けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

C1へ向けて出発します。

2009-09-24 13:57:55 | チョーオユー
けんけん@ABCです!

今日もさわやかな天気です。

メインフォトは、フライングして出発する3人。左からセッちゃん、エンジェルF、クリちゃん。

昨夜クリちゃんが3時ころに眼をさまして外を見たら、
チョーオユーのC3から山頂へ向けて、ヘッドランプの灯りが繋がってたそうで。
この秋の初登頂者が本日でたのだろうと思います。

メテオテックラボの猪熊君の予報では、
27日までは好天も続きそうなので、どんどんと登頂者が出るでしょう。

私たちのお隣には、埼玉岳連のチームが来ていて彼らも元気。
ロールワリンのペンバギャルツェンとダワがサポートしています。
明日から登頂の日程に入るので、良い天気に恵まれるでしょう。

しかし、AG隊は焦らずに高度順応を重ねます。

本日はC1へ移動。
メンバー達には、6450mでの宿泊を経験してもらいます。もちろん無酸素で。
シシャパンマの登頂者であるフランク政木以外は、初めての睡眠高度となるでしょう。

セッちゃんだけが、少し咳をしていますが、それ以外のメンバーは元気そのもの。
ネパール時間、朝の9時にミズキを先頭にのんびりと出発していきました。

いろんな想いを胸に出発する。オヤジチーム。左から、ナカヤン、ミズキ、荻パパ、フランク。


明日は、いよいよピッケル、アイゼン、ハーネスなどの高所用の装備を身につけて、
C2へ向かうルート上のハンギンググレイシャー付近まで高度順応に出かけ、
そのままABCまで下山をしてくる予定です。

それまでの間、チベットからのPC直接接続はできませんので、
衛星電話を使って、飯田橋ヒューストンより報告ができるように努力します。

C1の天候や環境、メンバーの状況によっては、ご連絡できないこともあります。
ブログアップがなくても、気持ちを落ち着けて待っていてくださいね。

それから、ブログを見てくださってる皆さん、Macさん、ミキさん、純ちゃん、
イイオカ、ayaちゃん、ナツ!、そして荻パパ三女さん、コメントありがとう!
また、MIXIからアクセスしてくれてる人たちもありがとう!足あと見てます。

前のアップで、酸素マスクをつけている人は、セッちゃん。
ロープ講習を真剣に受けているのはクリちゃんです。


それでは、そろそろ僕も出発します。
アディオス!

ABC休養日2日目~!

2009-09-24 02:35:03 | チョーオユー
ミズキ@ABCです。
今夜のABCも雪がちらついてます。
まあ、朝になれば快晴なんですけどね。


さて、今日は僕からの報告です。

昨日けんけん隊長が書いたように今日はABCステイ。
といってもゆっくり休んでるわけではなく忙しい一日でした。

先ずはフィックスロープ通過のトレーニング。
昼前に集まり、けんけんからアッセンダーのつけ方や使い方の指導を受け、
その後、BC横に仮設FIXロープをトライアングルに張り、登ったり降りたりをぐるぐる繰り返しました。
頭で考えるより身体で覚えるためにね。
午後は自由に練習、ラジオの日本語放送を聞いたり、お茶を飲んだり、途中行水テントに行ったり、
とリラックスしながら各自のペースで過ごしました。

さて、明日はC1への高度順応ステイということもあり、
夕方からは今後のハイキャンプの荷物整理。
必要なギアやレイヤリングを再確認しました。

そうこうしているうちに夕食。今日の夕食は水炊き!
大根おろしもつき、ポン酢でいただきました。やっぱ日本人はこれですね。
食後、今後のハイキャンプ生活についてけんけんからのお話。
皆、明日のC1ステイと今後の高所生活について、かなり緊張な面持ちで聞いていました。

けんけんの話を聞いて、みんな少しは不安は解消されたかな?

明日のC1は6450m。みな今回初めての高さ、そして宿泊。
たぶん今回の登山で一番大変な一日になるかもね。

ではでは。


PS:荻パパからメッセージがありますj。

「この歳でこんな道楽を許してくれてありがとう。
 五臓六腑をいたわり、なぐさめ、目指す雪壁に向かっています。
 大勢のみなさんの声援、本当にありがとう。

 盆踊りもすんで成田をび立って、草津はもうすぐ霜の季節。
 彼岸の墓参りも済ませてもらってありがとう。
 
 近藤、杉本両氏やシェルパ諸君の献身的なサポートで一歩一歩、
 小生にとっては神の世界に近づいているよ。では。」