喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

感動の八幡浜・西宇和中学校総体

2018-06-03 | 感動
 6月2日(土)、平成30年度八幡浜・西宇和中学校総体が開かれた。
四国最西端、佐田岬半島で行われた小さな大会。
夏の県大会、四国大会、そして全国大会はここから始まる。

 3年生にとっては、これが最後の大会。
熱い思いで臨んだにちがいない。


 伊方中学校野球部は、瀬戸球場で松柏・愛宕連合チームと対戦。
合言葉は、「練習は試合のように。試合は練習のように。」

 昨年の新人戦では、5回コールドゲームで負けており、
4月の練習試合でもコールド負け。

 ところがこれまでの結果がうそのようなのびのびとしたプレー。
叩きつけるバッティング。
そしてヒットエンドランがみごとにきまり、1回で2点、2回で1点のすばらしいスタート。



 ベンチも応援スタンドもこれまでにない盛り上がりをみせた。

 先発ピッチャーもねばり強いピッチング。
中盤、相手の魂がこもったバッティングで追いつかれて同点。

 追加点がほしいところへ絶好のチャンスがめぐってきた。
ランナー3塁。
そしてサインは、スクイズ。
決まれば絶対有利。
 低めに入ったボールにバットは空を切った。


 3塁走者がはさまれ、アウト。

 この回に追加点は取れなかったが、7回最終回に執念の1点を追加。
あとはきっちり守るだけ。

 ところが相手のものすごい執念で再び同点に追いつかれ、
試合は延長戦へ。
8回、お互いに0点。
そして最終回9回。



 ランナーが出て追加点をめざしたが、抑えられ、最後の守りに入った。
 9回を一人で投げぬいたピッチャーの球速も落ちはじめ、
そこを逃さず打たれ、塁をうめられる。
満塁で、相手の打球がレフトの頭上を越えていき、逆転サヨナラ。



 選手の目に涙がうるんでいたが、
やりきった思いも感じられた。

 これからの人生で大きな意味をもつ経験となったにちがいない。

 佐田岬半島の小さな学校の大きな夢のある時間だった。


                岬人(はなんちゅう)
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