きまぐれ鳥見んぐ

野鳥たちとの出合いを求めてのきまぐれ鳥見日記

*掲載している画像の無断複写・転用は固くお断り致します*

月山志津’20.5/12

2020年05月20日 | 月山
TVニュースを見ていたら、蔵王や鳥海山の山岳道路が開通したとの事。月山はどうなっているのかな?春スキーは、最初オープンしたが、緊急事態宣言を受けて営業自粛中だし、志津温泉も全館休業となっている。ただ、志津のネーチャーセンターは昨日から開園しているとの事。という事で、本日は、月山中腹の志津にある「県立自然博物園」に行ってみた。ここは、この時期、締まった残雪の上を縦横無尽に歩きながらブナ林を散策することができる。ただし、日中の気温が上がると、雪が融けてぬかるようになってしまうので、気温の低い早朝が良い。しかも、早朝の方が鳥のさえずりも多い。そんな訳で、家を5時に出て、到着したのが6時頃だった。
車を降りると、まず、キビタキのきれいなさえずりが出迎えてくれた。長靴に履き替え、いざ、雪の上へ。今冬、雪が異常に少なかったので不安だったが、思ったより雪が残っていた。ただ、ずっと気温が高かったので、思ったより雪が融けて、ザブザブ状態だった。結果、2,3回樹木の根元のところでズボッと足がぬかってしまい、膝をすりむいてしまった。気をつけねば・・・。


まず、はじめに出会ったのは、商売人に喜ばれる「クロジ」だった。鳴き声が近かったので、飛ばさないよう慎重に探すと、何と目の前の枝で鳴いていた。ただ、この個体、「クロジ」なのに、黒くないぞ。これまで出会ったクロジ雄は、背中・腹と黒灰色だったが、この個体は背中が茶褐色だ。図鑑で確認すると、どうやら昨年生まれの若雄のようだ。クロジの若雄は初めての出会いだ。


さらに進むと、雪のない散策道に入った。ここは、よくキビタキに出会うポイントだが、今回はいないようだ。また、この斜面ではコルリの声を期待していたが、全く聞こえず・・・残念。展望ポイントを過ぎ、また雪の上を歩きながら鳥の声を探す。石跳川の雪解け水の音に負けないくらいの大きな声が聞こえる。ミソサザイのさえずりだ。そして、キビタキの声も聞こえてきた。近くに雌もいて、雄は、腰の黄色を大きく膨らませ、雌に猛アピールする。そして、タイミングを見計らって猛アタック。目の前を2羽がすごい速さで飛んで行った。


一瞬静かになったところに、今度はカラ類の登場だ。ヒガラ・コガラ・ヤマガラ。カラ類の声の識別練習にはもってこいだ。しかし、これがなかなか難しい。声と姿で何度も確認しながら慣れるしかない。2時間ほど歩いたところで、お腹も減り、鳥見も十分満喫したので、山を下り、センターの方に寄ってみた。沢の方は、だいぶ雪解けが進んでいた。昔、ここで死にそうになったことがあるので、それ以後、この時期は沢の方には立ち入らないようにしている。


雪が消えたところに、黄色いリュウキンカが咲いていた。月山の中腹にあたるこの辺りは、これから様々な早春の花が見られるようになる。タイミングが合えば、その時再度来てみたいものだ。


【出会った鳥たち】 アカゲラ、コゲラ、ミソサザイ、キビタキ、ヤマガラ、ヒガラ、コガラ、クロジ
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月山’19.9/26

2019年10月03日 | 月山
鳥情報をいただき、本日は庄内へ・・・と思っていたが、家庭の事情で遠出の鳥見はできなさそう・・・。という訳で、天気も良いし、紅葉でも・・・と、月山へ行ってみた。平日にもかかわらず、駐車場には車がいっぱい。ナンバーを見ると、お隣宮城はもちろん、関東地方や石川県など。ずいぶん遠くから来ていただいている。月山は、4~7月は夏スキー、6~8月は夏山登山と高山植物、そして、9~10月の紅葉登山と、一年を通して楽しむことができる山だ。もちろん、冬以外だが。冬は積雪が10m近くあり、人を寄せ付けない。リフト乗り場への坂の入口で「環境保全協力金」200円を支払い、リフト乗り場へ。リフトに乗っているとき、メボソムシクイの声が聞こえてきた。リフトを降りて、30分弱登と、姥ヶ岳山頂だ。月山山頂へはさらに1時間半ほど登るのだが、自分はここで十分だ。月山山頂付近は、草木が真っ赤に、黄色に色づいて、とってもきれいだ。


姥ヶ岳山頂からは360°大パノラマだ。東には蔵王連峰が見え、北西の方には、雲の上に鳥海山が見え、そのすそ野に広がる庄内平野が一望できた。


山頂では、リンドウの花を撮ったり、周囲の草紅葉を楽しんでいたが、木道を歩いていると、ふと、足元に・・・。木道と木道のつなぎ目の所に、ピョコンと頭を出した・・・オコジョ!かわいい~。こちらにびっくりして頭を引っ込め、また違うところから頭を出して様子を窺ったり、木道を走り、また下にもぐったりと、忙しそうに動き回っている。なかなか撮らせてくれなかったが、2,3枚は何とか撮れた。今日はこれだけで十分と思っていたが、最後の最後、姥ヶ岳を下り始めたあたりで、「チリリ、チリリ。」と、カヤクグリの声が聞こえてきた。声が近そうなので探すと、こんもりとした木々の上に見つけた。今日は鳥用のカメラは持ってこなかったので、コンデジで撮ってみた。今日は、紅葉を十分に楽しみ、おまけにオコジョとカヤクグリに出会うことができた。


【出会った鳥・生き物】 メボソムシクイ1、カヤクグリ1、ハシボソガラス1、オコジョ1

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月山・自然博物園’18.5/20

2018年05月21日 | 月山
西川町志津にある自然博物園。月山の中腹に位置し、まだまだ多くの雪が残っており、姥ヶ岳付近では、現在春スキーが営業中である。ここを訪れたのは、3年ぶりだ。このポイントは、雪と新緑と渡ってきたばかりの夏鳥を同時に楽しめるレアな探鳥ポイントだ。


車を降りて、長靴に履き替えて、残雪の上を登っていく。ブナ林に入ると、早速キビタキの声が降ってくる。下の沢の方からは、ミソサザイの声量豊かなさえずりが聞こえてくる。キビタキを撮っていると、やぶからコルリの声が聞こえてきた。声のする方に移動し、やぶの中を探したが、全くもって見つからない。新潟でもそうだったが、ここでも、「声はすれど、姿は見せず・・・。」だ。「仕方がない。声だけでも楽しもう。」ということで、コルリの声をじっくりと楽しんだ。また、ブナ林の小路を進むと、下の沢の方に降りていく道とぶつかった。どっちに行こうか・・・と考えていたその時、1羽の鳥が飛んできて、小枝にとまった。「ヒヨドリか?」と、一応双眼鏡でのぞくと、黒い体に白い眉斑。なんと、マミジロ雄だった。初見の鳥さんだ。あわててカメラを持って撮ろう・・・としたが、飛ばれてしまったぁぁぁ。残念。一瞬の出合いだったが、脳裏にはしっかりとマミジロの姿が焼き付いた。コルリ、マミジロでもう十分だったが、小路脇から聞こえる「ツィー」という金属的な地鳴きが気になっていた。本日の期待の鳥、クロジだ。さえずりを期待してだいぶ待っているのだが、なかなか上に飛び上がってくれず、地面を行ったり来たりしている。そんな中、一度だけ上に上がってくれた。ほんの数秒だったが、証拠写真は撮らせてもらえた。今日は、初見のマミジロ雄にも出合えたし、キビタキは飽きるほど撮らせてくれたし、何とかクロジにも出合えたし・・・と、最高の鳥見となった。来週の探鳥会でも出てくれるとよいのだが・・・。

【出会った鳥たち】 マミジロ雄、キビタキ、コルリ、ミソサザイ、カケス、ヒガラ、エナガ、クロジ



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姥ヶ岳から月山山頂へ’16.8/1

2016年08月16日 | 月山
姥ヶ岳から月山山頂をのぞむ


暑い夏、まだまだ残暑が続きますが、この動画で少しでも涼を感じていただければと思います。

p.s. ただ、この3,40分後に雨に打たれ、かぶだれ状態(びしょぬれ)になったのでありました。
女性と山の天気にはご用心を・・・。変わりやすいので。(^-^;)
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月山姥ヶ岳’15.7/11

2015年07月20日 | 月山
今年の月山は例年より雪が少なく、高山植物の開花が早いと新聞記事にあった。まずは一回、様子を見に行かねば・・・。という事で、この日行ってみた。姥沢駐車場に着いたのは7:30頃だったが、すでに駐車場には車がいっぱい。しかも、関東方面ナンバーがずらり。夏山登山者と夏山スキーヤーでにぎわっているようだ。天気は雲一つない青空だが、風が強い。リフトに乗って下を見ると、シロバナニガナが満開。ニッコウキスゲは咲き終わった感じ。20分ほどで上駅到着。姥ヶ岳斜面には、雪の上を滑るスキーヤーの姿。ただ、この時期にしては、やはり雪が少ない感じだった。その脇をアイゼン(スノースパイク)を着けて登って行った。雪の上が終わり、木道のところに来ると、何と、チングルマが満開!グッドタイミングだった。二週間ほど前、蔵王に行った時は、すでにチングルマの花は終わっていたが・・・。青空の下、岩を覆うように咲き誇るチングルマ、最高!そして、姥ヶ岳山頂に着くと、いろんな花が咲いていた。自分の好きなミヤマリンドウをはじめ、エーデルワイスことヒナウスユキソウ、コイワカガミ、ウサギギク、ニッコウキスゲ、ハクサンチドリ、ヨツバシオガマ、そして、コバイケイソウ。真っ青な空と遠くは鳥海山まで見渡せる景色に、しばしうっとり・・・だった。予定では、のんびと花々と景色を眺めながらお昼を食べて下山するつもりだった。ところが、あまりにも強すぎる風!そして寒さ!一時間居るのが限界だった。楽しみは次回に残し、足早に下山した。鳥で出合ったのは、リフトに乗っているときに聞いた声のみだが、ルリビタキ、ウソ、クロジ。そして、リフト乗り場で繁殖していたイワツバメだった。

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