西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

「熱狂の日」音楽祭2013見聞記(その2)

2013-05-05 20:56:49 | 音楽一般
今年の音楽祭は3日とも好天に恵まれました。今日も実に多くの人が来ていました。

今日は最初に有料コンサートを聴きました。レジス・パスキエ氏のバイオリンとアンヌ・ケフェレック女史のピアノによるフォーレとサン・サーンスのバイオリン・ソナタのともに1番です。とても良かったですね。フランス音楽の真髄と言ってよい2人の作曲家の作品をフランスを代表する演奏家による演奏ですから、まさに「至福の時」にならないことはないでしょう。5年前に「熱狂の日」音楽祭で幸運にもケフェレック女史のサイン会があり、購入したCDにサインをしていただきました。その時写真も撮らせていただき、ともに、ここに載せました。たまたまサイン会に遭遇し、演奏は聴いていませんでした。だから次回は演奏会に行こうと思いながら、ずっとそのままだったのです。今回やっと聴けました。しかもフランス音楽史の中で代表作と言ってよいバイオリン・ソナタ2曲ですから、本当に記念となるコンサートでした。

昼食後、再び会場に入り、ピアノ連弾やビゼー「アルルの女」、それとRolandの演奏会、これはフルに20分ほど、を聴いて会場を後にしました。

親に連れられた小さな子なども多く見かけて、こういう子たちは実に幸せだなと思いました。聴いたことなど覚えていなくても、心のどこかにその種子が植え付けられることでしょう。それが何かのはずみで大きく開花するのではと思うのですね。クラシック(古典)音楽とはそういうものだと思っています。