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ブログ的なアレです。

これぞ大人の対応

2010年01月19日 | 仕事とか堅苦しい話
X さん(某お偉いさん)からの指示で、Y 商品(かなりどうでも良い商品)の資料の翻訳を A さん、B さん、けんた、私の4人で行うことになりました。けんただけ、下知の場にいなかったので申し訳ないのですが、ご理解のほど宜しくお願いします。

というメールが何の前触れもなく会社の先輩から来た。

はぁ?ふざけんなよ?

というのが至極当たり前なリアクションだと思うのですがいかがでしょうか。

っていうか「下知」って。
群雄割拠の戦国時代か。
雑兵か、俺は。



それにしても、ミーティングにも出ていないのに作業依頼するってどういう神経してるんだ。

実はこのメール、他にも腹立たしい要素が多分に含まれている。

詳細は割愛するけれども、X というお偉いさんが頭は良いけれども仕事が出来ないから振り回されることが多いだとか、このメールを送ってきた人がいつも偉そうでイラッとする場面が多々あるだとか、あとは、この仕事、自分が担当している仕事でも何でも無くて、そもそも筋違いな仕事を頼まれていることだとか。

・・・詳細、全然割愛してないけれども。



で、まぁ、どうしようかと色々と考えていた。

本音としては断りたい。自分に全く関係無い仕事をするほど暇じゃないし、しかも一回やってしまうと「次もお願い」的な流れが出来てしまう。だから「やりたくない」。あくまでも自分都合の話で言えば。

ところが、「やらない」の場合、恐らく目をつけられるだろうなと。いや、この X さんには過去何度か(軽く)楯突いているので既に目はつけられているのだと思う。実は X の取り巻きの人たちにも腫れ物を触るような扱いを何度かされたことがあるので、「あぁ、俺って面倒くさいって思われてるんだろうな」というのは雰囲気というか匂いみたいなもので察知はしていた。単なる被害妄想かもしれないけど。そして被害妄想であることを願うけど。

いずれにしても、そういう諸々を総合的に考えると、「嫌われてるんだから、別にどうなってもいいや」とするのか、「嫌われてるから、そろそろ尻尾振っておくか」とするのか、という話になってくる。

あー、どうしよう。



そういえば、うちの父親が昔こんなことを言っていた。

「俺は会社に敵がたくさんいたから、出世するのがすごく大変だった」

どうでも良いのだけれども、うちの父親っていうのは頑固なまでに筋を通したがる人で、筋が通っていなければ誰とでもケンカをしていた。昔、オーストラリアに住んでいるときに、そういうのが理由で(殴り合いまではいかなかったけれども)オーストラリア人とケンカをしてヒヤッとしたことが何度かあった。普通にあり得ない。あとは、父親の会社のパーティーに同行した際に(海外は会社のパーティーに家族を呼ぶことがあるので)、うちの母親が会社の同僚の人たちに「いつもご迷惑おかけしてます」と謝っていたのも子供心ながらに印象に残っている。

いずれにしても、そういう自分の信念を曲げない父親の姿を子供の頃から見て育って、それが若干嫌だったというのもあるのだけれども、やっぱり何だかんだでそれに憧れていたんだろうなと。カッコイイなと。そういうこともあって、社会人になってからは、そういう「筋を通す」というか、まぁ、傍から見ればただの強がりだったんだろうけれども、そういうアレをやろうとしていた節はあって、で、アレヤコレヤと色々とやったのだけれども、詰まるところ思ったのは、「俺は父親みたいにはなれないな」と。何だかんだで臆病なので。父親みたいな腹の括り方はできんわー。実際に働いてみてよく分かった。



で、話は戻って、例のお偉いさんと先輩のアホな依頼をどうするか。
腹据えて断るか、尻尾振るか。
6:4で「やる」かな・・・。

というのを 5分ほど考えて、迷った挙句、会社の同期のナナミー(塩野七生愛読者)に相談してみた。

ちなみにナナミーの特技は「面倒くさい仕事から逃げること」。
名言は「完流し(全てスルー)」。

で、試しに状況を説明してみると、やつは即座にこう返してきた。

かわせ。柳のようにいなせ。

なるほど。
・・・でも、どうやって?

次に何か言われるまでは何もしないで、もし何か言われたも「え?そんなのあったんですか?忙しいからメール見落としてました。今も忙しいんで、それやるの来月でも良いですか?あははー」で逃げ切れ。とことんしらばっくれろ。

なるほど、そう言われてみれば「作業を断る」も「折れて作業をする」も共に「前に進む」ことを前提としていた。そこでの「前に進まない」という選択肢。その発想はなかったわー。人としてはかなりダメだけど、今回の件に限っては素晴らしい。模範解答だ。

と、思いました。

そう考えると「いかにマジメに仕事をやらないかをマジメに考える」というのも、処世術の一つとしては検討する余地はあるんだなとマジメに痛感した次第です。

世の中、色々とアレはあるもんですねー。


コメント (3)
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