「ソリハシセイタカシギって知っておいでですか、今八幡川に来とってですよ。」
鳥見のお仲間、トンボ兄さんからご親切に電話をいただきました。土曜日の朝。
シギはどちらかといえば、地味な鳥さん。種類も煩雑。
「昨日見ましたけど、鶴のようなきれいな鳥です。珍しいんですよ。広島へは初みたいですぅ。」
「たくさん、ウォッチャーの方が来てますよ~。」
とおっしゃいます。それではと潮の具合を見計らって午後からお出かけでした。
潮がまだ引いてなくて干潟も現われておりませんでしたから
上流のほうをぶらぶらしながら、やがて河口の方へ。
すると、ちらほら鳥見の方々がうろうろ。まだ見つけ出してはいないようです。
ですが、奥の堤防の方には沖合いの狭い干潟に照準をあわせた三脚の列。
どうやら肉眼では見えない遠いところに見つけ出しているようです。
辛抱強く待っていると、ちょっと飛び立って、少しだけ近づいてくれました。
それでも随分と遠いですから、めいっぱいのトリミング。
とりあえずの証拠写真ですね。
沖合いに出始めた浅瀬や干潟で餌をあさっているようです。
シギといえばおおむね地味色が大半ですが、何と上品な白黒のシギさんでしょう。
時間がたつにつれ堤防の上のウォッチャーの方々が次第に増えてきました。
見えるか見えないかの遠くなのに、鳥見の方の情報が速いです。
旅鳥、もしくは冬鳥だということで広島市内では初めてという珍鳥のようです。
小雨が途中降ったり止んだりのお天気でしたが、雨が上がると
沖合いまで広がった干潟の上にきれいな虹がかかりました。
知らせてくれたトンボ兄さんに感謝でありますよ。