒガラ>

少し開けた所に出てきたので、遠くを見ると、姥ヶ岳が見え、春スキーで滑った後のような雪の模様が見えた。また、山の稜線上に人のような姿も見えた。

<姥ヶ岳、タムシバ?コブシ?>

さらに上の方まで歩いていくと、今度はミソサザイの声が聞こえてきた。ミソサザイが居たのは、こんなところ。

<石跳川>

この川は石跳川という川で、自分にとっては、とっても苦い思い出がある。それはさておき、

日本で見られる野鳥の中でも小さい部類に入るミソサザイ。なかなか見つけられない。声はどこまでも聞こえるような大音量だが、声があまりにも大きすぎて、居る方向を定めるには大きすぎる。何とか見つけ出すことができ、さえずる姿を撮影することができた。画像を見ると、眼を閉じて鳴く様子も見られ、おもしろかった。最後のアップは、デジタルズーム機能で撮ったもの。

<ミソサザイ>

今日は、期待したコルリの声も姿も出会うことができなかったが、何とか、クロジのさえずりを堪能することができた。雪解けが早く、危うく残雪が無くなってしまうところだったが、何とか今年も無事に春の月山鳥見を楽しむことができた。

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コルリ求めて’23.5/17

2023年05月30日 | 月山
今年は春先から夏のような天候が続き、山の雪が消えるのも早かった。急がないと、月山の雪も消えてしまうぞ。コルリ探しができなくなるぞ。という事で、この日、月山中腹にある自然博物園に行った。ここでの探鳥の特徴は、まず、雪の上を歩けるという事。春先の雪は固くしまっていて、歩いても沈むことがない。なので、雪のない時期は藪の中状態でも、今の時期は普通に歩くことができ、崖を上ることもできる。もう一つは、芽吹き始めた木々の新緑と残雪とキビタキ、オオルリなどの野鳥を同時に見て、撮ることができることだ。これは、この時期にしかできない期間限定の鳥見なのでした。
さて、朝4時に家を出、現地には、5時前に到着した。機材を準備し、いざ、山登り。やはり、雪解けが早く、だいぶ土が出ている状態だ。でも、上の方に行くと、まだまだ雪があり、歩くことには支障はなかった。下を見ると、駐車スペース脇の木にニュウナイスズメがとまっている。かなり遠いが、証拠写真という事で・・・。
<ニュウナイスズメ>

散策道を歩くと、土手に白い花が咲いている。名前が分からないので、「白い花」ということで。そして、ツツジの花も。たぶんムラサキヤシオツツジかな?たぶんだけど・・・。それでは、残雪と花とネーチャーセンターの写真をどうぞ。
<残雪に雪紅葉、花の画像、ネーチャーセンター>

遠くからキビタキのさえずりが聞こえてくる。行ってみようかとも思ったが、ここは一番のお目当て、コルリを探さねば・・・。そして、しばらく歩いていくと、何と、コルリのさえずりが聞こえてきた。声のする方を双眼鏡で探すがなかなか見つけられない。場所を移動しながらしばらく探すと、やっと、枝にとまりさえずるコルリを見つけた。羽根に茶色い部分が残る若い個体だ。頑張ってさえずっている。何と、見つけてから1時間以上同じ木にとまってさえずってくれた。写真はもちろん、動画で撮り、スマホで録音しと、たっぷり楽しむことができた。5時頃からさえずって、7時頃さえずりをピタっとやめてしまった。やはり、さえずりを聴くなら夜明け頃から8時前までだなぁ・・・と思った。
<コルリ>

もどる途中、キビタキの雌を見つけた。近くには雄もいた。ペアになっているのか、いないのか。
<キビタキ>

そして、斜面を下り始めたところで、2羽、鳥さんが飛んできて藪の中へ。確認すると、クロジだった。こちらはすでに番になっている模様。もうさえずる必要がないという事か。クロジのさえずりも聴きたかったのに・・・。もう少し早く来ないとだめなのかも。撮れたのは、この1枚のみ。
<クロジ>

今日は、コルリのさえずりをたっぷり聴き、姿もバッチリ拝見することができ、楽しい早朝鳥見だった。
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西川町志津’22.5/17

2022年05月28日 | 月山
この時期、残雪の上を歩きながら、渡ってきたキビタキやコルリを観察撮影するのが恒例となっている。昨年は、運良くマミジロと出会うことができた。今年は、例年になく雪が多くなかなか行けなかったが、やっとこの日訪れることができた。今回は、鳥友人と一緒だ。西川町志津の自然博物園に朝7時の集合。
雪の上を歩きながら山へと上って行った。昨年は、コルリやクロジのさえずりが聞こえたが、今日は鳥の声が全く聞こえない。どうしたことか?やっとキビタキの声が聞こえてきた・・と思ったら、斜面の向こうの高い木の上に。かなり距離があったが、他に鳥影もなく、頑張って近くまで行ってみた。下に降りてこないかとしばらく待ってみたが、一向にその気配無く、諦めてまた鳥探しに移動した。そのあと、今度は若い個体と出会った。羽根がボサボサだったが、どうしたことか。
<キビタキ>

見晴らしポイント近くで、クロジのペアを発見。藪の中を移動し、なかなか出て来てくれないので、一枚も撮れず。すでにペアができているので、さえずりが聞かれなかったという事か。コルリの声も聞こえなかったので、もしかすると、コルリもペアができているのかもしれない。今シーズンは訪れる時期が遅かったのかもしれない。先ほどキビタキを見つけた場所に、今度はゴジュウカラを見つけた。
<ゴジュウカラ>

1時間半ほどの探鳥で、キビタキとゴジュウカラぐらいしか出会えなく、ややがっかりした気分で山を下った。斜面を下る途中、やや遠くの木の上に小鳥発見。画像を確認すると、ニュウナイスズメの雌だった。もう少し近くで見たかったなぁ。ネーチャーセンター裏の沢では、ミソサザイがさかんに鳴いていた。証拠写真パチリ。
<ニュウナイスズメ・ミソサザイ>

雪が融けた湿地にはミズバショウとリュウカンカが咲いていた。山にはヤマツツジも。
<ミズバショウ・リュウキンカ・ヤマツツジ>

お目当ての鳥さんには全く出会えなかったが、雪の上を歩く爽快感、新緑の美しさをたっぷり味わうことができた。
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月山・自然博物園’21.5/20

2021年05月23日 | 月山
先日、自然博物園に行ったが雨に降られ、着いて2,30分で退散してしまったので、リベンジでこの日行ってみた。最近ずっと天気が悪かったが、この日は久しぶりの晴天。気持ちも晴れ晴れとする青空だ。
車を降りると、早速コルリのさえずりが聞こえる。前回の場所から少し離れているが、同じ個体かもしれない。声のする方に近づいてみたが、姿は全く見えず。ネーチャーセンターからは、月山の姥ヶ岳が見え、双眼鏡で見ると、スキーをしている人の姿も確認できた。水場には、リュウキンカが黄色い花を咲かせていた。

道路脇から山に上って行ったが、前回から1週間ほどですっかり雪が融けていた。なので、樹木の太い枝が道を塞ぎ、悪戦苦闘しながら進んでいった。遠くからクロジのさえずりが聞こえる。雪があれば近づこうと思ったが、だいぶ雪が消えているので無理をしないことに・・・。沢沿いの斜面上の山道を歩きながら、キビタキを探した。キビタキの声は聞こえず、遠くで鳴くミソサザイのさえずりが山の中に響き渡っている。100mほどの山道を行ったり来たりしながらキビタキの出を待った。そして、ついに、キビタキ発見。新緑の中に黄色い腰とオレンジの喉元が眩しい限りだ。

山道を歩いていると、斜面からコルリのさえずりが聞こえてきた。場所からして、先ほどとは別個体のようだ。声のする方を探そうと耳を澄ませるが、声によって木の上の方から聞こえるような気がしたり、下の地面辺りから聞こえるような気がしたりと、なかなか方向を定められず、少しずつ歩を進めた。すると、鳴き声が止まり、突然小鳥が飛びだして、目の前の小枝にとまった。白いお腹が見え、一瞬でコルリとわかった。慌ててカメラを構えたが、すぐに飛ばれてしまった。残念!もう少し慎重に歩を進めるべきだった。コルリを警戒させてしまったようだ。せっかく気持ちよくさえずっていたところを申し訳ないことをした。

歩いていると、ヒヨドリ大の黒っぽい鳥が飛ぶのを見つけた。クロツグミだろうか?などと想像しながら飛んだ辺りを探したが、見つからなかった。しばらくすると、頭の上の方から、ツグミ類っぽい鳴き声が聞こえてきた。アカハラかな?と思ったが、ちょっと違うような気がする。大きな樹木の上の方を探し、なかなか見つけられなかったが、やっと見つけた。黒っぽい体に白い眉斑。マミジロだった。鳥見人生2度目の出会いだ。1回目も同じ自然博物園だったが、一瞬で飛び去ってしまった。今回は、長い時間さえずって、見づらいもののじっくり観察撮影することができた。風切羽に褐色味が見られるので、もしかすると第1回夏羽の個体かもしれない。

3時間ほどして、ホトトギスの声を聞きながら山を下りた。今回は、キビタキはもちろん、思いがけず出会ったマミジロをたっぷり楽しんだ鳥見だった。満足、満足。

【出会った鳥たち】 ホトトギス1、マミジロ1、ミソサザイ2、コルリ複数、キビタキ1、クロジ1  




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コルリ’21.5/9

2021年05月15日 | 月山
今年は、月山の雪解けが早いという声を聞き、これは急がねば・・・、という事で、この日、西川町志津の自然博物園に行った。予報では、東北の日本海側は雷雨に注意との事だったが、早朝に行けば大丈夫だろうと油断して行った。朝5時に家を出て、ネーチャーセンターには6時頃到着。空を見ると、雲の動きが速く、雨雲が近づいてくるようだった。これは急がねば・・・。道路脇の雪の上を歩き、山道へ。ここで、「チッチッチッチッ、ヒンカララララ。」と鳴く声が聞こえてきた。コルリがいるぞ。これまでコルリの声は何度も聞いているが、その姿を見つけ出すのは容易ではない。木々の込み入ったところをじっと目を凝らして探したが見つからない。じっとして声を聞いていたが、そのうち、声が上の方から聞こえるようになった。声のする樹の下から上を見上げて探したが、なかなか見つからない。諦めかけたその時、鳥が動くのが見えた。双眼鏡で確認すると、コルリに間違いない。下から見上げる状況なので、背中がよく見えなかったが、風切羽のところが褐色だったので、どうやら若い個体のようだ。それでも、口をいっぱいに開いて上を見上げてさえずる姿は感動ものだ。樹上でさえずるコルリは初めて見た。近くでクロジの鳴く声も聞こえたが、見向きもせず、コルリに全集中だ。

そのうち、ポツリポツリと雨つぶが・・・。マズイ。緊急避難だ。急いで山道を下り、車の中へ避難。カメラ機材を片付けていたら、大雨状態に。・・・、という訳で、わずか20分ほどで退却となってしまった。でも、気分的には、最高の時間だった。
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