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that blog-ish thingy

ブログ的なアレです。

オズのサラリーマン

2010年03月17日 | 仕事とか堅苦しい話
異国の地に飛ばされて、仲間と出会い、困難な状況を切り抜けて、そして最後には故郷のカンザスに帰る・・・というのはフィクションの中の話であって、現実は銀の靴の踵を叩く直前に竜巻に飲み込まれて、再び異国の地に飛ばされるというのがオチ。

ただ、今はそんなことを忘れてしまうぐらいに刺激的な毎日を過ごせているわけです。

脳みそがタップリ詰まった仲間。
強いハートを持った仲間。
勇気の固まりのような仲間。

そういう人たちと、意識がふきとんでしまいそうなプレッシャーの中で、グワーッと仕事を進める毎日。
とても充実してます。

なので、いずれは竜巻から放り出されて、異国の地で黄色いレンガの道を再び歩くことになろうとも、今はこの混沌とした状況に揉まれながらいけるところまでいってみようかなと。

そんなことをふと思ったわけです。


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溜め息貯金箱

2010年03月10日 | 仕事とか堅苦しい話
会社の真向かいの席に、関西人風のイギリス人のオバチャンが座っている。
いつも大声でギャーギャー喚きながら絡んでくるので、場面によっては少々面倒。
でも、どこか憎めないので、話し相手になってやらないこともないこともなくてよ。

そのオバチャンが最近よく溜め息をつく。

これがカワイイ女の子の桃色吐息なら文句は無いのだけれども、残念ながら目の前から吐き出されるブレスは禍々しい灰色吐息。
なので、最近は負のブレスにまみれながら仕事をしている。
ちょっと迷惑。



そういえば、神戸時代に「溜め息貯金箱」というものが設置されたことがあった。
自分があまりにも溜め息をつくので「1溜め息 = 10円」というルールが設定されたのだった。
で、ある程度貯まったら、そのお金をみんなのおやつ代に充てることになっていた。

そうやって考えると、あの頃はみんなで仕事を楽しんでいた気がする。
溜め息ですらイベントとして楽しんでしまうような雰囲気があった。

ということを思い出しながら、あの関西人風のイギリス人のオバチャンに、同じような優しく懐の広い心遣いが出来ないものかと考えていた。

うーん。
色々とアレだな・・・面倒くさそう。

というわけで、オバチャン、頑張れ!


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最終的には神聖ローマ帝国のフリードリヒ2世の話をしたかったんです

2010年03月05日 | 仕事とか堅苦しい話
会社でたまたまナナミー(塩野七生作品の愛読者)の隣に座ることになった。
で、何でかは忘れたけれども、Zガンダムの話になった。

け「やっぱ俺はファだな」

ナ「俺はセイラさんだな」

け「それ、Zじゃない」

というやりとりをしたのだけれども、そんな話はどうでも良い。
(じゃあ書くな)



そこから何の話をしたのかは覚えていないけれども、何故か最近読んだ本の話になった。

自分はつい先日、藤沢周平の「用心棒日月抄」を読み終えたばかりで、それが最近読んだ時代小説の中でかなり秀逸だったこともあり、それがいかに良いかを熱っぽく語ってはみたものの、ヤツの琴線には触れることなく空振りに終わった(というか、単に自分が説明下手というだけの話)。

するとあやつ、「俺はコレ」と言いながら、おもむろに一冊の本を取り出した。
「マホメット (講談社学術文庫) 」だった。
相変わらずコアな本ばかり読みやがる。



という話を皮切りに、小難しい話をダラダラしようと思っていたのです。

「宗教という相対的な観念と、絶対的な現実が交わると歪みが起きる」だとか「イギリスってのは階級社会みたいなものが相変わらず残ってて、やつらの小さな世界で培ったエゴを押し付けてくる、しかも悪気なくやるからタチが悪い」だとか。

で、最終的には「神聖ローマ帝国のフリードリヒ2世は武力を用いずにイスラムとの融和図ったんだぜ!歴史上の人物を参考にするなら、こういう人にスポットライト当てようぜ!」という話をしたかったのですが、そこに繋がるまでの文章がものすごく冗長的になってしまい、「これ、誰もちゃんと読まないだろうな」ということに気付き、諦めました。

というわけで、スーパー尻すぼみな感じで終わりますが、色々とアレを察して頂ければ幸いです。

・・・ちなみに話戻りますが、ルー・ルカも良いと思います、ZZだけれども。


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葛藤

2010年02月25日 | 仕事とか堅苦しい話
ベランダに出て、タバコに火を点ける。
煙を大きく吸い込んで深呼吸。

「・・・何だか色々とめんどくせーなー」

ここ数日、何をするにしても気だるくて何もやる気が起きない。
たまにやってくるバイオリズム的なアレ。

というわけで、ちょっと愚痴らせてください。



今、一番面倒くさいなと思っているのが以前にも書いた自分のキャリアについて。
正念場だから本当はマジメに考えなくちゃいけないんだけれども、だったとしても面倒くさいんですよね、今は。

キャリアという側面だけで見れば、今が過渡期で自身の成長を一番実感出来ているので、そういう意味合いではあと半年でも良いので今の仕事を続けたいかなと。

もう一つの理由は、今自分が抜けたらイギリスの上司が業務量的な意味合いで大変な目に合うだろうから。とは言いつつも、自分が抜けたところで、そういうのは得てして「どうにかなるもの」だろうし、後々になって「もう落ち着いたからいいや、ありがとね」と簡単にポイ捨てされる可能性も(特にイギリスでは)あり得るので、そういう意味でも過大な責任感は持たないようにはしているんですが。



日本に帰るという選択肢も悪くは無いのだけれども、まぁ、何となく気が進まないわけです。日本の上司に「ボクが何をしたいかは一旦置いておいて、帰国したら何やったら良いですか?」と聞いたところ、短期的な役職は用意されていたのだけれども、中長期的なそれはボヤッとしていて。うーん、この調子だと、帰国しても暇を持て余す日々過ごすことになるか、自分で仕事を見つける日々になるかもなー、なんて漠然と思っていたりするわけです。まぁ、日本での仕事ってのは得てしてそういうものだから、仕方無いのかなと割り切っている自分もいるんですが、いずれにしても、「うぉー!すげー帰りたい!」という具合にはならないわけです。



で、書いてて思ったんですが、今のところかなり他力本願なんですよね。「誰かが自分を幸せにしてくれる」という他人任せみたいなものがどこかにある、というか大分ある。

ただ、じゃあ、何かやりたいことがあるかと言われれば・・・無いんですよねぇ、今は。
本当は「海援隊作るぜよ!」みたいなことを言えたら良いんですけど、このままだと岡田以蔵みたいに誰かを妄信して朽ち果てるみたいなことになり兼ねない。それはちょっと勘弁。



まぁ、でもね、下らないというか、漠然としたアレなんですけど、やりたいことはあるんですよ。
イギリス人たちから「あいつはマジですごいよ」と言われるぐらいにはなりたいんですよ。これが出来たら、もう別にどこに行っても良い。イギリスに留まる理由はあんまり無い。

で、今気付いたんですけど、こういうのって「ある程度の満足レベル」に到達すると、自分がやりたいことって言うのが自ずと見えてくるような気がするんですよ、過去の経験上。「よっしゃ!次はこれやってやるぜ!」みたいなのが。そう考えると、今はすごく中途半端なところにいるんでしょうね。まだやれることがたくさんあって、やり遂げていないから、次にやりたいことだったり、やるべきことが見えていないというか。

そういうこと・・・なのかなー。



あと考慮すべきポイントがあるとすれば、仕事以外の面。

漠然と日本に帰りたいなとは思っているんです、最近。
温泉に行きたいし、旨い寿司食いたいし、大野雄二のライブ行きたいし、会いたい人もたくさんいる。

まぁ、一時帰国すれば済む程度の話なんで、実は動機としては弱いんですよね。
どっちかと言うと、一時的な衝動。

あとは結婚とかね。
やはり絶対的な母数がイギリスと比べて全然違うので。
ただ、こればっかりは縁モノですし、帰国したからどうこうという話では無いんですよね。



という感じで、伸るも反るも理由があり過ぎて、色々と悩んでしまうわけです。
ただ、やっぱりイギリス人たちに「あいつはスゲー」とは言わせたいので、そういう意味ではもうちょっとだけ残りたいかなー。

ま、こうやって話をしている時点で、自分の中で答えは既に出ているんでしょうね。

頑張るかなー。
面倒くさいけど。


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哀しみを帯びた嘆息

2010年02月19日 | 仕事とか堅苦しい話
「何で仕事をしているか分からなくなってくるのよね」

哀しみを帯びた嘆息が、薄紅の唇からポロッと零れ落ちた。

とりあえず、この手の話は聞きに徹するに限る。



「何かゴールがあると良いんだけどねー」

明るく振舞ってはいるが、相当に思い詰めている様子だ。
どうするかな。

ただ、ふと思う。
ゴールを設定するのはそんなにも大事なことのだろうか。

ゴールがあるに越したことは無い。
だけれども「ゴールが無い = 悪」というわけでもないような気がする。
ゴールが無いからこそ見えてくるモノもあるわけだし。

まぁ、そんなことを伝えたところで、何のアドバイスにもならないので、黙って相槌を打ち続ける。



「けんたくんは何で仕事をしているの?」

むー。

仕事における目標は、ある、ような無いような。
ただ、それは誇大妄想じみているし、確実に100%達成出来るような性質のものでも無い。
なので、「ゴール」という代物ではなく、何となく「想い」みたいなモノなんだと思う。

それとなく説明をしてみるものの、ただ、この手の話はあまり人に伝えるべき代物ではないなと、話をしてからちょっと後悔した。



「ロンドン駐在が決まった時に、当時付き合ってた人と結婚をするという選択肢もあったの。だけど、私はキャリアを選んでしまったのね。仕事で希望が見えない今、都合の良い言い分かもしれないけど、『あの時結婚していたらどうなっていたんだろう』って思ってしまうのよね」

いつも気丈にスマートに物事に取り組んでいる彼女に、意外な人間らしさを垣間見た。

それにしても、パラレルワールドの住人からしてみれば、今の我々の生き様というのはどういう風に映るのだろうか。

あの時、浮気を許してあげられていたら今頃は・・・。
あの時、フィリピン出張に行ってなければ今頃は・・・。
あの時、彼女の生い立ちを受け入れられる度量があれば今頃は・・・。

ただ、人生における選択というのは完全なトレードオフ。
何かを選んで何かを得たとしても、それを選ばなかったことによって得られた何かもあったはず。

と、頭では分かっていても、やっぱり考えてしまう。



「こういう辛いときって、家庭だとか彼氏だとか、そういう頼れる人やベースとなる場所が欲しいのよね」

家庭や彼氏(彼女)がいるから頑張れる、というのは分かる。
自分も喉から手が・・・どころか既に肩が出ているぐらいに家庭や彼女を欲しいと思っている。

ただ、パートナーがいたからと言って、仕事上の問題が解決されるわけではない。
心の支えがあったとしても、骨折しながら歩けるわけじゃない。

加えて、この二つを混同してしまうと、より自分を追い詰めるような結果にすら成りかねない。
これは怖い。



「ねぇ、私さ、どうしたら良いと思う?」

むっ・・・来たな。
傍観者を決め込むか、当事者になるべく腹を括るか。

ここにまた一つパラレルワールドが出来上がった。



「あ!ごめん!仕事が忙しくて、今日がバレンタインだってこと忘れてた!」

日本だとバレンタインはビッグイベントだから、男も女もついつい意識してしまうのだろうけれども、イギリスは全くそういう「騒ぎ」が無いから忘れがちだ。むしろ欧米では、男性が女性にプレゼントを贈るというイベント。巷で大騒ぎをしないのも、それが理由なのかもしれない。

ただなー。
そうは言っても義理チョコぐらいは欲しかったなー。

哀しみを帯びた嘆息が唇からポロッと零れ落ち・・・そうだったけれども、グッと堪えた。


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