西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

ブラームス「ホルン三重奏曲」

2007-12-07 08:21:08 | ロマン派
今日は、ブラームスの「ホルン三重奏曲」が初演された日です(1865年、カールスルーエ)。
1865年の2月に、ブラームスは母を亡くし、ホルン三重奏曲の直前に完成されたチェロ・ソナタ第1番とともに、母の死がこれらの曲には歌われているという。またそれはこの頃作曲が進められていた大作「ドイツ・レクイエム」にも言えるだろう。
ブラームスは、管弦楽曲が割りと少ない代わりに、室内楽曲は様々なジャンルに富み、数多く遺されている。LPによるブラームス全集を購入した時、歌曲と共に室内楽集が一番枚数が多かった。その中で、ホルン三重奏曲はというと、この1曲だけである。
ホルンを用いた3~5重奏曲は、どんな作品があるのだろう。ブラームスは、他にない。モーツァルトには、ホルンを含む五重奏曲が2つあります(K.407、452)。ベートーベンにも、モーツァルトのK.452と同じ編成の五重奏曲が1曲あります。クラリネットと弦を組み合わせたものは、結構あるように思いますが、やはりホルンは少ないのだろうか。ピアノと組み合わせたホルン・ソナタには、ベートーベンの若いころの作が1曲あります。しかし、他の作曲家を見てもこれさえもあまりないようですね。多くの管楽器を取り上げたサン・サーンスにもないし。ただ「何でも屋」のヒンデミットにはやはり1曲ホルン・ソナタがありました。

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