that blog-ish thingy

ブログ的なアレです。

理想と現実のギャップ

2006年03月22日 | 仕事とか堅苦しい話
昨日のBLOGでも紹介した「notファッキン外人」と、例の「ファッキン外人」とボクの3人で仕事の話をしていたのですが、へこんだというか、無力感を感じたというか、まぁ、テンションがかなり落ちてます。
別に何を言われたわけでもないし、自分がヘマしたとかでもないし、ましてや外人がムカツクとかでもありません。うまく説明出来ないんですが、理想と現実のギャップに直面して、ゲンナリしたというかなんというか。



あくまでも一般的な話なのですが、弱肉強食、食物連鎖みたいなのはどこにでも存在していると思うんです。
それがビジネスであれ、政治であれ、個人レベルの話しであれ。

何を言っているのかというと、少なくともビジネスの世界において食物連鎖のトップに立つのは「権力者」。金や予算を握っている人(e.g.お客様)、人事権を持っている人(e.g.上司)、能力がある人(e.g.業務を知り尽くしているキーマン)などなどの事を指しているつもりです。

さて、原則、この「権力者」は絶対的な存在であり、良くも悪くもその人たちがヒエラルキーの頂点にいるからこそ、始めて組織というものが成り立つわけです。

ただ、問題なのはこの「権力者」の采配の如何(いかん)によって、良いものも悪くなるし、悪いものが良くなるということ。歴史的に見ても、やはりこれは顕著ですよね。

・孫権の善政 vs 董卓の悪政
・武田信玄の王道 vs 織田信長の覇道

なんというか、回りくどくなってきましたけど、要はそういう「抗えない権力」というか「見えない壁」にぶつかって、恐ろしいまでの無力感に駆られたというわけです。



さっきの外人たちとの話しに戻ると、アジア(日本含む)とWest(アジア以外)の仕事に対する考え方が全く違うということが一つの問題として挙がっていました。

これは、単純に「仕事のやり方が違う」という話しだけではなく、組織の成り立ち、信頼関係の構築の仕方、ひいてはその国の歴史や文化などもまるっきり違うわけなので、その結果、(日本含む)アジアの人たちにしてみれば、West的なやり方が「異質なもの」として映り、仕事を必要以上に複雑化させてしまったりする、という話しです。

まぁ、そんなわけで、West的なやり方をアジアで浸透させようとすると、アジア各国のLocal権力者が、あの手この手でそれを阻止しようとしたりだとかするわけで、外人曰く「中国のビジネスとか、ホントに大変で、あいつら、笑いながら人を刺すようなことを堂々とするんだよね」だそうです。

要は「権力を覆す事が出来ない、理想を現実にする事が難しい」ということです。

まぁ、その手の話はゴマンとあるわけで、なんだかそういう話しを聞いていたら、「自分の周りでも思い当たる節は結構あるなぁ」なんてふと思ったりしたわけです。

例えばなんですけど、もう、アホな外人がすごく多いんですよね。
自分の保身・利益・評価しか考えてなかったりだとか、「本当に良いビジネスを提供する」なんてことは二の次なやつらも多いですし。
まぁ、別に外人に限った話しじゃないのかもしれませんけど。

話しの収拾がつかなくなってきたので、一度まとめると「実権を握っている人たちの影響は思いのほか大きい」ということです。



で、そうなると「じゃあどうする?俺はどうしたい?」っていう話しになるんです。

この理想と現実のギャップに苦しむというのは、誰もが一度は通過する禅問答みたいなものなのでしょう。で、その無限ループのはけ口が「まぁ、仕方ないよね。そういうもんだし、給料もそれなりにもらってるし、そうやって割り切るしかないよね」だったりすると思うんです。

でも、なんとなくそれが出来ないんです。
なんというか、納得いかないんです。
現実が厳しかったとしても、なんとかしたいんです。

そんなわけで、今まで散々色々と抗ったりだとか、自分の中での筋を通そうとしたりだとか、「お前は頑固だ!生意気だ!」って怒られたりだとか、それこそ外人とケンカして「今日は"Fuck!"って何回言ったかなぁ」だったりしたわけです。

とりあえず何かをしよう。
何かを変えなくちゃ。
やるだけやってみなくちゃ。

そんな気持ちが、どこかで漠然ながらも沸々としていたんです。

でも、もうダメなんです。
そろそろくじけそうなんです。
ちょいと例えが極端だとは思うんですが「道具も持たずに全裸で冬山に登ろうとしてた」みたいな感じなんです。

今までの「抗い」だとか「筋を通す」だとか「生意気な発言」なんていうのも、前述の「権力」の前では、所詮、ちっぽけなノイズだったというか、独りよがりだったというか、ムダな抵抗だったというか、「あぁ、まだ釈迦の掌なのね」みたいな。

で、そういう事に改めて気付くと、とてつもない無力感というか、脱力感というか、やるせなさというか、そういう「もやもやしたアレ」に悩まされたりするわけです。



まぁ、そんな感じなんです。
へこんでます。

ただ、冷静に考えてから思ったのは、先日のBLOGでも書いたことなんですが「悔いが残らないように、今出来ることは精一杯やってやろう」ということ、あとは「自分を信じる」ということでしょうか。

こうやって今やるせなさを感じるのは、自分に実力や経験が足りないから。
人間としての、仕事人としての幅がないから。
もう、これはどうしようもないですよね。
悲しいけど、焦ってもどうにもならないですし。

ただアレなんですよね。
今までもそうだったように、経験を積めば、色々なカードが切れるようになるし、高い壁も乗り越えられるようになる。だったら、今出来ることを精一杯やって、成功も失敗も、酸いも甘いも経験して、人としての幅を広げて、その時にもう一回頑張ればいいんだ、と。

あとはやはり「自分を信じる」ということ。

劉備玄徳が、特に武勇や知略に長けていたわけでもなく、もどかしいほどのヘタレだったにも関わらず、あそこまでの地位を確立出来たのは、天の意志(目に見えない何かの力や流れ)、地の利(優秀な人材の力)などもあったのかもしれませんが、本質的な部分としては、労わりや慈しみの気持ちを忘れずに、自らのポリシーである仁義や道理を貫き通した結果なんじゃないかと思います。

やはり、人間一人で生きていく事は出来ませんし、周りの環境や人など、外的な部分から受ける影響は大きいとは思いますが、でも、自分を信じて自らを鼓舞することは重要なんだと思いました。



そんなわけで、へこんだり少し立ち直ったり、「でもなぁ・・・」とまたへこんだりと、色々と多感なお年頃な今日この頃なんですが、とりあえずは今出来ることを精一杯やって、苦しみながら少しずつ前に進もうと思いましたとさ。

おしまい。

コメント (6)
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