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that blog-ish thingy

ブログ的なアレです。

Northampton

2009年12月24日 | ロンドン探訪
いまさらですが、再び週末の話。

Northampton(ノーザンプトン)にある革靴ファクトリーに行こうという話になりまして、何でこんな朝早くに起きなくちゃいけないんだとは思いつつも行ってきたわけです。週末は午前中しか開いてないらしいので。



というわけで、目指すはJohn Lobb(ジョン・ロブ)、Crockett & Jones(クロケット&ジョーンズ)、Church(チャーチ)の靴ファクトリー。



このノーザンプトンにある革靴店は、アウトレットではなくて工場の直営店的な扱い。高級ブランドの靴が相当安く売られているという点ではアウトレットとは変わらないのだけれども、それぞれの工場がノーザンプトン地域内にバラバラに点在しているという意味では、アウトレットのように色々な店が一箇所に集まっていないという点が挙げられます。つまりは、車で行かないと工場間の移動が難しいという話です。

前置きはこのぐらいにして、M1高速道路を北にしばらく走らせると、一面の雪化粧。
ロンドンでは雪積もらなかったのになー。





で、男3人で、何を話したのか覚えてないぐらいくだらない会話をしながら到着。
まずはJohn Lobbの工場。





閉まっておりました。



雪のせいか。



そりゃー、こんな状態だったら閉めるよな。



というか、日本だったら天気云々関係無く開けるとは思うんだけどなー。



となると、他の店もアウトなのか?という疑問が沸いてくるわけなんですが、まぁ、ここまで来ちゃったわけだしダメ元で、というわけで、車を走らせること5分。今度は Crockett & Jonesへ。





こちらは開いておりました。
コンクリート打ちっぱなしの店に、靴が無造作に並べられておりました。



で、色々とお買い上げ。具体的な値段はともかくとして、いずれも日本の 1/3~1/4 ぐらいのお値段。ありえんぐらいに安い。そういえば「Northamptonに行けば誰か知り合いに会う」ぐらい日本人が多いと聞いていたのだけれども、確かにこの値段だったら誰でも行くと思う(誰とも会わなかったけど)。



ちなみに、支払いをしているときに気付いたのですが、ここではJCBのカードも取り扱っています。



何でこんな話題をわざわざ取り上げたかというと、イギリスではJCBのカードは基本的には使えないから。というか、よっぽど日本人観光客が多いところじゃない限りは、JCBを取り扱っているところはほとんど見たことがありません。イギリスのみならず、世界どこでも。



まぁ、そういうわけで、Crocket & Jonesに引き続き、Chuchにも行きましてですね、おかげさまで良い買い物が出来たわけです。



特に真ん中のCrocket & Jonesの茶色の革靴は大掘り当てもの。
茶色ってのは、色が難しい(スーツに合わせるのが難しい)ので、あんまり持っていなかったのですが、派手でもなく地味でもない色が見つけられたのでホクホクしてます。



というわけで、最後にオマケ。
Crockett & Jonesにて。



自分の履いてたスニーカーです。
汚ねーなー。

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UGG Australia

2009年12月22日 | ロンドン探訪
昨日に引き続きBicester(ビスター) Villageというアウトレットの話をしましょうかね。





多分、誰もあんまり興味無いとは思うのですが、戦利品を一応報告しておくとですね、



Fred Perryのボストンバッグと、Monclerのジャケットです。
お値段は秘密ですが、相当安いです。
日本の1/4ぐらいのお値段でございます。



で、そんな自己満足的な話はさておき。

アウトレットをぶらぶら歩いていると、長蛇の列が出来ているお店がありまして。



UGG。
なんだ、UGGって。
上島ゴーヒーガンパニーか。

あ、最近流行ってるムートンブーツのブランドなの?
・・・えぇ、ロンモチ知ってましたよ。

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ドゥカートを見に行く

2009年12月17日 | ロンドン探訪
日曜日の昼間に会社の忘年会が行われたわけですが、忘年会が終わって、よし帰ろうかと思っていると、会社の同期の塩野七生信奉者(通称ナナミー、今勝手に造りました、語尾は上げてください)が「大英博物館に行ったことが無いから行こう」とダダをこねるわけです。忘年会で疲れていたこともあり、正直、あんまり乗り気ではなかったのですが、ドゥカート(ヨーロッパで流通していた金貨)を見たいという思いに駆られ、まぁ、だったら行ってやらんでも無い的なサムシングにより、大英博物館に行ってきたわけです。



で、このナナミー、というか自分が塩野七生を読み始めたのはこいつの影響によるところが大きいのですが、いずれにしても、その歴史・民俗学オタクな彼がですね、イタリア云々に限らず、北欧がどうのこうの、ケルトがあーだこーだ、ローマがアレでギリシャがコレだと色々な薀蓄と共に解説をしてくれるのでそれなりに楽しめたわけです。

ついさっきまで「めんどくせーから行きたくねー」だとか文句を言っていたくせに、行ったら行ったで何だかんだ楽しいのです。そういうもんですよね。自他共に認める気分屋だし仕方が無い。



まぁ、そういうアレやコレや・・・は無かったけれども、大英博物館を練り歩いていると、個人的なお目当て品だったドゥカートを発見。



ドゥカートは要するにヨーロッパで流通していた金貨のこと。言うなれば「ユーロ」みたいなもの。

Wikipedia:Ducatと、塩野七生「海の都の物語 - ヴェネツィア共和国の一千年 - 2巻」によると、ヴェネツィアによる金貨が発行される前に、1251年にジェノヴァによる「ジェノヴィーノ」金貨が発行され、翌年には、フィレンツェにより「フィオリーノ」金貨が発行されていたとのこと。

ちなみに、その当時のヴェネツィアは、既に流通貨幣として銀貨を使っていたことに加えて、アレやコレやの色々な政治的な理由により、金貨の製造にはあまり熱心ではなかった。ただ、フィオリーノ製造の約30年後の1284年に、時のヴェネツィアのドージェ(元首)、ジョヴァーニ・ダンドロによってヴェネツィアンドゥカートが発行されたそうな。なお、この初版ドゥカートの表には、聖マルコ寺院の前でひざまずくドージェが描かれており、裏にはキリストが描かれているとのこと。まるでヴェネツィアお得意の政教分離を象徴しているかのよう。

そう言えばこのドゥカート、というか金貨は、ジェノヴァやフィレンツェでも製造されていたのだけれども、多分ミラノでも発行されていたんじゃないかと。というのも、さっきの写真にあったドゥカートのモデルになっているのが、15世紀・16世紀にミラノを支配していたスフォルツァ家の人々なので。ちなみに右端のコインはルドヴィーコ・スフォルツァ(イル・モーロ)。チェーザレ・ボルジアとも因縁深い人。



そんなこんなで、話を戻してヴェネツィアのドゥカート。
塩野七生「海の都の物語:2巻」によると、

「ドゥカート」と呼ばれるヴェネツィアの金貨は、重さでは三・五グラムと、「フィオリーノ」と同じだが、「フィオリーノ」が十八金であるのに反し、「ドゥカート」は二十四金であり、純度に至っては0・九九七という、まったく純金と言ってもよい純度を誇っていた。しかも、一二八四年に造りはじめてから、一七九七年のヴェネツィア共和国の滅亡に至る五百年間、その純度を保ち続けたのである。

要するに、常に純度の高い金貨を鋳造していたから、貨幣としての信用度合が他国のそれと比べて高く、流通量も多かったと、そういうことです。



さて、趣向を少し変えて。

ちょいとうろ覚えなのですが、1ドゥカートは今の10万円相当だったとどっかで書いてあった気がします。いや、6万円だったかな・・・まぁ、いいや、計算がめんどくさくなるので便宜上10万円とします。

さて、並牛が1杯380円だとすると、1ドゥカート = 並牛263杯という計算になります。1日3食並牛を食べたとして、約88日、つまり2ヵ月半は食いつなげるという計算になるわけです。そうやって考えると、1ドゥカート、結構すごい。玉子や味噌汁はつかないけれども、それでもすごい。



さて、ドゥカートの話はもう散々書いたので、最後に少しだけ銀貨の話を。

日本で大判小判以外に銀貨が流通していたのと同じように、ヨーロッパでも銀貨が流通していたわけです。そりゃそうだ、並牛食べて、支払いを1ドゥカートなんかで済ませたら、お店に怒られますからね。

そういうわけで、大英博物館に陳列されていた銀貨には、時のヴェネツィアのドージェ(元首)の肖像画が彫られていたのでした。



ドージェしか被れないコルノ(金の帽子)を被っております。



以上、一部の人にしか興味を持ってもらえないであろうアレ的なサムシングをお送りしてきましたが、アレ的なサムシングだけだと面白くないので、ついでにこれも掲載しておきます。再びコインですが、絵柄がジョジョ第3部のタロットっぽくて良いなと。





果たして荒木飛呂彦が、こういうのを元にデザインをしたのかどうかは分からないけれども。

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All Black vs Barbarians

2009年12月07日 | ロンドン探訪
ご無沙汰しております。
色々と忙しくてブログ更新してませんでした、すいません。

さて、先日、Twickenham(トゥイッケナム)スタジアムに行きラグビーを見てきました。
All Blacks vs Barbarians(オールスターチーム)戦です。



男塾名物『羅惧美偉』
その起源は遠くヨーロッパ中世ラグビー発祥の地イギリス・イングランド地方にあるという。その頃、王侯たちの間でラグビー(その原型というべきか)のチームを持ち、競い合う事が流行し、自分のチームを強くする為にそのような残虐な練習方法がいくたびか行われたと記録にある。

民明書房刊『ヨーロッパ中世スポーツの起源』より




そんなどうでも良いアレはともかく、この日のメインの一つは All Blacks の生ハカを見ること。



Wikipedia:ハカ

ハカ(Haka)は、マオリの民族舞踊。本来はマオリの戦士が戦いの前に踊るものであり、手を叩き足を踏み鳴らして叫び、自らの力を誇示し、相手を威嚇する。現在では国賓を歓迎するために行われるほか、ラグビーニュージーランド代表チーム(オールブラックス)やニュージーランドのプロラグビーリーグで試合前に行う。英語でウォークライ(War Cry)とも言う。ニュージーランドマオリ(ネイティブ・ニュージーランダーの代表チーム)が行ったことが起源で、ニュージーランド代表へと受け継がれた。パシフィック・アイランドのチームにも、それぞれのウォークライがあり、トンガ、サモア、フィジーの各代表チーム、3カ国の選抜チーム、パシフィックアイランダースも独自のウォークライを持っている。 トンガのものはシピタウ、サモアのものはシヴァタウ、フィジーのものはシンビと呼ばれる。

All Black's Haka (Good quality)


というわけで、生ハカを見れて大満足。



ちなみに、この「ハカ」、ある種、儀式的に行われている側面もあるのだけれども、国の威信がかかる国際試合になると相手国もそれなりの返し方をしてくることがあるわけです。

これは対イングランド戦。
ハカを掻き消すが如く、イングランドサポーターが応援歌である "Swing Low, Sweet Chariot" を熱唱しているわけです。
心なしか、ニュージーランドのハカも気弱な感じがします。

720p HD. Rugby. All Blacks haka. Press "watch in HD"




あとは、この Wales戦。
この睨みの利かせ合いは、理屈抜きでカッコイイ。

Wales vs New Zealand November 2008 - Haka and Welsh response [Full Length] (High Quality)




ということを踏まえてラグビーを見てきたわけなんですが、ラグビーをご存知ない方のためにものすごく乱暴にルールを説明しておくとですね、「前に投げることなく、相手陣地にボールを持っていく」というゲームです。

我ながらものすごく大雑把な説明ですが、概ね間違ってもいないと思います。



昔、オーストラリアにいたときにお遊び程度にラグビーはやっていたのでルールは何となく知っていたのですが、一緒に行ったラガーマンが細かいルールの説明(反則後のスクラムを組む・組まないの判断ポイント)や、知る人は知っている見所(俯瞰的に見た方が楽しめるだとか、結局は数の論理だとか)を解説してくれたので、ものすごく楽しむことが出来たわけです。

ちなみに、試合は Barbarians 25-18 New Zealand で Barbarians が勝ちました。南アの Bryan Habana が3トライ決めてました。

実は後になって知ったのですが、1973年から All Blacks がずっと勝ち続けていたらしく、Barbarians の勝利は36年ぶりの快挙だったらしいです。そんな歴史的な瞬間に立ち会っていたとは露知らず。



試合後に、解説をしてくれていたラガーマンと交わした会話。

け「いやー、面白かったな!また連れてきてくれよ!」

ラ「おぉ。俺もラガーマンとして日本のラグビー人口を増やさなくちゃいけないからな。2019年のワールドカップも日本で行われることだし」

け「そんな重責背負ってんのかよ・・・ちなみに日本のラグビー人口ってどのくらい?」

ラ「知らないけど秩父宮が2万人ぐらい入るから、年間総動員数は10万人ぐらいじゃない?」

け「・・・ってことは何だ。Twickenham スタジアムが Max 8万人強収容出来るから、日本のラグビー人口は Twickenham での国際試合一発分ってことか」

ラ「いや、10万人は間違えた。20万人ぐらいかも」

け「・・・20万人だったとしても Twickenham 3回分ぐらいだぞ」

というわけで、2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップに向けて、ボクも日本のラグビー人口を増やすべくアレを色々と頑張らないこともないこともないような気がしないでもないぞ!と力強く思った次第です。

以上を踏まえて、皆さんもアレを色々とよろしくお願いします。

コメント (2)
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オモチャ

2009年11月30日 | ロンドン探訪
愛車のミニクーパー。



計器がオモチャみたいで、狭くて、馬力もなくて、燃費も悪いけれども、良い車です。

コメント (7)
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